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はじめに

インフラエンジニアを目指す人は、自分の目指している職業に将来性があるのか、IT人材が不足しているとはいえインフラエンジニアには需要があるのか気になることでしょう。エンジニアの仕事はすでに一部がAI化されてきていますが、インフラエンジニアの業務も例外ではありません。

インフラエンジニアの仕事とは?

インフラとは「インフラストラクチャ」の略で、物事を動かすための仕組みや下支えする仕組みのことを指します。インフラは様々な分野にそれぞれ存在します。例えば人々が生活するには電気、水道、ガスは必須となるものですが、これらを正しく利用できる仕組みを生活インフラと呼びます。他には社会インフラ、経済インフという言葉がニュース等でもよく使われます。

ITにおけるインフラはシステムを稼働するための仕組みに該当します。パソコンやサーバー、ネットワーク、ソフトウェアがインフラに含まれ、それらを総合的に管理するのがインフラエンジニアの役割です。

インフラエンジニアの将来

結論から言うと、少なくとも数十年の間にインフラエンジニアの仕事が無くなる可能性は低いです。AIや機械学習、ビッグデータといったIT技術の発展に比例してインフラエンジニアの需要は増加し続けていると言えます。いまやインターネットサービスは生活上、必要不可欠の存在となってきました。インフラエンジニアはインターネットサービスを構築し、管理する業務なので、インターネット社会が継続する限りは仕事があるという見方ができます。

インフラエンジニアの仕事はネットワーク、サーバー、プログラム、セキュリティといった各部門を全体的に見渡したうえで起こりうるリスクを予測し回避していく役目があるため、知識と経験が重要な職種です。一通りこなせるようになるには時間がかかりますが、システムインフラは大枠が共通していることがほとんどなので、一度身につけると様々な種類の開発・導入、運用の現場で活躍できるようになります。このことからもインフラエンジニアの仕事がなくなる可能性は低いと言えます。

ITシステムの新たな潮流

インフラエンジニアだけに限った話ではないですが、IT技術の成長が早いので昔からある技術に執着し過ぎて新たな情報やスキルを取り入れないと、いつの間にか自身のスキルが役に立たなくなります。需要が増加し続けている中で、エンジニアに求められるスキルは変化しています。

クラウドサービスが急速に普及してきたことによって、インフラエンジニアはクラウドに関する技術と知識の保有が必要となってきました。AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure等のクラウドサービスを導入する企業が多く出てきています。

インフラエンジニアといえば、社内で管理しているオンプレミスなサーバーや、データセンターに設置しているサーバーを管理している姿がこれまでのイメージでした。クラウドサービスはサーバー機器類の購入が不要となり、社内にサーバーを設置するスペースも不要なためコスト削減を実現できたり、プランによってはバージョンの更新やセキュリティパッチの適用も管理不要等のメリットがあり、大小多くの企業がサーバーをクラウドに切り替える傾向にあります。

クラウド化の流れは今後も加速していくと考えられているので、これからインフラエンジニアとして継続して活躍していきたい場合はクラウドの知識は身につけておくべきでしょう。

インフラエンジニアの今後

物理サーバを管理してきたインフラエンジニアには当たり前のようにハードウェアの知識が求められました。しかしクラウドサービスを利用するうえでハードウェアの管理は不要です。ロードバランサーやスイッチ、ファイヤーウォール等の専用機械がなくてもソフトウェアを駆使することで代替することが可能になったので、今後は利用しているソフトウェアの設定、最適化がインフラエンジニアに求められるケースが多くなるでしょう。

インフラエンジニアとして専門性を重視したキャリアパスを望む場合は仮想ネットワークに関する理解を深めたり、HadoopやMapReduce等のデータ処理関連のソフトウェアやフレームワークの知識があると今後の強みになるでしょう。

また今後インフラエンジニアには、低コストで高品質なサービスを実現するための企画力や構成力が求められると言えるため、対応できるだけの業務知識が必要になってきます。仮想化のメリットをよく理解し、クラウドをどこでどのように使えばビジネスが最適化されるかを考えるスキルが大切になってきます。またクラウド系サービスが主流となると、シェルスクリプトを使ったサーバーの構築だけではなく、インフラエンジニアにはアプリケーション開発等のさらに幅広いスキルが必要とされる場面が増えてきます。

まとめ

インフラエンジニアの仕事はしばらく需要がなくなることはないですが、インフラ業務に継続して携わっていくには時代に見合った新たなスキルを身につけていく必要があります。元々インフラ業務はITに関する幅広い知識が必要になるので勉強は必須です。主流となっているクラウドサービスに関しても数年したら別のサービスモデルが台頭している可能性があります。インフラエンジニア を目指す場合は、常にIT関連の情報にアンテナを立てて、勉強していくことをおすすめします。