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ITコンサルタントとは?SEとの違いは?

ITコンサルタント

ITコンサルタントは「IT技術」の分野においてのコンサルタントです。皆さんは、コンサルタントというキーワードを聞く機会は少なくないと思います。では、そもそもコンサルタントとはどのような仕事のことをいうのでしょう?コンサルタントは、諸説ありますが19世紀末にアメリカで誕生したと言われています。当時、技術者であったフレデリック・テイラーが工場での作業において工作機械の削減や作業工程の改善を行い、労働コストの大幅削減を達成しました。この考え方を様々な工場に導入する支援を行ったことがコンサルティングの始まりだと言われています。このように特定の分野についての深い知識と経験のもと、主に法人であるクライアントの相談に乗り、解決策を示すことを行う人の事をコンサルタントと言います。コンサルタントは決まった業務を遂行するというような働き方ではなく、さまざまな業界に精通したコンサルタントが、それぞれの組織が抱えている問題を解決に向けてサポートしていきます。IT業界において、経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、新しいシステムの提案や既存のシステムの最適化を通じて、企業の経営を助ける職種がITコンサルタントなのです。プロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わるなど、仕事内容は多岐にわたります。

ITコンサルタントの3つの役職

ITコンサルタントは、コンサルティングファームという企業に所属することが殆どです。コンサルティングファームとは、コンサルタントが多く在籍し、さまざまな企業や個人事業主などにコンサルティングを行っている組織です。その中でもITコンサルタントには、「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」という3つの役職に分けられます。

アナリスト

アナリストは、画面定義書や動作検証仕様書の作成、システムのプログラミングやテストなどの役割を担います。また、状況に応じ、複数のタスクを同時進行するケースもあります。主にアナリストは現場においてコンサルティングワークを行うことになります。

コンサルタント

一般的に「コンサルタント」とイメージされるような仕事をこなすポジションです。プロジェクトにおいて、ある一定範囲の業務をまとめて担当します。基本的には課題解決の為の提案・検証作業を進めていきます。どういう仮説を立てるか、どういった情報を集めるのなど、すべてを任されているポジションです。そして、ある程度の進捗ごとにチームミーティングやマネジャーとのディスカッションを通じてプロジェクトの軌道修正をしていきます。

マネージャー

プロジェクトを取りまとめ、進行に関して責任を持つのがマネジャーです。プロジェクト全体を見通さなければならなくなるため、求められる能力も大きく変わってきます。マネージャーは具体的には、「プロジェクト管理」「顧客とのコミュニケーション」「予算管理」といった仕事内容となります。

SEとの違い

SEはITコンサルタントとよく似ている職種だと言われています。ではSEの仕事はどういったものなのでしょうか。SEは「システムエンジニア」の事で、業務内容としては、顧客の要求から開発するシステムの仕様を決定し、基本となる設計をするまでの情報システム開発における上流工程を担当します。その際、予算や人員、進捗管理などのマネジメント業務も大切な業務となります。ただし、企業や開発チームによってSEの仕事内容は様々です。SEが担当する上流工程は大きく分けると「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」などの業務です。

上記のSEとITコンサルタントの違いは、一般的にSEは「顧客の要望をシステム開発によって実現し、提供する」であることに対し、ITコンサルタントは「顧客の現状を分析し、業界の状況と照らし合わせ、状況改善や課題解決に向けて提案する」という点にあると言われています。簡単に言うと、SEは「顧客の願いを実現する」ITコンサルタントは「顧客の願いを一緒に考え、実現させる」というこではないでしょうか。しかし、現状では両者の垣根は次第に無くなりつつあると言えます。

ITコンサルタントにおすすめの資格

ITコーディネータ

ITコーディネータは経済産業省推進資格となっており、2001年、通商産業省による国家プロジェクトの一環としてITコーディネータ資格制度は設けられました。現在、経済産業省の推進資格として、約6500名の資格保有者が全国各地で活動しています。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。中小企業に対し適切な成長戦略を立案する上で必須となる、運営管理やマーケティングなどに関する幅広い知識の習得が求められます。

プロジェクトマネージャー試験

IPAが主催する情報処理技術者試験の一つです。情報処理技術者試験自体が非常に有名であり、多くのITコンサルタント志望者が取得を目標とする資格です。試験は午前と午後に2つずつ、合計4セクションに分けて行われます。この4セクション全てをパスすることで資格が認められます。

PMP

PMPは、米国の非営利団体PMIが運営する国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識が求められる資格試験です。PMP試験は以下の2つの条件を満たした場合のみ受験することができます。

・プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験

・35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

まとめ

いかがでしょうか。顧客の企業の改善に向けて力を注ぐITコンサルタントについて知っていただければ幸いです。