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はじめに

突然ですが、「RPA」という言葉をご存じでしょうか?最近のIT業界ではよく聞く言葉でもある「RPA」ですが、本記事では、そんなRPAとその仕事について取り上げていきたいと思います。

RPAとは?

◇概要

Robotic Process Automationの頭文字をとった言葉で、仮想知的労働者(デジタルレイバー)とも呼ばれます。オフィスなどの単純作業や定常業務を、人間の代わりにパソコンに導入したソフトウェアロボットに実行させることができる、いわゆる”オフィスワーク(事務作業)自動化システム”のことです。

◇RPAの背景

そもそもRPAが誕生した背景としては、高齢化や人口減少、また働き方改革による人手不足の解消を目指す目的が挙げられます。多くの業種において今まではオフィスワークの中での単純な業務においても人がおこなってきたわけですが、毎回行う決まった作業はRPAに任せ、人は”より人がおこなうべき作業”を優先させることができるのです。

◇RPAとAIの違い

AIには”人工知能”といった学習機能が備わっており、過去の処理から得た情報をもとに、より最適な処理をおこなうために臨機応変な対応をおこなう事が可能です。あくまで単純業務を代行してくれるRPAは”ルールに従った作業の自動化”にすぎないため、AIのように高度な学習機能はありません。

◇RPAに対する期待

RPAを企業が導入する事で、単純作業の幅が多い程、人手不足が解消されます。また、人がおこなうよりも定型業務をより高速化することができ、業務に対する人為的なミスも防ぐことができます。結果的には人件費削減や業務に対する品質の向上、生産性の向上などのメリットを獲得することができ、実際に金融関連の企業などを中心にとても注目されています。日本は特に諸外国と比べ働きすぎだとも言われますが、今後RPAの導入が増えれば従来までの業務をより短時間に済ませることができるので、今後ますます注目度が高まる事でしょう。

PRAの仕事とは?

RPAに関する仕事には大きく分けて「RPAコンサルタント」という”RPA導入をサポートする”仕事「RPAエンジニア」という”RPA開発や保守をおこなう”仕事が代表的です。それぞれご紹介していきましょう。

◇RPAコンサルタント

RPAの導入を考えている企業に向けたRPA製品の提案から導入までサポートをおこなう仕事です。

・ヒアリングと業務把握

まずはクライアントのヒアリングや業務の観察をおこない、効率性に欠ける部分や課題とする部分を見極めていきます。

・製品提案とPoC(テスト導入)

ヒアリングなどから課題やニーズ、そして予算などを把握した上で、適したRPA製品の提案します。無事導入製品が決まると、PoC(”Proof of Concept(概念実証)”の略)といった、部分的なデモンストレーションをおこない、ある一定期間を設けてエラー等がないかのチェックや導入効果の測定をおこないます。

・本格導入とサポート

ここまでの工程を踏まえて、更なる課題を抽出し、本格的に導入計画を立案します。導入後も運用・保守の改善やクライアントの新しい業務への追加提案などのサポートをおこないます。

◇RPAエンジニア

ITエンジニアのなかでも、先述の「RPA」開発におけるプロフェッショナルの事で、主にRPAを導入するにあたっての設計・開発・運用・保守・サポートなどの業務をおこないます。

・導入フェーズ

ここはRPAコンサルタントが担当する事もありますが、上流工程からRPAエンジニアが関わるケースもあります。クライアントからヒアリングをおこない、ニーズや業務内容を把握し、RPA適用範囲を抽出し決定します。

・開発フェーズ

「シナリオ」と言って、クライアントが従来おこなってきた業務をRPA(自動)化するにあたっての作業動作パターンを作成(設計)していきます。シナリオをよりニーズに沿ったものにするために、元となるクライアントの業務内容を細部まで着実に把握しておくことが大切です。

・保守フェーズ

導入後は運用・保守に移り、万が一の不具合やエラーに備えます。また、より効率的な作業にするためのマニュアル作成や、随時必要に応じた修正、またクライアント企業への操作説明などもおこなったりします。

RPAの仕事に求められる知識やスキル

◇VBAの経験

「VBA」とはMicrosoftのExcelやWord、Accessなどのアプリケーションで利用できるプログラミング言語のひとつで、アプリケーション上の定型業務を自動化させる事ができます。VBAの知識があればRPAでの自動化開発においても活躍しやすくなるでしょう。

◇・RPAツールの経験

RPAのためのツールは様々提供されており、中でも有名なものとしては「WinActor」や「UiPath」、「Blue Prism」などが挙げられます。このようなツールの使用経験があれば様々な状況にも柔軟に対応でき、知識を直接役立てることができます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。近年はAIなどの人工知能をはじめとし、様々なかたちで業務への自動化が進んでいます。企業からのRPAへの注目が高まっている今、RPA関連の求人も増加してきています。この記事が少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。