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はじめに

IT技術の進歩により回線スピードが高速化するとともにインターネットはパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末、またIoT技術によって家電製品にも利用されるようになってきました。日常生活を便利に送るには少なからずITスキルが必要となっていることもあり、そのスキルの習得をサポートしてくれるIT講師・インストラクターの需要が高まってきています。インターネット上や街中でもプログラミングスクールを目にする機会も多くなってきています。プログラミングスクールはIT業界で仕事ができる技術を身につける場所なので、IT業界を目指している人も増えてきていると言えます。この記事では、IT講師・インストラクターになるために必要なスキルや仕事内容、キャリアアップについて紹介していきます。

IT講師・インストラクターの種類

一重にITと言っても分野ごとに教える内容が全く異なり、分野自体もたくさんあります。教える対象も一般の人や就職を目指している人等様々なので、IT講師・インストラクターが活躍する場面は多岐に渡ります。初めにどういった場所で仕事をすることになるか紹介します。

パソコンスクール

街中でも見かけるパソコンスクールは、パソコンの基本的な操作方法やMicrosoft Office系ソフトの利用方法等、初心者からでも学びやすい場所です。パソコンをこれから始める人やほとんど触ったことがない人、就職のためのスキル習得、スキルアップを目指している人等、教える対象は様々です。企業で利用される機会の多いMicrosoft OfficeのExcel、Word、PowerPoint等の使い方や、ホームページ作成に欠かせないHTMLやCSSについてのレッスン等を扱っているところも多いです。

教育機関

コンピューター系の大学や専門学校では、レポートの作成やプレゼンテーションの資料作成に利用するソフトの操作方法を教えます。またインターネットが急速に普及し始めてからITはより身近になり、それとともに必要となるITスキルのレベルも上がってきています。プログラミング等のIT知識を補うための臨時講師として講座に参加する場面も多く見受けられます。臨時の講師なので安定して仕事があるわけではなく、必要に迫られた時に必要な部分のみの講習を行います。大学や専門学校で取り扱う内容は難易度が高めなものとなるため、講師として高いレベルの知識が必要になり、一般的なプログラミングスクールより難しい内容がメインになります。

企業向け

IT企業に関わらず、パソコンを始めとした様々なIT機器やソフトウェアを利用して業務を行う企業がほとんどのため、IT関連の学習機会は必要です。また社内研修の一環としてIT関連の講習が行われる場合があります。IT企業であれば知識がある人がいるため、講師を社内から選出することも可能ですが、飲食店やアパレル、物流等、必要に迫られてIT機器を利用することになるような企業は外部からIT講師・インストラクターに講習を依頼することがあります。

IT講師・インストラクターに必要なスキル等

IT講師・インストラクターになる場合、教員免許のように必須となる資格はありません。しかし依頼側が講師・インスラクターのスキル状況が見えた方が安心して依頼できます。例えばMicrosoft Office系のソフトが使いこなせることを証明できるMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や、Adobe Creative Cloudを使いこなせることを証明できるACA(アドビ認定アソシエイト)等を取得していることで、その分野の講習を任せられると判断できます。

続いてIT講師・インストラクターとして働くために必要なスキルを紹介します。パソコンの基本的な操作方法や、企業で利用される機会の多いMicrosoft Office系のアプリケーション操作等を教えるために、IT講師・インストラクターは幅広いパソコンスキルを持っておく必要があります。操作方法だけではなく、エラー等の問題発生時への対処方法を教えることもあるため、自ら深く理解しておかなければなりません。深い理解は分かりやすく教えられることにも繋がります。

また自分より年上の方に教えることもあるので、最低限のマナーやコミュニケーションの取り方についても考えておく必要があります。学校のように同学年が揃ったクラスではないので、教える対象となる人の年齢や能力はそれぞれ異なります。IT講師・インストラクターは、誰に対しても同じ教え方をするのではなく、どんな相手であっても理解してもらえるような教え方を適宜考えて適応していくことも重要なポイントとなります。特にIT用語は自分達が当たり前のように使っていても、世代によっては全く通じないということも多いので、都度気にしながら言葉を発していく必要もあります。

IT技術の進歩スピードは早いので、自分自身の持つスキルや知識のアップデートも続けていかなければなりません。企業でレクチャーする場合は、その企業の業種や業態で必要な知識を勉強する必要も出てきます。一般的なIT知識の説明だけで事足りる場合もありますが、社内での使用例を解説することでより身近に、わかりやすく相手に伝えられます。また教える内容がECサイトや、セキュリティ対策に関することであれば、自身が未経験では教えられないので、知識や経験を得ていなければなりません。

IT講師・インストラクターのキャリアプランは?

マネジメント系の職種へのキャリアチェンジ、フリーランスへの転身等がキャリアプランの一例となります。講師・インストラクターとしての経験を十分に積んでいる場合は、フリーランスの講師として活躍できる可能性があります。フリーランスとしてさらに経験を積み重ねることで人脈も増え、より大きなキャリアを築けるきっかけとなります。

まとめ

IT講師・インストラクターという職種は、人に何かを教えたい、理解できるようにサポートしたいという気持ちが強い人が向いていると言えます。IT系の知識やスキルは、初心者向けから上級者向けまで一人では網羅しきれない程の量があるので、IT講師・インストラクターを検討している人は、まず自分の得意な分野で目指してみることをおすすめします。