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自己PRと志望動機は違う!書き分けなければいけない理由

就職・転職活動の際に必ず必要になる「自己PR」と「志望動機」ですが、ちゃんと違いを理解している人は意外と少ないんです。それぞれの目的をしっかり理解しておかないと相手に自分を理解してもらうことはできません。

ここでは「自己PR」と「志望動機」の違いと書きわける必要性についてご説明します。

自己PRは「自分を相手に理解させ、メリットを感じさせること」が目的

自己PRは自己紹介をするだけでなく、相手先企業のニーズに合わせてメリットを提示することが大切になってきます。「これまでの経験や実績」と「評価された点」などをまとめ、これからの仕事でどう活かすかに結びつけて書くと説得力が高く、評価される内容になるでしょう。

志望動機は「なぜ入社したいか」を伝えることが目的

志望動機の最大の目的は「なぜその企業・職種に就きたいのか」を伝えることです。まずは希望している企業の求めている人材像やスキルをしっかりと理解しましょう。

その上で「何を実現したいのか」「どんなところで貢献できるのか」など将来的な目線で前向きにまとめることが効果的です。

「自己PR」と「志望動機」を書き分けなければいけない理由

「自己PR」と「志望動機」を書き分けなければならない理由は、企業側が知りたいことがそれぞれ異なっているからです。 それぞれの目的を正しく理解し、目的に沿って簡潔にまとめましょう。

このとき注意すべき点は「自己PR」と「志望動機」で一貫性を保つことです。

例えば自己PRでコツコツ作業するのが得意と書いてあるのに、志望動機で創造力を活かして仕事をしていきたい、と書いてしまうと「自己PR」と「志望動機」で内容が異なると採用担当者は内容に一貫性がないと判断し、マイナス評価となってしまうため、注意が必要です。

自己PRに書くべき3つの要素

自己PRは「自分を相手に理解させ、メリットを感じさせること」が目的です。 そのために、自己PRを書く際に意識して書くべき要素が存在します。 ここでご紹介する3つの要素をしっかりと意識して自己PRをまとめていきましょう。

何をやってきたか

自己PRに説得力を持たせるためには、過去の自分の経験を元にしたエピソードを書くことが効果的です。 エピソードを書く際にはできる限り具体的にまとめるよう心がけましょう。 仕事を通じて上げた成果や貢献度合を説明できることが大切になります。

学生の場合は、学生時代に行ってきたことや趣味など仕事とは関係ないことでも、人間性を理解するという点では効果的です。

何ができるか

自分に何ができるかも自己PRで必要なアピールポイントです。 これまでに仕事を通じて得た経験をどうやって活かしていくのかをまとめましょう。 仕事以外で得た経験・スキルであっても企業によっては活かせる可能性があります。

企業によって求めているスキルや経験が異なるので、応募する企業に合わせてアピールするポイントを変えていくことが重要です。

今後どうしていきたいか

企業側が自己PRを通じてもっとも知りたいことは、あなたが入社した結果、会社にどんなプラスの影響があるかです。

そのため、実際に企業に入社できた場合にどうしていくかをアピールすることが非常に重要になります。 自分の経験・スキルを活かして企業に貢献するイメージを浮かべられるように、できる限り具体的に記述するようにしましょう。

自己PRを書く前にすべきこと

実際に自己PRを書く際にいきなり書き始めてはいけません。 自己PRは限られたスペースで自分のことを伝える必要があります。

自己PRを書き始める前に、より効率的に伝えるための準備をしましょう。 ここでは自己PRを書く前の事前準備のポイントをご紹介します。

自分のキャリアを見つめ直し「強み」を見つける

自分の今までの経験や仕事の内容をしっかり見直してみましょう。 営業職であれば「新規顧客の獲得」、技術職なら「新製品開発」、新卒であれば「メンバーをまとめた経験」なども有効です。具体的な内容や自分のポジション、心がけていたことなども併せてしっかり洗い出し、その経験や仕事とを結び付けて自分の「強み」を見つけ出しましょう。

自分の「強み」や「アピールポイント」が見つからないという方もいるかもしれません。

「強み」や「アピールポイント」は誰にでもあります。無いと感じてしまうのは言葉にできていないケースがほとんどです。
以下のような方法で探してみましょう。

・自分の短所を長所に言い換えてみる

・友人・同僚などに自分の長所や短所を聞いてみる

自分の「強み」を見つけることは、就職・転職活動だけでなく、就業してからも必ず役に立ちますので、ゆっくり自己分析をしてみてくださいね。

強みと企業側のニーズの接点を見つける

次は企業側のニーズをしっかりと理解します。 企業側にとって自分を採用することのメリットを示すために、まずは企業側ニーズを洗い出し、それに自分の強みをうまく連動させて自己PRすることが重要です。

自己PRで多いのがこの企業側のニーズと結びつかない自分勝手なPRです。 企業側は応募者がどんな強みを持っていて、今後の仕事で強みを活かしてどう貢献していくかを知りたいと考えています。 企業が望む人材像などを理解し、自分の強みとの接点を見つけて自己PRすることが重要になります。

受かる自己PRの書き方のポイント

自己PRは少ないスペースで自分を採用企業にアピールする必要があります。 多くの募集の中から自己PRを読んでもらい興味を持ってもらうために以下のポイントについて意識してみましょう。

冒頭で結論を書く

自己PRは、まず自分がアピールしたいことから書くようにしましょう。 結論をはじめに書いておくことで、自己PR全体の概要を理解した上で読み進められるため、読みやすい文章に仕上がりますよ。

エピソードから書き始めてしまうと、読み手はどこに向かって書かれているのかわからないため、理解しづらくなってしまいます。 アピールしたい部分については必ず言い切る形で自信をもって書きましょう。 それ以降の文章に興味を持ってもらうためにも冒頭の結論は非常に重要です。

過程のわかるエピソードを書く

冒頭に書いた自分のアピールしたいことについて、どうしてそう思ったのかの根拠となるエピソードを記述します。 自己PRにおいては成果よりも成果に至るまでのプロセスが重要視されますので、エピソードは失敗や挫折の経験でも問題ありません。

自分がそこから何を得たのか、どう改善や努力をして成長したのかを書くことでアピールできます。 また、エピソードについては数字を入れるなど、より具体的にしたほうが説得力が増すので意識して書いてみてください。

採用担当者は、文章だけで応募者の人物像や能力を想定し判断しなければなりません。 より具体的に記述することで成果がイメージしやすく、人物像も伝わりやすいメリットがあります。 特に他業種からの転職や、学生時代のエピソードなどは採用担当者がイメージしづらい場合があるため、イメージしやすい工夫をするとよいでしょう。

どのように仕事に活かせるかを書く

自己PRの最後には、エピソードで書いた経験や成長がどのように仕事で活かせるかを書くと効果的です。 自己PRは会社に入ってから自分がどれだけ貢献できるのかをアピールすることが最大の目的です。自己分析から導き出した自分の強みだけの記述では足りません。

採用担当者が、入社後のあなたの活躍を具体的にイメージできるようなアピールができればグッと採用が近づきますよ。

自己PRを書くときの注意点

効果的な自己PRを作るポイントは理解できましたか? 次に自己PRを書く際の注意点も抑えておきましょう。

手書きの場合は丁寧に!

自己PRを書くエントリーシートは手書きで書くことが多くあります。 文章や文字が傾いていたり書きなぐったように書かれていたりすると、仕事においても丁寧さに欠けると見られ、印象が悪くなってしまいます。

元々字が綺麗・汚いはそれほど関係ありません。 丁寧に書く姿勢が表れているかを企業は見ています。 出来る限り丁寧に心を込めて書くことを心がけましょう。

誤字脱字にも要注意です。どれだけ内容が素晴らしくても大事な書類を見直すこともできないことはマイナス評価につながります。 きっちりと見直して誤字脱字の無いように仕上げましょう。また間違えた場合には修正液などを使うのではなく、書き直しが原則です。

文章量を意識する

自己PRは多くの場合書けるスペースが限られています。 多くのことを伝えすぎようとするあまり、小さな字で詰めすぎると担当者はそれだけで読む気が失せてしまいます。 文章量が多いことは意欲の表れと思いがちですがそうではありません。

仕事においては読み手に配慮することや、できるだけ簡潔にまとめることも重要な能力ですので、それができないことはマイナス評価につながります。 書くスペースに合わせ、読みやすい字の大きさと量を意識して書きましょう。

逆に空白が多すぎると意欲が低く見えてしまうので、最低限でもスペースの8割程度を目安に埋めるようにしてください。

読みやすさを意識する

自己PRの欄は多くの場合は四角いボックスの自由記入です。 このボックス内にひたすら文章を記述していくと、非常に読みづらくなってしまいます。

読み手のことを考え、一目でわかりやすく記述することが重要です。 箇条書きや改行などを効果的に使い、読みやすい文章を心がけましょう。 強調した文章に下線を引いたり、見出し部分を作って文字を大きめにするなどの方法も、視覚的にわかりやすくなるので活用してみてください。

効果的な自己PRが採用を引き寄せる!

今回は効果的な自己PRを書く方法についてご紹介しました。 自己PRで大切なのは「自分の経験したこと」や「自分だからできること」をアピールすることです。

これらを企業の求めている人物像とマッチさせアピールすることで、採用の可能性がグッと上がります。 自分との共通点をうまくみつけ自分の言葉で具体的に伝えることで、担当者にアピールする自己PRを作りましょう!