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今、世界中で広がっている「フリーランス」は一定の組織に属さずに、自分の持てる技術だけでクライアントの課題を解決し収入を得ていく働き方です。このフリーランスには「IT関係のフリーエンジニア」が沢山います。そこで今回は、フリーエンジニアの中でもAmazonのクラウドサービスに特化した「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」の年収について徹底的に解説していきます。

AWSとはどんなものなのか?

AWSとはどんなものなのでしょうか?AWSとは「Amazon Web Services」の略語です。つまり、世界トップ企業のAmazonが提供しているウェブクラウドサービスになります。今現在の世の中には多数のウェブクラウドサービスが溢れていますが、AWSは2006年にこのサービスを開業したクラウドコンピューティングの先駆者だと言われています。もちろん、そんなAWSでエンジニアとして働くソリューションアーキテクトアソシエイトは、IT業界でも非常に評価が高いのが特徴です。

クラウドコンピューティングには3つのタイプがある

クラウドコンピューティングには「SaaS」「PaaS」「IaaS」という3つのタイプがあります。フリーランスエンジニアとして活躍するには、このクラウドコンピューティングの基礎を知っておくべきでしょう。簡単に説明しておきます。また、AWSがどうして、今注目されるのかにも触れていきましょう。

さらに、それぞれのエンジニアの年収はどれくらいなのかも併せて解説していきます。

SaaSの内容とエンジニアの年収

クラウドコンピューティングのサービス1つ目は「SaaS」と呼ばれるものです。こちらは、既にクラウドのシステム自体は組み込まれていて、ソフトウェアをユーザーに提供するだけのサービスになります。「使い勝手のいいアプリをユーザー同士で共有するだけ」のサービスということです。

マイクロソフトが提供しているサービス、OneDriveがその一例です。ユーザーはそのアプリを使うだけで、複雑なシステムの構築なしで利用することが出来ます。

また、SaaSを得意とするエンジニアの年収は360万円~500万円程度となります。

PaaS

クラウドコンピューティングのサービスの2つ目は「PaaS」です。こちらは、ハードウェアとOSもあるけれども、ソフトウェアが無いという状態のサービスです。つまり、必要なアプリケーションなどのソフトウェアさえパソコンにインストールできれば、サービスを受けられるようになります。

SaaSではもちろん、誰でも使いやすいサービスでしたが、このPaaSでも比較的誰でもウェブサービスの構築までたどり着きやすいと言えるでしょう。

PaaSエンジニアの年収はおおよそ、540万円~600万円となります。SaaSのエンジニアよりは年収がいいことがわかります。

IaaS

クラウドコンピューティングのサービス3つ目は「IaaS」です。こちらは、まさにAWSの提供しているサービスになります。簡単に言うと、ハードウェアもミドルウェアもOSも提供されずに、仮想サーバーのみをユーザーに提供するサービスです。

このIaaSの場合、システムの構築までにかなりの労力や専門技術が必要になります。ただ、サービス内容がシンプルである分、利用できるサービスの幅も広いのが特徴です。これから先の時代では「IaaS」のように、様々な事象に対応できるクラウドサービスが必要とされてくるでしょう。IaaSのような、仮想サーバーの貸し出しがAWSのサービス内容になります。

そして、laaSのような変化に適応しやすいエンジニアの年収は600万円~700万円以上となり、ITエンジニアの中でも高額な年収を得られる専門職になるでしょう。

高いスキルを持つソリューションアーキテクトアソシエイト

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトと呼ばれる人達が、どうしてこんなに評価が高いのかというと通常のITエンジニアよりも高いスキルを持っているからです。多くのIT系エンジニアが担当するのは、OSミドルウェアがすでに存在するようなクラウドコンピューティングのシステム管理です。

一方のAWSソリューションアーキテクトアソシエイトは「全くミドルウェアもOSも存在しないところから」システムを構築していく仕事になります。もちろんそれだけ幅広い知識や専門的な技術が必要なのが、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトなのです。

仕事内容とは?

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになると、どんな仕事をしなければいけないのでしょうか?簡単に言うと「空っぽのサーバーにクライアントが求めるサービスを構築する事」になります。

前述したように、AWSが提供するサービスは「仮想のサーバーのみ」です。その空っぽのサーバーに1からクライアントの求めるサービスを構築していかなければいけません。

そのためには、インフラ系の知識は絶対的に必要です。中でも、仮想化技術についての知識を持っていることは必須でしょう。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトは、クライアントの構築したいサービスを細部まで理解し、表現する技術が必要になります。自由度の高いAWSだからこそ、クライアントのニーズに沿った仕事を出来なければいけないのです。クラウドサービス業界では「100種類以上のソリューションが無ければライバルに勝てない」と言われています。

つまり「100種類以上の課題解決を容易に行えなければライバルに負ける」業界なのです。AWSには、それだけのポテンシャルがある代わりに、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトに求められる技術レベルも高くなるのが当然でしょう。

ずばりどれくらいの年収を得られるのか?

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになればどれくらいの年収を得ることが出来るのでしょうか?一般的には「年収600万円」が相場だと言われています。通常のインフラ系ITエンジニアの年収が「500万円~570万円」だと言われているので、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトは多少高額な年収の仕事になるでしょう。

というのも、前述したように、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになれば、IaaSのサービスからクライアントの求めるインフラを100%構築しなければいけません。ここでは、通常のITエンジニアよりもレベルの高い知識と技術が求められます。そのために年収が他のエンジニアよりも高くなるのでしょう。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになって、年収をアップさせていくことが、これからの ITエンジニアにはとても大切です。あなたにしか出来ない技術を持って、より高い年収のフリーエンジニアを目指しましょう。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるためには?

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるには、どうすればいいのでしょうか?まずはインフラ系のITエンジニアとして経験を積むことがとても重要になります。または、資格を取ることを考えてもいいかもしれません。

AWS認定資格取得をすることもおすすめ

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるためには「AWS認定資格取得」というベンダー資格が存在します。もちろん、資格を取ったからといって、確実になれるわけではありませんが、それ相応のエンジニアとしての技術を身につけるには有用な資格になるでしょう。

こちらの資格は、「基礎(Foundational)」「アソシエイト(Associate)」「プロフェッショナル(Professional)」という3段階のレベルで分けられています。AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるためには「アソシエイト(Associate)」のレベルまでは資格取得をしておいた方が有利になります。ただ、資格が無くてもAWSソリューションアーキテクトアソシエイトになることは可能です。あなたの努力次第で、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになれると言えるでしょう。

さらに、この資格試験には上記の3つの資格以上に「Security」「Big Data」「Advanced Networking」「Alexa Skill Builder」「Machine Learning」という、5つの専門的な資格が存在します。ただ単にAWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるだけに資格を取得してもいいですが、さらにレベルの高い仕事に就くには、その他の専門性の高い資格を受けることを検討してみてもいいでしょう。

メリットは?

AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるメリットはどんなものがあるでしょうか?まず挙げられるのは「その他のITインフラ系エンジニアと差別化できる」という事でしょう。AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになれば、通常のITエンジニアには出来ない様々な専門的な仕事をこなすことが出来ます。

必要とされる場面も多いでしょう。またこれからの社会では「より専門性の高いIT技術」が求められます。ということは、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになれれば、将来的に仕事に困る事はあまりありません。ただ、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるためにはかなりの努力と勉強が必要なのは間違いないでしょう。

デメリットは?

一方で、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるデメリットはあるのでしょうか?それは「ITエンジニアとしての技術や経験の習得までにある程度の時間が掛かる事」でしょう。

ITエンジニアとして企業に就職したり、学校で勉強したりしても、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトとして働けるまでのレベルの高い技術を得るには時間や努力が必要です。ITエンジニアとしても仕事を楽しみ続け「もっと上のレベルの人材になりたい!」と自己研鑽し続けなければ、なかなかなれるポジションではないでしょう。努力をしなければなれないのがデメリットです。

まとめ

ということで、今回はAWSソリューションアーキテクトアソシエイトの年収や仕事内容、メリットデメリットなどを中心にお伝えしてきました。AWSソリューションアーキテクトアソシエイトになるにはそれ相応の努力は必要ですが、この技術を習得するだけで、確実に他のITエンジニアとの差別化をすることに繋がります。

これからの時代、フリーランスのIT系エンジニアというのはどんどん増えていくでしょう。そんな中で、多くのクライアントから必要とされるITエンジニアになるためにも、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトを目指して頑張ってみてはいかがでしょうか?それだけの価値と将来性がある職種になるでしょう。