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はじめに

Visual Basic for Applications(以下:VBA)はMicrosoft Office、主にExcelと連携することで様々な業務効率化を図ることのできる言語で、とても身近にあるプログラミング言語の一種と言えるでしょう。その為需要としても非常に高く、案件も枯れることなく発注され続ける可能性が高い言語と言えます。
本記事では、そんなVBAを生かしてフリーランスとして生きていくことは可能か?というテーマをもとに、様々な視点で検証していきます!

VBA案件の難易度・単価は?

VBAという言語は、非常に様々な場面で活用することができるツールのため難易度は案件によって様々です。案件によっては実務経験無しから独学でしっかりと学べば1ヶ月ほどでこなせる内容から、他言語との組み合わせも必要な上級者向けのものまで存在します。実際にどのような内容のものか、どれくらいの単価で発注されているのか大枠ですがまとめてみます。

システム開発・保守等

難易度:高|単価:高(月額50万円前後)

主に顧客データや勤怠データ、品質管理ツール等の開発を行う案件です。大量かつ重要なデータを一括管理する案件になるため、単発での契約ではなく長期的な契約になる案件がほとんどで、単価としても高額なものが大半となります。
高単価である代わりに、開発するシステムによっては扱うデータをデータベースに格納する処理が必要になることも多くあるため、SQLの知識が必須になったりと他言語の知識を有していないと受注不可能な案件も存在します。

既存システムの開発

難易度 : 中〜高|単価:中〜高(5万円〜)

既存のシステムに対して機能を追加したり、すでに存在するシステムの保守業務のみを請け負う案件です。内容によって単価は様々ですが機能追加のみの場合でも5万円ほどが見込めますし、保守まで請け負える案件であれば内容によっては30万円前後(常駐/月額)ほどの案件もあります。平均的な単価を出しづらい為、受注の際はしっかりと案件の内容を確認しないと安請け負いになってしまうこともありますのでしっかりとした見極めが重要です。

仕事効率化ツールの開発

難易度:低|単価:低(1万円〜)

すでにExcelに登録してある顧客情報(メールアドレス)を利用して自動でメールを作成したりなど、普段の業務をちょっと楽にする効率化ツールの開発案件です。これらの案件はVBA以外の知識が必要になることも少なく、非常に受注しやすい初心者向けの案件となります。また、使用する側にとっても身近な内容であることから案件数としても安定して世に出続けている内容と言えます。単価としては上記2つと比較すれば低いものにはなりますが、工数も少ないので継続して受注を取り続けることができます。複数の案件をこなすことができればフリーランスとして生きていくにも十分な報酬を得ることができるでしょう。

VBAの案件はどうやって探せばいいの?

前述したように案件の難易度や単価がピンからキリまでといった状況になる為、使用するツールによって狙った案件の見つけやすさには大きな差が出てきます。いくつか具体例をあげて紹介していきますので参考にしてください。

フリーランス向けエージェントサイトを活用する

フリーランス向けエージェントサイトの特徴として挙げられるのは、やはり「信頼度」でしょう。発注側としてはエージェントサイトという「企業」が間に入ってくれる為、人材に対してある一定の安心感を得ることができます。その為、システム開発のような高単価なVBA案件が多く集まっている傾向にあります。常駐がほとんどとはなりますが、安定して稼ぎたいという方はエージェントサイトの利用をオススメいたします。

クラウドソーシングサイトを活用する

クラウドソーシングサイトの特徴としては「誰でも」「気軽に」という点があります。そしてその中で取り交わされる案件のほとんどが発注者と受注者が直接的に顔を合わせることなく完結しています。発注者側からすればどんな人が応募してきているのか分かりづらい状況となりますので、企業内の重要データを扱うシステムの発注など重要度が高いVBA案件を募集することはまずありません。代わりに、低単価ながらも工数も少なく済み、比較的難易度の低い仕事効率化ツール系のVBA案件が多く見られます。そのほとんどは単発のお仕事で完結しますので、フリーランスとして時間や場所に縛られることなく自由に生きていきたいと考えている方にはクラウドソーシングでの案件探しをオススメいたします。

SNSを活用するなどして知人から直接受注する

SNSを利用して案件を獲得しているフリーランスの方もよく見かけます。こちらの場合はある程度交流のある方からの発注が見込める為コミュニケーションがとりやすい点が特徴として挙げられます。また、ある程度の影響力を付けていくと単価や納期など自ら条件を付けて仕事を募集することもできますのでクラウドソーシングなどに比較すると条件面での交渉がしやすいことなども特徴の一つです。また、最大のメリットは「手数料が発生しない」という点です。前述した2つの方法はどうしても何らかのサービスを間に挟み込みますので、少なからず手数料が発生してしまいます。しかし、SNSや知人からの紹介案件であれば手数料は発生しないことがほとんどですので無駄なく稼ぐことができるでしょう。逆に言えば万が一のトラブルの際に間を取り持ってくれる第三者がいないというところがデメリットとなります。信頼関係の構築など下準備に多少なりとも時間はかかりますが、今後将来的にフリーランスとして長く生きていく上では必要な方法かもしれません。

専業フリーランスではなく、副業で稼ぐことも可能!

一口に「フリーランス」といっても最近では専業だけでなく、自身のスキルを副業で生かすという方も増えてきている時代です。VBA案件には仕事をちょっと効率化するような比較的作成難易度の低めな案件も多数存在しますので、まとまった時間の取りづらい副業スタイルの場合は、VBAはむしろ向いている言語と言えるかもしれません。案件も途切れることなく出続けているので、副業としてちょっと稼ぎたいなという方にはオススメの言語と言えるでしょう。

まとめ:VBAだけでもフリーランスとして生きていける!!

VBAのスキルを生かしてフリーランスとして生きていくことは可能か?というテーマでまとめてみましたが、ズバリ!生きていくことは可能です。根拠としては「案件数が潤沢であること」「単価としても工数・難易度に見合うものが存在すること」などが挙げられます。また難易度が低めの案件数も多く存在しますので、初心者でもある程度案件を獲得できる点もVBAの利点と言えるでしょう。
VBAは様々な需要がある言語ですので、初心者から上級者まで様々な難易度の案件が用意されており、スキルアップするにつれて単価もしっかりと上がっていきますのでオススメの言語と言えるでしょう。