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はじめに

私たちの生活の中でIT(information technology)が必要不可欠となったことからIT業界のニーズは高まっています。そんなIT企業に就職したい、転職したいと考えている方も多くいらっしゃることでしょう。経験者の方も未経験者の方も自分の強みを採用担当者へどれだけPRできるかがポイントです。この記事では、面接で少しでも有利になるようなPRの方法についてご紹介していきます。

IT企業が求める能力

では、そもそも企業はどんな人材を求めているのでしょうか。IT業界といっても、Webやソフトウェア、情報処理サービスなどさまざまな業種があります。業種によって求められる能力やスキルも異なりますが、なかでも以下の3つの要素が重要であると予想されます。

1.主体性

意味合いの通り、自分の意思・判断によって自ら行動できる人です。IT企業に関わらず一般的な企業はマネジメントコスト(社員の教育や業務手順を指示するなど)をかけたくないと考えているため、簡単に言うと「1を聞いて10できる」ような人材を必要としているわけです。

新しいプロジェクトなんかであれば完全なマニュアルは存在しないということの方が多いです。そんな時に最終的な目的に向かって何をやるか決まっていない状況の中自分で考え行動へ移せる人が企業から必要とされます。

2.コミュニケーション能力

IT業界はプロジェクトをチーム単位で行うことが多いです。そのため自分の担当業務をこなすだけでなく、チーム内でシステムの仕様を伝達したりプロジェクトの進捗状況を確認するなど他のメンバーと連携しコミュニケーションを密に行いながら業務を進めていきます。

また、エンジニアであればお客様に対してシステムの説明や要件の確認を行います。しかし全てのお客様がITに関して詳しい方とは限りません。システムの仕様を1つ決めるにしても具体的なイメージを持っていないこともあるため、そういった方に対して「どういったものにしたいのか」「期待される効果はなにか」などを具体化しお客様との認識をあわせることが必要となります。そういった調整の中でいかにわかりやすく簡潔に伝えることができるかも重要なコミュニケーションスキルといえるでしょう。

3.論理的思考力

論理的思考力とは矛盾なく筋道を立てて物事を考えたり、誰もが納得できるようにわかりやすく説明することができる能力のことです。アプリやシステムはお客様の要望だけで作成しているわけではありません。色んな視点・角度から仕様を検討し、費用・リスクといったあらゆる面で最適の結果を導き出すことが重要です。 与えられた業務をただやみくもに行うのではなく、現状を整理して問題を発見し論理的に考えることで結果、自分の生産性の向上や顧客満足度にも繋がってきます。

では、上記を踏まえ具体的にどのようにPRすべきなのか、経験者と未経験者でもポイントは異なるのでそれぞれ詳細を説明していきます。

IT経験者のPR

経験者の転職の場合、スキルや経験、成果について具体的なエピソードを踏まえPRするようにしましょう。前職でのプロジェクトの内容や携わった業務、どういったスキルがあるのかといったことです。プロジェクトの案件数や成果、また業務改善などを行った際には改善前後を具体的な数値で伝えると良いでしょう。前職でのエピソードを踏まえて説明するとより説得力が増します。

ただ、高い経歴や多くのITスキルを持ち合わせていてもコミュニケーションに難があるといったことがあれば採用には結びつきませんので注意が必要です。

IT未経験者のPR

未経験者の方は、スキルや経験が無いのが前提なので人柄やポテンシャルが重視されます。前職での経験や力をいれてきたエピソードなどを基に自分の強み、長所について説明できるとよいですね。こちらも経験者同様具体的な数字を踏まえながらだと説得力が増します。企業としては経験がないからこそ意欲的で積極性がある人を求めていると思うので、「現在独学でプログラミング言語を学んでいます」といったように自分なりに学習していることをアピールするとより効果的です。

よくある質問

IT業界に興味を持ったきっかけについて教えてください。

こちらは未経験者の方だと必ずといっていい程質問されます!さまざまな業界がある中なぜIT業界を選んだのか…将来性があるから、給料がいいからといった理由もあるかもしれませんが、できる限り実際に体験した出来事などを踏まえるとより担当者の方に興味をもってもらえます。例えば「以前勤めていた会社で担当していた業務がシステム化され感銘を受けた」といったように具体性があるとよいでしょう。

転職した理由について教えてください。

こちらの質問は転職をした際にされることが多いです。転職理由といっても正直「残業が多い」「嫌な上司がいた」などネガティブな理由が大半でしょう。ただそのまま伝えるのではなく例えば「やりがいはあったけどやりたい仕事が出来なかったので変えたくて転職した」などポジティブな言い方で、さらに応募先の求人内容に関係するものであれば尚よいですね。綺麗ごとばかりでは転職をした理由にならないので言い回しに気を付けて正直に伝えてしまうことも好印象に繋がる可能性があります。

まとめ

わたしはIT業界で就業する前は全く別の業界で事務職をしておりました。転職しようと思い立ちIT企業の面接を何社か受けましたがことごとく不採用…特に未経験者の方へ伝えたいのですが、求人内容で「未経験OK」の記載があっても何の知識も意欲も無ければ採用は難しいです。自分なりにプログラミングスクールに通う、教材を購入し学習するといった学ぶ意欲と今まで培ってきた自分が持っているスキルや強みをしっかりPRすれば、必ず採用担当者の方に伝わるはずです。しっかりと対策をし自分が進みたい道へ進めるよう諦めずに頑張ってください。この記事が少しでも参考になれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。