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性格検査について

性格検査とは

性格についての質問を通して、応募者の職業適性や企業との相性をチェックする心理検査です。
内容は、「感情のコントロールができる方だと思うか」、「1人で黙々と作業を進めるタイプか大勢で作業を進めるタイプか」、「一度も嘘をついたことがないか」等の質問が出題されます。

なぜ性格検査があるのか

候補者が自社の仕事に向いているか、パーソナリティの部分はどうかを把握する為に実施しています。
しかし、能力検査に比べて、あまり対策せずに回答する学生は少なくないといいます。対策をしない理由としては、「性格検査に決まった答えなんて無いから大丈夫」、「能力検査と違って、そんなに重要でもないだろう」等があります。
しかし、実は、企業は能力検査の結果と同じくらいに、性格検査の結果も重要視しています。
Webテストの難易度がトップレベルの外資系企業に通過したにも関わらず、同じテスト結果を同業界の日系企業の選考に利用しても落ちた、という例があります。
何故、同じテスト結果なのに落ちたのでしょうか。
それは、日系企業と外資系企業で求める性格が異なる為です。日系企業は、「協調性や人あたりの良さ」が重視される一方、外資系企業は、「個人主義と成果主義」が重視されます。
このように、企業の特色や社風によって、求められる人物像は異なりますので、同業界の会社であってもA社は受かって、B社は落ちたという事が起こりうるのです。

性格検査の具体的な3大目的

1.「企業との相性を測る」自社で活躍している社員と、性格や傾向が似ているかを判断し、企業との相性を測る為に行います。
2.「スクリーニング(ふるい分け)」知名度の高い企業や人気の高い企業には、応募者が非常に多いため、選考を効率的に行う為にスクリーニングの意味も兼ねて行われます。スクリーニングをするということは、企業が判断基準とする検査結果が存在するということです。なので、Webテストを受ける前に、その企業の社風や特色を調べておくことは、とても重要です。
3.「面接の材料にする」面接では適性検査の結果が、エントリーシートと併せて使用される事が多いです。それらを参考にして質問をすることで、その人の性格に一貫性があるかを判断する為です。性格検査の結果と面接の応答で矛盾があると、嘘をついている可能性があるとして印象が悪くなります。

性格検査の対策

一貫性のある回答をする

性格検査では、似たような問題が出題されることが多くあります。(例).「いつも自分の意見を持っている」と「まわりの意見に左右されずに行動する」
これらは、別な質問ではありますが、表現を変えただけで質問の意図は同じです。
これらに対する回答が揃っていない場合、「回答に一貫性が無い」=「信頼性が無い」という印象を相手に与えてしまいます。質問内容は、よく読んで素直に答えましょう。

企業が求める人材像を意識する

企業によって、求める人材像は違いますので、どのような人材が求められているか意識すれば、「相性の良さ」をアピール出来ます。
ホームページで企業理念や指針を確認したり、説明会で「どのような社員が活躍しているか」等を尋ねて、企業の求める人物像を把握しましょう。
ただし、回答する際に自身を過剰に偽るのは止めましょう。

ライスケールに気をつける

性格検査には、回答者の虚偽を見抜く為の質問も用意されています。これを「ライスケール」といいます。(例).「一度も嘘をついたことがないか」
この質問に「当てはまる」と回答してしまうと、虚偽を疑われる可能性があります。何故なら、一生に一度も嘘をついたことがない人は、一般的には非常に稀なケースだからです。
本当に、そのような人なら、その他の質問でも心配ありませんが、そうでない人は、「絶対に〇〇ない」や「一度も〇〇ない」のようなライスケールに引っかからないように注意して下さい。

時間を意識する

性格検査を受ける際は、時間にも気をつけましょう。例えば、SPI3のテストセンターでの検査ですと、300問近くの問題をわずか35分で回答する必要があります。
これには、1問あたりに6秒少しで回答を続ければ間に合う計算です。時間が足りず、無回答で検索キーワードを終わらせてしまうのは、あまりにも惜しいことなので、1つの質問にあまり時間をかけすぎない事を心がけましょう。

性格検査でみられる4つのポイント

1.行動特性

考えることや運動することが好きか嫌いか、内向的か外交的か、持続的に取り組めるか否か等を判断する分野です。
(例).1つのことに取り組んでいる時に、他に興味があることが出来たらどうするか?→そちらを優先するorまず目の前のことをする

2.意欲

目標に取り組む意欲や行動自体に対する意欲を確認する分野です。
(例).やりたいことがある場合どうするか→まず行動するorまず考える

3.情緒

自分の感情をコントロール出来るかを判断する分野です。
(例).イライラした時→感情が顔に出るor自分の中で抑える

4.ライスケール

嘘をついていないか、「大きくみせよう」や「上手くごまかそう」とする傾向が強いか確認する分野です。
(例).約束を破った事はあるか→はいorいいえ

まとめ

性格検査の何より重要なポイントは、正直に答えることです。その場で奇をてらったり、見栄を張って答えても、その後の面接で必ずボロが出てしまうものです。企業もミスマッチを防ぐ理由として性格検査を行っていますので、今回の対策やポイントを抑えた上で、素直に回答しましょう。