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プログラマーにこれからなろうとしている方は自分が何年プログラマーとして生きていけるか不安になりますね。近年IT人材が不足しているなどの話はよく耳にしますがこれはプログラマーだけの話ではありません。サーバの監視のオペレーターやインフラ関係のプログラムを自身で記入せずに仕事をする方も含まれます。現にIPAの「IT人材白書2018」によると、IT人材の需要状況について「大幅に不足している」「やや不足している」と回答した企業は8割近くに上っています。また、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材は2030年に約45万人不足すると試算されています。

プログラマー職の需要について

一部では将来的に人の手によるプログラミングは減少し、コーディング技術は自動化されたりAIによる作業の代行が可能になるとも言われています。しかし現時点では実際にそのような動きは起きていません。IT業界における技術革新の速度は他業界に比べて早いのは事実ですが、当面の間はプログラマーという職種が減少することは無いと考えられています。近年ではノーコードでHTML文を記入せずともWebサイトを制作できてしまいます。ただこれらがこれから使用し続けられるかどうかは分かりません。AIもノーコードもまだまだ発展していきます。ただこれらを構成しているのはプログラマーが構成したコードでできています。ただし、現時点で自動化されているのは極一部の作業に限られているのが現実です。実際に論理を組み立て、クライアントに合わせたプログラムを構築して臨機応変に作動する環境を構築するための作業には人の手が欠かせません。そして、現在話題に上がっているいくつかの自動化ツールも、元々は人間が考えて構築・開発されたものです。つまり現時点でもこれからも人間のプログラマーは必要とされ続ける可能性が極めて高いということになります。

そのためこれらが流行ると確かにプログラマーの仕事は減るかもしれませんが管理をするのもプログラマーの仕事なのでそちら方面の需要は増えていくと考えられます。

プログラマーとオフショア開発の関係

オフショア開発とは、エンジニアの雇用にかかる費用が日本よりも低い他国のIT技術者に開発を委託する手法のことです。プログラマーは実は求められている人材ではあるものの企業は安く済ませたいと考えています。日本の企業がオフショア開発先として選択する国は、現在だと中国やインド、そしてベトナムなどが中心です。海外を活用したオフショア開発が選択される理由としては

1.人件費の削減

2.リスク軽減(災害など)

3.時差の利用による開発期間短縮

などが挙げられます。日本よりも給与の安い国でエンジニアチームを抱えることで人件費を抑えられ、日本で何か災害などのトラブルがあっても別の国であればその影響を受けずに済みます。さらに、日本の夜間などが通常の勤務時間になる時差の国であれば、24時間の開発体制を取ることができ開発時間やコストも短縮・削減することが可能です。

プログラミングの自動化にはまだ今後も時間が必要とされることが濃厚であるため、少しでも開発にかかるコストや時間を削減したい場合は今後も海外を活用したオフショア開発が選択されることになるでしょう。そのため、今後のプログラマーに必要とされるスキルとして、プログラミング技術だけではなく海外の技術者ともやり取りできるコミニュケーション力や、開発チーム内で共有可能なわかりやすい論理の構築能力などが求められることにもなりそうです。

35歳定年説

プログラマーに限らずITエンジニアの世界では「現場では35歳定年説」があります。実際に開発現場でコードを書いたりプログラミングの実作業に関わる役割を担う「現場人材」としては35歳が定年である、という説です。確かに開発の現場は長時間の作業が必要になる場合もあり、体力を消耗することもあります。また技術の発展に伴って新しい開発言語が日々導入されることもありますし、開発現場を統括するためのマネージャー職へ昇格する人もいます。様々な要因が合わさって「35歳定年説」が存在するのですが、現実には35歳を過ぎても現役のプログラマーとして現場で開発作業を行う技術者は数多く存在します。35歳を過ぎても現役として現場で活躍するプログラマーの多くは、常に新しい知識や技術を学び身につける努力を続け、自分の持つ技術を磨き続けています。

プログラマーとしてのスキルを高める方法

プログラマーとしてのスキルアップと一言で言っても、職種によって求められることは異なります。例えばWeb、アプリケーション、ゲームなどそれぞれの業界でプログラマーが存在しますが必要とされるスキルも違うものです。

WebプログラマーであればJavaScriptやPHPなどの言語知識、さらにWordPressの運用方法なども必要とされることが多くなっています。アプリケーションプログラマーであれば、開発言語の他にも開発対象となる業務や業界の幅広い知識が要求されることもあります。またゲームプログラマーの場合は異なる部門や役割のエンジニアやクリエイターと、ゲーム全体のイメージを共有したり開発の進捗について打ち合わせを行うため、高度なコミュニケーション能力や調整能力などのスキルも必要とされます。

このように「プログラマーとしてのスキル」と言っても職種や業界によって求められるスキルは異なってきますので、自分の属する業界でどんなことが必要とされているのかを学ぶ能力が最も求められるスキルだと言えるでしょう。