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3Dデザイナーとは?

3Dデザイン、という言葉を聞いたときあなたは何を思い浮かべますか?
最近ではゲームやアニメ・映画はもちろん、TV番組やCM、バーチャルYouTuberなど、3DCGは様々な分野で活躍しているため意識していなくても実は目にしている、なんて機会も多いかと思います。 3Dデザイナーとは、それら「3Dコンピューターグラフィックス(CG)をデザイン・作成する職業」のことを指します。3DCGはこれら映像作品以外にも、建築や自動車の設計にも使われており、今後更に需要は高まると注目されている職種の1つとも言えます。

3Dデザイナーの需要

3Dデザイナーの需要はアニメやテレビ番組、映画・映像系の制作会社をはじめ、パチンコ業界、ゲーム業界、広告業界など多岐にわたりますが、なかでも特に募集が多いのはゲーム業界と言えるのではないでしょうか。近年のスマートフォン向けゲームアプリの急増に伴い、ゲーム産業は全体的に人材不足の傾向にあります。特にプログラマーや3Dデザイナー、エンジニア等、何かしらの技術を必要する職種は日本社会全体で需要が高まる一方、職業人口数は減少しているため、今後人手不足は更に加速し、未経験者や転職者にもチャンスが巡り巡ってくる可能性もあるかもしれません。

とはいえ、未経験OKの3Dデザイナーを募集している企業はそう多くはないのが実状です。
ゲーム業界の場合は学歴・年齢不問であることが多いですが、応募者の中には実務経験を有した人や美大や芸大など、デザインの専門学校を卒業した人が数多く応募するため、必然的に「3Dデザイナーの実務経験を積んでいる人」や「デザイン等、専門的な学習を履修している人」が優先的に採用されやすくなります。
つまり、未経験から3Dデザイナーを目指す場合には、最低限の知識やツールについて、学習する必要があるのです。

3Dデザイナーになるためには?必要なスキルと学習方法

未経験の方が3Dデザイナーになるには、次のようなアプローチが必要となります。

・未経験OKの求人に応募する
・独学でCG作品を制作してスキルを高める
・CGデザインを学べるスクールに通う

前述の項目でも解説したように、3Dデザイナーの求人において資格や学歴・年齢を問われることは少ないですが、裏を返せば一定以上のスキル(実力)が求められることになります。 業界によって求められる能力・スキルが多少異なるケースもあるかもしれませんが、ここでは全分野に共通する、3Dデザイナーとして最低限必要なスキルや心構えについて紹介したいと思います。

1.3Dツール

当然のことですが、3Dデザイナーになるには3DCGを制作するためのツールが使えなければお話になりません。
「3DSMAX」や「MAYA」は実際に企業でも使用されていることが多いツールですので、本気で業界を目指す方にはおすすめできるツールと言えるでしょう。学習費用を少しでも安く抑えたい、という場合には機能に制限などがつきますが、無料で配布されている3D制作ツールもあるので、そちらを試してみてまずは感覚を掴んでみるのも良いでしょう。 企業によって使用するツールは大きく異なることもありますので、複数のソフトウェアを利用できるようになるのも、転職活動においてはプラスになるかもしれません。

2.デッサン力、観察力

3Dデザイナーが実際に2Dの絵を描くことは少ないですが、360度どこから見ても違和感のない表現をしなくてはならないため、2D以上にデッサンを理解している必要があります。 また、デッサンを理解するためには同時に「観察力」が必要とも言えます。
対象となる立体物を観察しディテールや質感、陰影にいたるまで、構造や形状を細かく正確にとらえ書き出す力と立体物を平面に書き出すスキル、平面から立体物を想像できるスキル。2次元と3次元の世界を自由に行き来できる想像力が必要な3Dデザイナーにとって、「デッサン力」は基礎スキルであり必須スキルでもあります。

3.忍耐力

3Dの制作現場では、時に過酷な状況下で納期に迫られることがあります。特に新人や未経験の場合は、1つのモデルを制作するのに数日から数ヶ月と、とても時間がかかることがほとんどです。また、求められるクオリティに仕上げるために何度もリテイクをしたり、完成度を上げるための努力が必要にもなります。そのため、3Dデザイナーとして活躍するには強い忍耐力が必要となるでしょう。

最後に、3Dデザイナーになるための学習方法についてご紹介します。
3Dデザイナーになるためにやることは、とてもシンプルでたったひとつ、「とにもかくにも、作品を作る」ただこれだけです。
未経験の方は3Dツールの使い方を覚える、デッサンを学ぶなど学習するべきことはたくさんありますが、それらも作品制作を通じて学ぶことができます。 また、転職を目的とする場合は、作品提出を求められるケースがほとんどですので、3Dデザイナーとしての一歩を進むためには、一日も早く、また1分で多く作品作りに打ち込むことが、3Dデザイナーとして最も早く、確実に成長するための学習方法だと思います。

何から始めればよいのか分からない人は、まず見本となるモデルを用意してそれと同じものを作る所から始めてみてはいかがでしょうか? 見様見真似で制作を続けていくうちに、改善点などがきっと見えてくるはずです。

まとめ

3DCGは今や当たり前のように幅広い分野で使われ、今後も成長と需要が見込める分野だと言えるでしょう。
それだけに、技術を習得できれば年収アップや今後の活躍にも見込めるかもしれません。ただし、その分並々ならぬ努力と忍耐が必要となり、特に未経験者の場合はツールの学習や必要に応じでデザインやデッサンの学習が必要となります。 1からスタートするのはとても大変ではありますが、学習するだけの価値はある分野だと思います。興味を持った方は、まずは無料講座や無料の3D制作ツールを活用してみるのはいかがでしょうか?