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はじめに

どのような職業にもキャリアデザインは存在します。エンジニアの方もキャリアデザインを考えられている方は少なくないと思います。キャリアデザインを考える意味やキャリアデザインの考え方、設計方法などを未経験のエンジニアの方や、これからエンジニアを目指そうと考えられている方に向けて、キャリアデザインについてご紹介します。

キャリアデザインとは

まず、キャリアデザインの定義についてですが、将来なりたい姿やそうありたい自分を実現するために、自分の職業人生を主体的に設計し、実現していくことがキャリアデザインです。現在の日本では、キャリア形成やライフスタイルを社会に委ねるのではなく、自分で実現する「自立型人材」が求められています。そのためにキャリアデザインはとても重要で、自己理解を行った上で、目標やなりたい姿を実現するためには、どのようなキャリアを築いていく必要があるのかという過程や行動を明確化することができます。

キャリアデザインを設計するメリット

エンジニアがキャリアデザインを設計するメリットは何なのでしょうか。大きく分けて2個のメリットがあるのでご紹介します。

・効率よく身になる技術力を習得することができる

エンジニアのキャリアにとって最も重要なのが、「技術力」です。技術力がなければキャリアアップは難しいですが、技術力があれば自分の望んだキャリアアップを実現することができます。技術力と言っても、プログラミングだけの能力ではなく、サーバーやネットワーク等のインフラ系の技術、AWSやGCPなどのクラウドの知識、セキュリティについての知識など幅広いものになっています。同じ技術を極めるようなキャリアもありますが、他の技術を身につけることで、その分キャリアの選択肢が増えます。また、キャリアデザインを設計することで、自分のなりたい姿を確認し、その姿になるためにはどのような技術力が必要なのか明確化することができます。

・キャリアデザインの設計によっては収入が変化する

エンジニアのキャリアはさまざまです。どのようなキャリアデザインを設計するかによって収入にも大きく関わってきます。高収入を求めるエンジニアなら平均年収の高いキャリアデザインを設計するのがおすすめです。しかし、高収入になればなるほど、もちろん求められる技術力は高くなります。求められる技術と言っても、1つの技術に対してプロフェッショナルな技術を求められる場合と、さまざまな技術の幅広い知識を求められる2パターンがあります。どちらが良い悪いではなく、自分のキャリアデザインに合わせて決定することをおすすめします。

キャリアデザインを設計する際に考えるポイント

エンジニアがキャリアデザインを設計する際に考えないといけないポイントが4個あります。その4個のポイントについてご紹介します。

・関わりたい業界、習得した技術を決める

現在の社会では、ほとんどの企業でIT技術を活用しています。そのため、どの業界にもIT技術を扱える人材は必要です。その社会の中で、これからエンジニアとして活躍していきたい場合、なるべく自分の興味、関心のある業界で働きたいものです。全く興味のない業界で働くよりも、自分の興味のある業界で働く方がモチベーションの向上にもつながります。また、これからどのような技術に関わりたいかを決めておくと、エンジニアの対応業務は幅広いため、業界が決まれば、具体的にどのような工程に取り組みたいかを決められると、よりスムーズに技術力を習得することができます。

・将来的にはどのようなポジションに就きたいか

エンジニアのキャリアデザインの軸になるのが、将来どのようなポジションを目指すのかというのが軸になります。ポジションには大きく2パターンあり、現場で活躍する技術のスペシャリストタイプか、ビジネスやプロジェクトの管理を行うマネジメントタイプがあります。どちらのタイプを目指すにしても、最初はエンジニアとして技術力を身に付ける期間が必要です。技術力を習得すると同時に、どちらのタイプを目指のか判断するとよいでしょう。

・どのような働き方を目指すか

近年、政府によって働き方改革が推進されており、自分のライフスタイルに合った働き方が様々な働き方を選択できるようになりました。特にエンジニアの場合、パソコンが1台あればできる仕事も多く、他の仕事よりも働き方の選択肢が多い職業です。現職がエンジニアであれば、サラリーマン、副業、パラレルワーク、フリーランス、起業などの働き方があり、現職がエンジニアではなくても、副業としてエンジニアとして活動されている人もいます。自分が、どのように働きたいのかを業界、就きたいポジション等を合わせて考えるとより明確にキャリアデザインを設計することができます。

最後に

キャリアデザインについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。エンジニアとして成長する際、目標が必要ですが、どのような目標を持っていたらいいのか分からない方もいらっしゃると思います。そのような方は、キャリアデザインを設計することで目標を明確化してみてはいかがでしょうか。また、キャリアデザインは最初だけ行うものではなく、自分がどのようになりたいか分からなくなった時や、設計したキャリアデザインを達成してしまった際に、再度キャリアデザインを設計しても良いものです。キャリアデザインを設計することで、目標が明確化され、モチベーションも向上するので、ぜひ、キャリアデザインを設計してみてください。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。