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インフラエンジニアが身に付けるべき英語力

インフラエンジニアとしてスキルアップしていく上で、英語力は果たして必要なのか…この問題はITインフラに関わる方の多くが思い悩んでいることでしょう。個人的な見解ではありますが、インフラエンジニアには英語力が必要だと考えています。以下に英語を身に付けることで得られるメリット、そして英語を身に付けるためのステップについて紹介していきます。

メリット

資格取得に役に立つ

インフラエンジニアとしてのスキルアップとして、資格を取得している方も多いと思います。インフラエンジニアが取得する資格としては、

・シスコ技術者認定試験

・LPICもしくはLinuC

・ネットワークスペシャリスト

あたりの資格取得を目指す方が多いでしょう。ほとんどの試験が日本語で受験可能となってはいるのですが、注目すべきはシスコ技術者認定試験です。

シスコ社が元々アメリカの会社なので、試験も日本語に翻訳されているのですがとても読みにくい不親切な日本語になってしまっているのです。機器のパラメーターやネットワークシステム関連の語句が多くのテキストで英語のまま書かれているのですが、それらの用語までご親切(?)に日本語に翻訳されている場合もあります。この翻訳により、知識自体がしっかりと身についていても問題文が何を問うているのか理解できずに問題を解くことができなかった、という声もよく聞きます。この翻訳テキストは「シスコ語」として多くの受験者の頭を悩ませています。そのため、英語をそのまま理解することができれば、問題文の読み解くことに労力を費やすことなく、問題文が尋ねている意図を正しく読み取ることができます。また、シスコ技術者認定試験の最上位の資格であるCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)では受験できるのは英語のみとなっています。

ログメッセージが理解できる

インフラエンジニアが業務で使うサーバーやネットワーク機器のログは基本的に英語です。セットアップやアップデート、トラブルシューティングの際に多くのログメッセージが表示されますが、日本語だけでは、ログメッセージを理解するというようより、暗記しなければなりません。ログメッセージが表示された際の手順として、英語が分からなければ、英語を翻訳ツールで翻訳するか、テキストなどの情報を調べる、その対処方法や操作方法を調べる、そして実行するといった工程が必要です。その調べた手順が上手くいかなければ、更にログメッセージが表示され、「英語の意味を調べる」という作業が大きな負担になります。しかし、英語力が身についていれば、トラブル対処にのみ力を注ぐことができるのです。

英語のテキスト・情報を読み解くことができる

そのままの意味ですが、ネットワーク機器のシェアの多くを占めている企業がシスコ社であることからもわかるように製品マニュアルなどが英語で書かれていることも多いです。この時、英語に翻訳する作業にかかる時間が少ない方が、業務を効率よく進めていくことができます。これはトラブルシューティングの際にも同じことが言えます。トラブルが一見同じように見えても細かな設定の違いで対処法が異なる場合も少なくありません。日本語だけでなく、英語の情報も取り入れることができれば、トラブルシューティングを効率よく行うことができます。

英語での文書のやり取りを行うことができる

先程述べたように、インフラエンジニアの主要な業務であるネットワークを構築する上で、海外機器を使用していることは少なくありません。機器のトラブルを解決できない時には、メーカーへの問い合わせが必要となるのですが、日本語での対応窓口がなければ、英語で問い合わせるしかありません。その際に、英語力を身に付けたインフラエンジニアは非常に価値の人材となるのです。

英語力を身に付けるためには

英語力を身に付けるためにはどうすれば良いのでしょうか。また、自分の中でいくら英語の知識を身につけたと思っていて、実際に持ち合わせていたとしても、他の人に証明できなければ、インフラエンジニアのスキルとしては役に立ちません。やはり、客観的に証明できる資格を持つことが重要です。英語力を証明するため手段として世界的に有名なものは勿論TOEICでしょう。TOEICには、いくつかの分類がありますが、「TOEIC® Listening & Reading Test」が非常に有名で、英語を「読むこと」「聞くこと」と「理解すること」のレベルを点数で証明することができます。この「TOEIC® Listening & Reading Test」のスコアが700点以上あれば業務を遂行する上で必要となる英語のスキルを有していると企業にアピールすることができます。

まとめ

いかがでしょうか。インフラエンジニアとしてのスキルアップしていく上で英語力を身に付けることが非常に有効であることが理解していただけたことと思います。英語力を身に付けることで、国内だけでなく、国際的に活躍するインフラエンジニアになることもできます。