支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


ブリッジSEってなに!?

「ブリッジSE」とは、「ブリッジシステムエンジニア」、「ブリッジエンジニア」や「BrSE」などとも呼ばれる比較的新しい職種で、日本企業と海外企業の開発者を繋ぐコミュニケーターの事です。 最近急増しているオフショア開発など、外国の企業と協働するIT関係のプロジェクトにおいて、中心的な役割を担います。

ブリッジSEの役割

「ブリッジSE」は、日本企業とオフショア開発企業(海外企業の開発者)との方向性及び認識が合致するよう調整し、現場がうまく円滑に運ぶようにし、プロジェクトを成功させる役割を担います。 以前は、「プロジェクトのマネージャー」が兼任しておりましたが、最近では要求されるスキルも特殊で、「仕様確認」、「提案」、「開発設計」、「納品」から「運用保守」等、一連の流れの中で、ユーザの要望を正確に把握し、フォローする必要がある為、「ブリッジSE」という新しい職種ができました。 一般的なSEと比べると、「ビジネス分析」、「交渉」、「市場特性」を考慮したコミュニケーションが重視され、かつ実践的な「異言語間コミュニケーション」の運用経験が重要視されるポジションです。 その為、オフショア開発を成功させるためにも、ブリッジSEの役割は大変重要になってきます。

ブリッジSEに必要なスキル


ブリッジSEには以下のスキルが必要です。

■コミュニケーション能力
■技術知識
■マネジメント能力
■高いレベルの語学力
■海外企業の相手国の商習慣や文化に対する理解

■コミュニケーション能力

プロジェクトマネージャーやリーダーでなくても、ブリッジSEには日本側の開発チームの意見をまとめ、 オフショア開発企業(海外企業の開発者)に伝える必要があります。 ブリッジSEには、日本側の開発チームをまとめ、 さらにオフショア開発企業(海外企業の開発者)の信頼を勝ち取るだけの高いコミュニケーション能力が必要となります。

■技術知識

プロジェクトに関わるSEとして、最も重要視されるのはITや技術関係の知識です。 ブリッジSEがプロジェクトの技術的内容を理解せずには、言語も文化も異なる人材との適切なコミュニケーションをとることは不可能です。

■マネジメント能力

ブリッジSEは自分一人で最初から設計したりプログラムを書いたりすることはほぼありません。 チーム単位でプロジェクトを進めるため説得力やコミュニケーション力、統率力などが求められます。 システム開発プロジェクトで一通りの経験がある方がプロジェクトを進めやすいでしょう。

■高いレベルの語学力

プロジェクトの途中、万が一問題が発生した場合、 外国語を駆使しながらオフショア開発企業(海外企業の開発者)のメンバーが理解できる言い回しや説明で、理解を得る必要があります。 その為、ブリッジSEには、外国語によるコミュニケーション能力のみではなく、 相手に分かりやすくかつ納得できるまでの語学力が求められるのです。 また、海外とやりとりを行うため、現地の文化や国民性を理解しておくと、お互いの意思疎通が円滑に行えます。 ブリッジSEに必要な語学力の目安としてTOEIC700点前後とされていますが、点数よりも実際に 海外の開発チームメンバーに最も理解できる言い回しでコミュニケーションがとれる人材が重要視されます。

■海外企業の相手国の商習慣や文化に対する理解

海外と日本とでは、言語の違いや、文化も異なります。 他にも、仕事に対する取り組み方や考え方の違いがビジネスに大きな影響を与えることがあります。 両国間の色々な習慣やルールの違いで起こるトラブルを避けられるよう、ブリッジSEは両国の仕事に対する取り組み方や考え方の違い、国民性までも考慮する必要があります。

ブリッジSEの年収相場

ブリッジSEは高度なスキルを求められる仕事です。 その為、他のSEと比べて平均年収は高い傾向にあります。 会社の「規模」や「勤務地」にもよりますが、年収450万〜650万円前後がブリッジSEの平均年収です。 日本より物価の安い国の海外勤務の場合、生活費以外は貯蓄に回せる為、通常のSEに比べて安定した収入を得られます。 さらに、プロジェクトマネージャのような役職も担っている場合は、さらに高い年収になる可能性があります。

ブリッジSEの将来性

ブリッジSEの仕事は、今後、さらに需要拡大が見込まれています。 理由は、日本の深刻なエンジニア不足に対して、海外では優秀なエンジニアが増加している為です。 日本と比べて人件費や物価といったコストが安く抑えられるだけではなく、 天災などが原因で日本国内での開発が停止してしまった場合の保険として、日本国内から外国へ一時拠点を移動したり、日本企業の支社設立も増加傾向にあります。 その為、現地で日本企業のやり方を指導する必要があります。 さらに、日本国内で仕事を行う場合でも、ブリッジSEが現地の海外支社の開発者と密接なやり取りを行い、業務を円滑に進めなくてはなりません。 また、逆に日本の丁寧かつ質の高い仕事を求めて、海外企業が日本へ拠点を移動したり、海外企業の支社設立も増加傾向にあります。 今後もさらなる需要が見込まれるのは、グローバル化社会に適応する企業が増加し、日本と海外の橋渡し役が常に必要となる為です。