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はじめに

リモートワークを導入する企業や会社が増えている背景もあり、フルリモート求人は非常に人気です。時間を決められている案件が多いですが、通勤時間はゼロで、自宅で落ち着いて作業することができます。IT業界では、リモートワークが他の業界・業種に比べ多くなっています。なぜなら、ITエンジニアの多くはパソコンさえあれば仕事ができるからです。また期日までに成果物を完成させれば良いプロフェクトであれば、クライアントとのやりとりやチーム内の連携をチャットやオンラインのテレビ会議システムなどで済ませ、作業自体は在宅で行うことが可能です。

フルリモートエンジニア求人の探し方

フルリモートのエンジニア求人の探し方を解説します。

IT・Web系に特化した転職エージェントを活用する

まずは、IT・Web系に特化した転職エージェントを活用しましょう。このようなエージェントは数多くありますが、数の分だけ特徴や強みが異なります。例を挙げると、IT領域の特定の分野(AI領域など)に特化したエージェントやカウンセラーに元ITエンジニアが多く技術的な話ができるエージェント、非公開求人の件数が他に比べ多いエージェントなど様々あります。転職を成功させたい、良い案件を見つけたいという目的の次に潜んでいる第二の目的を満たすようなエージェントをみつけましょう。「一部リモート可能」といった求人もあります。しかし、割合としてはまだ少ないです。エージェントを複数登録するのももちろん効果的です。注意点としては、入電がしつこく、メールの提案件数があまりにも多すぎるエージェントがあります。魅力的な求人が埋もれてしまう可能性もあるので、利用しにくい場合は迅速に登録解除するようにしましょう。

リモート案件に特化したエージェントを活用する

エージェントの中には、リモートワークの案件に特化したエージェントもあります。ここ数年で少しずつですが増えてきました。「リモートワーク」、「完全在宅」、「フルリモート」、「在宅派遣」など、昔は特殊と思われていた働き方が主流になりつつあります。そのような案件・求人ばかりを集めたエージェントを利用することは近道になりますので、ぜひ積極的に利用しましょう。

クラウドソーシングサイトを活用する

近年、勢いを増しているのがクラウドソーシングサービスです。総務省によると、クラウドソーシングサービスの利用者数は2015年から2017年の2年間で約70万人から約150万人へと、倍近くに伸びています。現在も拡大を見せているクラウドソーシングサービスですが、メリットは、登録して早ければその日に案件を獲得でき、スキルのある人であれば本業レベルの副収入を得ることも可能だという点です。仕事を依頼したいクライアントと、仕事を探しているワーカーを結びつけるサービスなので、双方の需要と供給がマッチすれば契約が成立します。完全リモートの案件ばかりなので、豊富な案件の中から自分のスキルに合った案件を見つけ、応募・提案することができます。ただし、比較的報酬が低い傾向にあるので、案件選びは慎重に行いましょう。自分のスキルや実働時間・作業内容をよく考え、報酬金額に折り合いがつかなければ、無理に応募することはやめましょう。時間は貴重です。

WebやSNSで探す

SNSサービスやWebサイトを利用して探すという方法もあります。SNSサービスには、TwitterやFacebook、Instagram、Linkedinなどがありますよね。不特定多数の人にみられる情報であることを意識した上で、自分のスキルや技術力をアピールするのも良いでしょう。Webサイトなどを構築し、ポートフォリオや過去の実績をまとめて掲載すると尚良いでしょう。誰でも閲覧できるように設定しておけば、誰かがあなたのポートフォリオを強く評価し、リモート求人・案件獲得につながるかもしれません。

フルリモートのメリット

フルリモート勤務を選択するメリットを解説します。現在(2020年8月時点)、新型コロナウイルスの感染防止のため、企業は「しかたなく」リモートワークを導入しているところが多いです。本来、職場で直接行う業務を、無理やりにでもリモートでやらざるを得ないという状況です。しかし、リモートワークにはメリットがあります。メリットを認識することで恩恵を最大限享受し、活用したほうが利口と言えるでしょう。

1.職場にいく必要がない

まず毎朝早くに起床し、満員電車で押し潰されそうになりながら出勤する必要がなくなります。もちろん大前提として、企業側はリモートワークができる環境を構築する必要があります。しかし、これさえ整えられれば働き手は時間を有効活用できるので、非常に大きなメリットになると言えるでしょう。

2.タスク・目的が明確になる

意外と注目されないのがこの点です。リモートワークを導入すると、企業側は職場で直接社員を観ることができず、どれくらい業務をしたのか不明瞭になります。そこで、リモートワーク導入と同時に、タスクの明確化・可視化を行うことが必要になります。これにより、さらに効率的に働くことができるようになるケースが多いです。業務内容やタスクを見直す良い機会になり、無駄を省くことができます。企業にとっても個人にとっても良い点と言えるでしょう。

3.不要なコミュニケーションがなくなる

コミュニケーションは直接・対面式だったものが、間接・Web上になります。チャットやメッセージアプリ、テレビ会議システムなどを駆使してコミュニケーションをとることになるので、必要な時に必要なことのみを確認することができ、結果的に業務効率化に繋がります。不便になると思われがちですが、直接・対面式の場合あまり意味や中身のない会話も生まれますよね。Web上だと限られた時間内のやりとりですので、雑談が減り、質問や確認事項を事前にまとめることができ、思考の整理につながります。

フルリモートの求人を探しやすい職種

次に、フルリモートの求人を探しやすいITエンジニアの職種を紹介します。ITエンジニアは基本的にパソコンがあれば仕事ができる職種が多いですが、ITエンジニアというくくりの中で更に細分化されているため、職種ごとに実際の仕事内容は異なります。

Webプログラマ、Webアプリケーションエンジニア

まずは、Webプログラマ、Webアプリケーションエンジニアです。システムやソフトウェアを作るだけでなく、スマートフォンアプリの開発やツールの作成、データ解析など、仕事内容は幅広いです。基本的には、設計書や仕様書など元になる資料を参考にプログラミングしていく作業がほとんどなので、リモートワークしやすい職種の1つです。サーバーサイドの言語はJavaやPerl、PHPやRubyなどがあります。

Webデザイナー

次にWebデザイナーです。Webデザイナーの仕事道具は、パソコンと、PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトと言っても過言ではないでしょう。人によっては液晶タブレットなども含まれます。Webデザイナーは、これらの仕事道具とデザインスキルがあれば基本的には作業ができる職種です。デザインの領域はトレンドの移り変わりが早いので、情報をいち早くキャッチアップし自分なりにデザインに落とし込んでいく必要がありますが、それさえできればリモートワークで稼ぐことができる職種です。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webアプリケーションなどでユーザーが画面越しに触れる部分、フロントエンドの設計や構築を行う職種です。デザイナーが設計したデザインを元にHTML、CSS、JavaScriptなどの言語を駆使して、ブラウザに表示できるようにコーディングを実施します。リモートワークの求人も多く、チーム内のコミュニケーションはSlackやChatworkなどによりスムーズに連携できます。

ITヘルプデスク、テクニカルサポート

ITヘルプデスク、テクニカルサポートなどもリモートワークしやすい職種の1つです。電話やメール、専用のチャットなどでエンドユーザや顧客からの問合せに回答することがメインになるので、速度の速いインターネット回線とパソコンは必須です。

フルリモートエンジニアの将来性と課題

最後に、フルリモートエンジニアの将来性と課題についてみていきましょう。現在はリモートワークを導入せざるを得ない企業側とリモートワークを希望する働き手(労働者)の需要と供給がマッチして、リモートワークの求人数は増加しています。自宅にいながら仕事ができるという素晴らしいメリットがあることから、将来性は非常に高いと言えるでしょう。しかしながら、リモートワークを導入するにあたり、企業が用意しなくてはいけないリモートワーク用のプラットフォームやリモート環境下での評価制度などが十分でない状態で開始してしまうと、お互いにストレスがかかります。また、ほどメリットとして挙げたコミュニケーションのWeb化が負担になる方もいます。完全リモートワークには、まだまだこういった課題があることを認識しておきましょう。

まとめ

今回はフルリモートワークが可能なITエンジニアについて、求人の探し方やリモート環境で働きやすい職種を解説しました。現状は、メリットもデメリットも見受けられる働き方ですが、今後さらなるIT人材の深刻化が懸念される日本において、人材を増やす手段にもなりえる強力な働き方です。うまく活用し効率的に働き、自身の市場価値を高めていきましょう。