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「はじめに」

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-2019)がもたらす被害は甚大なものです。2020年6月下旬の段階で感染者数:939万人、回復者数:472万人、死亡者数:48万人、と言われており、日本でも感染者数:1.8万人、回復者数:1.6万人、死亡者数:963人と悲しくも犠牲者を出してしまいましたが、他の先進国と比べると感染者数、死亡者数ともに比較的抑えられている状況です。これには、非常事態宣言が発令された際、国民が外出などをグッと耐えた結果がついてきていると言えるでしょう。日本では4月7日から非常事態宣言が発令され、今まで当たり前だったことが制限され「日常」が変わってしまいました。飲食店や漫画喫茶、ライブハウスに劇場は「自粛」という形で休業、経済的に維持する力も残っていない場合は廃業という形をとらざる得なかった店舗や事業もあったのではないでしょうか。この「自粛」によって入学式などの行事、様々なイベントや公演、そして試験や検定も試験日の引き延ばし、または中止をせざるを得ない状況でした。

「ITパスポート試験延期」

序章でもありました通り、コロナの影響でイベント事はもちろん試験の延期や中止が余儀なくされました。ITパスポート試験もそのうちの一つで、幸い中止には至りませんでしたが、延期という形で6月5日から再開することになりました。4月8日から6月4日までの試験申込者には延期した試験をそのまま振替で試験を受ける事が出来ます。この記事を読んでくださっている方の中にはITパスポート運営の方から振替についてのメールを受け取った方もいるでしょう。ここでは振替の手順をご説明いたします。

1.まず、ITパスポート試験のHPに直接アクセスし、受験申込タブをクリックするか、運営からのメールにあるURLからHPへアクセスします。ウェブページで「すでに利用者IDをお持ちの方」という赤色のボタンをクリックしてIDとパスワードを入力してログインします。

2.受験関連メニューから「受験申込」を選択します。画面左側に小さく載っています。

3.地域から試験会場を選択し、試験日を指定します。この時、申込日の2日後までに実施する試験に申し込んだ場合、申し込み後に試験日時を変更することが出来ませんのでご注意ください。

4.アンケートに回答します。これは一度回答していても振替試験を受ける場合、イチから回答する必要があります。面倒に感じると思いますが、頑張ってください。

5.申込内容の確認がなされますので、訂正部分があればHP上の「もどるボタン」で戻ってください。特にスマホで操作を行う方に注意してほしいのですが絶対にブラウザの戻るボタンを押さないでください。ブラウザの戻るボタンで戻ると「フォームの再送信の確認」のエラー画面が出てしまいます。最初からやり直そうと一度ウィンドウを閉じて、再ログインしようとすると「すでにログインされています。ブラウザを閉じてからやり直してください」というような表示がされ、今手にしている端末ではログインが出来なくなります。私が陥ったのはメールのURLから飛んでログイン、戻るをした際でしたので、同じようにメールのURLから飛んで申し込む人は特に注意してください。

6.お支払方法選択の画面で「振替」という黒いボタンを押せば、振替申し込みが完了し、登録していたメールアドレスに「申し込み完了・確認票発行のお知らせメール」が届きます。

「ITパスポートの必要性」

そもそもITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。試験範囲はAI、ビッグデータなどの新しい技術や新しい手法などの概要に関する知識をはじめ、経営戦略、マーケティング、財務、法務などの経営全般、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合知識を問います。試験を受ける事によって得られるメリットは…

・技術系以外の法務や財務、経営戦略などの知識が幅広く身につく。

・会社内でITパスポートを取得している人が増えれば会社全体のIT力拡大、向上につながる。

  ※現在では多くの企業でITパスポートを社員研修や取得推進資格として盛り込んでいます。

・就職、進学等で役立つ。

  ※ITパスポートの合格だけでなく、スコアに目をつけて応募者を評価する企業も増えています。また、スコア750点以上でITコーディネーター試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験できます。

などがあります。また、これは私の持論ではありますが、IT業界を目指す、日は浅いがIT業界に在籍している人の中で特に文系の人は、まずITパスポート試験を受けるべきだと思います。幅広い知識を身に付けるというメリットもあるのですが、これは同じくIT系の国家資格である基本情報技術者、応用情報技術者の試験と関係があります。これら二つの試験は取得していることでITに関して高い知識を保有している事を証明できる資格なのですが、内容は難しいです。アルゴリズムやプログラミング、数学的なことを問われるので文系出身少々厳しいかもしれません。

そこで、IT系国家資格の入り口でもあるITパスポート試験ですが、こちら数学的なことを問われることは少なく、マネジメントや法務など文字を読んで覚える事が多いのでとっつきやすい印象を持ちました。また、簿記の資格を持っている人、勉強をしている人は財務に関する項目で同じような内容が出てくるので、なおのこと理解しやすくなると思い、特にお勧めです。もし、基本情報技術者試験の勉強で躓いている、自身を持てないでいる、という方がいらっしゃいましたらITパスポート試験を受験することをお勧めします。試験をワンランク下げることにプライドが傷つくという思いもあるかもしれませんが、ITパスポートも立派な国家資格ですし、これに合格することにより一度自信をつけてから再チャレンジするのも一つの手ではないでしょうか。

「さいごに」

ITパスポート試験が延期になったことを受けて振替が効くからと言って半年から1年以上、ITパスポート試験をほったらかしにして受験しないのは得策と言えません。なぜならITの世界は常に変わり続けており、現在持っている対策テキストには無かったことが試験当日出題される可能性があるからです。

一方で、ペースが狂ってしまった、もっと早く取得するつもりだったのに、という人もいるかもしれません。しかし、非常事態宣言の発令されている中、実施するのは不可能でしたし、もし仮に非常事態宣言が発令されていなくても実施することで感染リスクが上がっていたかもしれないということは否定できません。ITパスポート試験会場では、混雑を避けるため入退場を整理したり、テーブルや椅子などの間隔を広くあけている他、アルコール消毒の設置や受験者にマスクの着用、試験会場に向かう前の検温を求めるなどのコロナ対策がなされています。

戦後最大の危機と言われているコロナ禍ですが、回復者増えてきていることで希望は見えつつありますし、IT企業をはじめ様々な業界の企業でテレワークが普及し、新しい働き方やビジネスが確立しつつあります。ワクチンが開発され、コロナが脅威では無くなった時、再び前のような日常を取り戻せるのではないでしょうか。そのためには第二波を起こさせないこと、我々の3密を避けた行動や新しい生活様式の徹底が大切だと思います。以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。