Excel マクロ

最終更新日:2026年8月16日

1. Excelマクロとは

マクロは、煩雑なコンピュータの操作を自動化する技術の総称のことです。
Excelでデータを修正する時に、何度も同じ操作を繰り返さないといけなかったり、毎回やることが決まっているのに、そのたびに同じ操作をやらなければならない時があります。
マクロの利用方法としては、複数の手順を記録し、ボタン一つの操作で実行できるため、作業効率をあげることが可能です。

また、マクロは、VBAを使って作成したプログラムのことを指しています。VBAは、Office製品でマクロを開発するために使うプログラム言語です。また、Excelでマクロを学習することにより、他のアプリケーションにも、応用して利用することができます。

2. マクロとVBAの比較

VBAは、Microsoft社が提供している「Visual Basic for Applications」の略称であります。
マクロがVBAで作成したプログラムのことを指しているので、マクロ=VBAということではありません。プログラミングの知識を持っていない方でも、業務を自動化して効率化することができます。 マクロのメリットについてお伝えしましたが、操作が簡単な分、操作できることがVBAよりも限られてしまいます。

例えば、VBAでは可能な「ループ処理」や「条件分岐処理」、「関数を作ること」なども可能ですが、マクロ記録ではオブジェクトに対する操作のみが可能です。もちろん、普段行っている作業でセルやワークシートなどのオブジェクトを操作する作業があればマクロ記録で自動化することは可能です。

3. マクロ化することで処理できること・メリット

Excelマクロを利用するメリットは、作業を自動処理化することによって、作業効率を上がり、業務にかかる時間短縮をできることです。
Excelだけではなく、Office製品であるWord、Outlook、Power Point、Gmailなどの別のアプリケーションとも連携し、操作を自動処理することが可能です。下記の一例を紹介します
・テンプレートを使用したメールを自動で送信する
・Webサイトから必要な情報を自動で収集する
・複数のデータを連続で作成する
・データをExcelから、PowerPointへ自動で送信して資料を作成する
・個人集計などの繰り返しの作業を自動化する

4. マクロを作成について

「Excelの作業を自動化する」ということは、「コンピュータが処理をするように命令する」必要があります。上記なようにコンピュータに命令する時には、プログラミングをする必要があります。
また、プログラミングをするためにはプログラミング言語を学習、理解する必要があります。

しかし、Excelでは先ほどもお伝えしましたが、プログラミングをする必要がありません。
「マクロ記録」と呼ばれる機能を利用することで、プログラミング言語を覚える必要がありません。マクロ記録がExcelに命令を出し、自動化することができます。

マクロ利用時の注意点(セキュリティ設定・拡張子)

マクロ(VBAコード)を含むブックを保存する場合は、拡張子を「.xlsm」(マクロ有効ブック)にする必要があります。通常の「.xlsx」形式で保存すると、マクロの内容は保存されません。
また、インターネットや他のパソコンから入手したマクロ入りファイルを開くと、初期設定ではセキュリティ上の理由からマクロの実行がブロックされます。実行するには、メッセージバーに表示される「コンテンツの有効化」をクリックする必要がありますが、送信元が不明・信頼できないファイルのマクロを安易に有効化すると、悪意のあるプログラムが実行される危険があるため注意が必要です。

5. マクロ記録

マクロ記録とは、Excelで行った操作を記録する機能のことです。
この機能を有効にして自動化したい処理を実行すると、実行した操作内容がマクロに記録され、マクロを実行することで同じ操作が再現・実行されます。
マクロ記録はとても使いやすく高機能で、Excelで行うほとんどすべての操作を記録することが可能です。まずはマクロ記録を学習しましょう。マクロ記録でできることに関しては下記を参考にしてください。

6. マクロ記録でできること

■セルに関する繰り返す作業

セルに関する作業を記録して再現することができます。マウスやキーボードで行う繰り返すような作業であれば記録が可能です。

・フォント、文字サイズ、色
・表示形式の書式設定
・値の設定、取得
・セルの背景色、罫線

■ワークシートに関する繰り返す作業

セルだけではなくワークシートの操作も記録することができます。マウスやキーボードで行う繰り返すような作業であれば記録が可能です。

・シートの新規作成、名前の変更
・セルのコピー&ペースト
・文字検索と置き換え
・グラフの操作
・画像の挿入

■ブックに関する繰り返す作業

ブック全体の操作も記録することが可能です。マウスやキーボードで行う繰り返すような作業であれば記録が可能です。

・新規作成
・上書き保存
・名前を付けて保存
・閉じる

7. マクロで利用できるショートカットキー

利用できるショートカットキーをいくつか紹介します。
他のショートカットキーがあります、必要なものも調べれば出てきます。

・マクロシートの挿入

Windows / Ctrl + F11
Mac / command + F11

・[マクロ]ダイアログボックスを表示

Windows / Alt + F8
Mac / option + F8

・VBA(Visual Basic for Applications)エディターを開く

Windows / Alt + F11
Mac / option + F11

マクロとVBAの比較一覧

項目マクロVBA
概要VBAで作成された自動化プログラムの実行機能Office製品向けのプログラミング言語(Visual Basic for Applications)
習得難易度プログラミング知識不要で簡単プログラミング知識が必要
できることセル・シート・ブック操作の記録と再現ループ処理、条件分岐、関数作成など高度な処理
用途決まった操作の繰り返しを自動化複雑な条件分岐や独自機能の実装

よくある質問(FAQ)

Q. マクロとVBAは何が違いますか?
A. マクロはVBAを使って作成されたプログラムの実行機能で、記事内では「マクロ=VBAというわけではない」とされています。マクロはプログラミング知識がなくても操作を記録して自動化できますが、VBAより操作できる範囲は限定的です。
Q. マクロで自動化できることには何がありますか?
A. セルのフォントや書式設定、値の設定・取得、ワークシートの新規作成やコピー、ブックの保存など、日常的にマウスやキーボードで行う繰り返し作業を記録・再現できます。
Q. プログラミングの知識がなくてもマクロは使えますか?
A. はい。マクロ記録機能を使えば、実際に行った操作をそのまま記録し、ボタン一つで再現できるため、プログラミング言語を学ばなくても利用できます。
Q. マクロ作成でよく使うショートカットキーは?
A. [マクロ]ダイアログボックスの表示はWindowsでAlt+F8(Macはoption+F8)、VBAエディターを開くのはWindowsでAlt+F11(Macはoption+F11)です。
Q. マクロ入りのファイルを保存・共有するときの注意点は?
A. マクロを含むブックは拡張子を「.xlsm」(マクロ有効ブック)で保存する必要があります。通常の「.xlsx」形式ではマクロは保存されません。また、社外や不明な送信元から受け取ったマクロ入りファイルは、内容を確認せずに「コンテンツの有効化」をクリックしないよう注意してください。

8. まとめ

今回は、Excelマクロについてまとめてみました。
マクロ化することによって、作業を簡略化、自動化することができ、ケアレスミスを減少させます。最終的には作業効率の向上させることによって、業務の効率化することができます。
マクロが組めるということは、自分自身にも、会社にもメリットが大きいと思います。
この記事が参考になれば嬉しいです。