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Webか本か

プログラミングを学びたいと思ったとき、真っ先に思いつくのがWeb情報かと思います。インターネット検索を行えばよほどコアなプログラミング言語でない限りインストールの手順から序盤の学び方まで出てきます。現在プログラミング・インターネット・コンピュータテクノロジーはものすごい速度で進化しているため、最新の情報はWebでしか得られないと言っても過言ではない状況となっています。

本は最新情報取得という意味では一歩劣ります。執筆・発刊のタイムラグがあるため発刊直後の書籍でもプログラミング言語のバージョンが最新でないことはよく見受けられます。また当然購入に対してお金がかかるので、一見Web情報の下位互換のように見えます。しかし、よくよく見てみるとどちらも一長一短であることがわかります。

書籍とWeb情報を上手く併用する

プログラミングを学びたいと思ったとき、すぐに本屋に駆け込む方は稀だと思われます。たいていはWebでどんなプログラミング言語があるのか知り、入門向けWebサイトで学習して基礎の基礎を学ばれるかと思います。そして書籍が必要になるタイミングはこの時期が多いです。

このタイミングで書籍が必要になるタイミングは主に2つです。1つ目はWeb情報から上手く情報が取得できず学習環境が構築できなかった・良い入門向けサイトが見つからなかった場合です。2つ目は参考にしたWebサイトには基礎の基礎しか掲載されておらず、次のステップに進む足掛かりを見失った時です。 Web情報の質は様々です。とても詳しく環境構築について記述されている場合もあれば、ダウンロードURLは記述されているが実際のインストール方法はスキップされている場合もあります。プログラミング学習について記述されているものに関しても、基礎のみの記述の場合や、次ステップになった途端要求される事前知識が跳ね上がることもあります。情報の質が平坦化されていないので、Web情報だけで基礎を全て得るのは難しいです。 Web情報を参照していて、詰まった状況になったら入門書を購入する時期と言えます。書籍にもよりますが、たいてい順序立てて執筆されていますので、しっかりと書籍選びをすれば以後の学習を進めやすくなります。

書籍の選び方は自身がラクそうだと思えること

場合によりますが、ぶ厚い書籍は初学時はあまりオススメしません。理由は学習途中でやる気が消失してしまう可能性が高いからです。もちろん例外はありますが、本の選び方のコツを身に付けるまでは、まず薄そうな本をメインに探すことをオススメします。学ぶ言語が決まっている状態でも、書籍は数多に存在します。薄めの本を条件に据えるだけでだいぶ数を絞ることができます(薄めの本で良いものが見つからなかったときは効果がありませんが)。

良さそうな本を何冊かに絞った後は、購入する本を選別する作業がありますが、コツはパラパラめくってわかりやすそうだと感じるか否かです。この時点であまり興味が持てない・難しそうだと感じるものは買ってもあまり活用しない可能性があります。主目的は学習することであり書籍を読むことではありません。どんなに良いことが書かれている書籍でも、自身にとって読みづらいものは学習の妨げになります。逆に興味が持てたものはスムーズに学習できる可能性が高いです。大事なことなので念を押しますが書籍の発行時期は必ず確認するようにしてください。発行時期は、環境構築時に特に影響を与えることが多いです。

おすすめプログラミング入門書一例

プログラミング入門書としておすすめ一例を記述します。自身にとって良い書籍は先述した通りです。あくまで参考としてお考えください。

いちばんやさしいJavaScriptの教本

記述時点で現在第2版が出版されています。購入時点で一番新しい版を選んでください。この書籍は物理的に薄く、かつ読みやすいことが利点です。集中して読み進めれば3・4日でハンズオン学習しながら十分読破できる量と質です。JavaScriptを学ぶ上で知るべきポイントがピックアップされています。また授業を受けている感覚で読み進めることができることが特徴です。注意点は、Jqueryに対しての記述がありますが現在はReactなどに主流が移っている点です。Jqueryについては予備知識程度に考えておくと良いです。

スッキリわかるJava入門

こちらはやや厚みがありますが、Javaを題材にプログラミングで大切になる考え方を学べます。読みやすい教科書という雰囲気があります。前半はプログラミングの基礎を学ぶことができ、プログラミング言語全般に応用できる内容となっています。後半はオブジェクト指向について学習できます。Java以外に興味がある方も基礎を学ぶ意味で、触れて価値がある一冊かと思われます。こちらの書籍も読みやすさに気を配られているため、スムーズに読み進めることが可能です。

まとめ

入門書を選ぶ最大のコツは飽きずに続けられる書籍を選ぶことです。また、発刊時期が古いものは現在の状況に置き換える箇所が増えるためおすすめできません。特に最初は楽しいと思い続けられることが大切です。自身が楽しいと思える書籍を選ぶことがとても重要です。そしてWebと書籍のいいとこどりをすることで、より学習を効率よく進めることができます。