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企業に就職をすると誰しも新人と呼ばれる期間はありますよね。あなたが新人の時には教育担当の先輩はいましたか?長年企業に勤めれば先輩の立場として新人の教育を行うといった場面もあるのではないでしょうか。本稿では、新人の教育方法にお悩みの方のために新人教育の心構えと最近増えてきているテレワークでの教育方法についてご紹介していきます。

新人教育の目的とは

入社したばかりの社員はわからないことも多く仕事を行うにあたり能力を十分に発揮することができません。また、教育を怠ってしまうと戦力にならない人材を抱えなければならず職場全体の生産性が落ちてしまうことに繋がる可能性もあります。同じ職場で仕事を行っていくメンバーとして、さらに企業の利益を生み出す戦力として育てるべく適切な新人教育が必要 となってくるのです。会社を成長させるためにも新人教育は必要不可欠であるといえます。

教育方法の種類

教育と一概にいってもさまざまな方法があり、集団で行うこともあれば社内のみならず社外で研修を行うといったこともあります。教育する立場としてこれからどのように教育をして育てていくのか目標を立てることが必要となってきます。そのためにここでは教育を行う手段とそれぞれの特徴についてご紹介していきます。

◆新人研修

新人教育として一般的なのが新人研修です。入社してすぐに行われることが多く期間と内容は企業によってもさまざまで、数日~数カ月の長期にわたるケースもあります。主な内容として、社会人としてのマナーやビジネススキル、企業に関する情報の認識と理解(企業理念や事業内容など)、業務上必要な知識の習得 などについて行われます。なかには専門の講師を呼び、座学やロールプレイング、グループワークを行うことで積極性を向上させたり企業の一員としての自覚や社会人としてのプロ意識が芽生えることに繋がります。

◆OJT(On the Job Training)

新人研修を終え、配属先で行われるのがOJTです。OJTでは教育担当者が1対1で行い、実務を通して必要な知識やスキルを教えていきます。 受ける側としてはわからないことに対して質問がしやすい環境であり現場で実務を行いながらノウハウを学ぶため、短期間で戦力としてレベルアップできます。

また、教育する側としてはいかにわかりやすく相手に伝わるように教育できるかという点や、教える業務内容などに関しても熟知していなければならず指導力の向上や自身のスキルアップに繋がることでしょう。

◆Off‐JT(Off the Job Training)

OJTとは反対に実務の現場を離れて行う教育研修のことを指します。集合研修やeラーニングなど様々な形のものがあります。OJTでは、教育担当者によっては新入社員の成長度合いにばらつきが出てしまうことがありますが、Off-JTでは部署など関係なく一律で行われることにより均一に知識を習得できることができます。 その反面、学んだことが直接現場で活かせないこともあるのでOff‐JTだけでなくOJTと併用して活用することをおすすめします。

◆マニュアル

新入社員は初めて利用するシステムや聞き馴染みのない専門用語など覚えなければならないことが多いため、マニュアルのような業務を可視化でき且つ何度でも見直すことができる手段があれば短期間で習得できることや、心理的安全性を保つことにも繋がります。

テレワークでの教育方法

近年、テレワークを導入する企業が増えてきており、テレワークで新入社員の教育を行うにはどのようにしたらよいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

新入社員のなかには、テレワークを行うことが初めてで不安を感じている方もいると思われます。テレワークを行う上での環境づくりや気を付けるべき点について教育を行いましょう。

また、集合研修が行えないからこそOff‐JTであるeラーニングを実施することをおすすめします。いつでもどんな場所でもなんでも繰り返し受講できるため企業側としても入社してくる度に同じ研修を行わなくてすむというメリットがあります。

実務では動画でのマニュアル作成をしましょう。OJTで見本がみせられないからこそ動画にして共有することで実際の書類のマニュアルよりもより理解度の向上にも繋がります。

テレワーク行うにあたり1番気を付けるべき点はコミュニケーションが取りづらいことです。入社したばかりで慣れない環境のなか一人で在宅で業務を行うことは心理的にもあまり良い方向にはいきません。わからないことが聞きやすい環境を作る、Zoomなどを通して定期的に面談を実施するなど普段よりも一層気にかけてあげるようにしましょう。

まとめ

ここまで新入社員の教育方法について紹介してきました。教育担当というと苦労や悩みも増えることから避けたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、よりよい人材に成長させるべく教育を行うことは企業にとっても自分にとっても大きな成長へ繋がることでしょう。本稿を読んで教育方法について少しでも知識をつけ新人教育へ活かして頂ければ幸いです。