エンジニア大注目の言語Pythonの可能性と現状

Pythonの概要

プログラミング言語として近年注目されているのがPythonです。Pythonはシンプルなコーディングを可能にし、複雑な処理も標準ライブラリにより簡易的にできるので人気があります。

主に組み込み開発やWEBアプリケーション、デスクトップアプリケーションなどでも利用され、専門的な分野であるデータ解析、理工学、機械学習でも採用されています。Pythonはオブジェクト指向のプログラム言語であり、ガベージコレクションやマルチパラダイム、などの特徴も持っています。

多くのハードウェアやOSに対応されていることからも幅広い活躍が期待できる言語です。今後の案件もPythonが多くなる傾向がありますが、まずはPython自身に関する情報を見ていきましょう。

Pythonで開発するメリットデメリット

〇メリット

Pythonで開発するメリットを一つずつ見ていきましょう。

1. 多種多様なライブラリが揃っている
CやC++などの言語で開発をする場合、相応のコストがかかってしまうことがあります。たとえばエクセルのデータを読み込むプログラムを作成すると、わかりやすいかもしれません。

CやC++の場合、エクセルを読み込むための処理を自身で書く必要があります。ファイルの読み込み処理、指定セルの入力情報の抽出など自分でプログラミングをすると思いのほか時間がかかってしまいます。

Pythonならエクセル関連の読み込みや指定セルの情報抽出などをまとめたライブラリがあるので、簡単に処理を書くことが可能です。エクセルだけでなくXMLやHTMLのパース、行列演算、画像処理、グラフ表示、データ解析など多種多様です。

基本的にどのライブラリもシンプルでわかりやすいので使いやすいです。プログラマはより開発に集中することができます。

2. 読みやすいコード
コードの読みやすさもPythonのメリットです。たとえばif文の処理においてJAVAとの違いを見てみましょう。

JAVAの場合は

if( num == 1)
{
System.out. println(“A”);
System.out. println(“B”);
}

となりますが、Pythonだと下記になります。

if num == 1;
print “A”
print “B”

となります。JAVAやC系統の言語ではインデントとして{}を使用することが多いですがPythonでは使用しません。タブがあるかないかでインデントを判別しており、より見やすいコードとなっています。

〇デメリット

メリットがあれば、デメリットも存在します。一つずつ見ていきましょう。

1. 処理が遅い
C言語やJAVAと比べるとPythonは処理が遅いです。Pythonはインタプリタであり、C言語やJAVAのようなコンパイラ言語でないことが要因です。処理速度を求める開発を目指す場合はPythonの採用は慎重に行った方がいいでしょう。

2. CやJAVAと比べて日本語サポートが少ない傾向
開発の主流として台頭してきたC系統やJAVAは日本語サポートが多いですが、Pythonは英語のサポートこそ多いですが日本語は少ない傾向です。何かしらのトラブルがあった場合につまづく可能性があります。

Pythonの特徴

〇初心者でも学びやすい

Pythonはシンプルなコーディングでも複雑な処理はライブラリがあるので楽にコードを組むことができます。そして何よりも行数が短く済みます。たとえばJAVAと比べてみましょう。

JAVAでHello,Worldを表示するプログラムを作成する場合、下記のようなプログラムになります。

class HelloWorld
{
public static void main( String argv[] )
{
System.out.println(“Hello,World”);
}
}

これに対し、Pythonは

print “Hello,World”

これだけです。コードを多く書く分だけバグになる可能性が高くなります。行数が少なく、シンプルでわかりやすいので、プログラミング初心者でも学びやすいです。

JAVAやC#などの言語をある程度習得している人であれば、Pythonは習得しやすい傾向があるのも特徴です。現在ではPythonを中心に開発を行っている会社もあり、習得することで仕事の幅が広がる可能性が大きくなります。

〇機械学習のライブラリがある

近年AIによる機械学習が多くの注目を集めています。通常、機械学習プログラミングを1から作成するには膨大な時間がかかってしまいます。しかし、Pythonでは機械学習のライブラリがあるので、他の言語よりも比較的簡単に機械学習の開発を進めることが可能です。

Pythonの歴史

Pythonを開発したのはオランダのグイド・ヴァンロッサムであり、2匹のヘビのアイコンが特徴的です。Pythonは日本語でニシキヘビの意味を持っており、名前の由来はイギリスのコメディ番組である「空飛ぶモンティ・パイソン」とのことです。

Pythonの歴史は古く、1991年にバージョン0.9xとして登場しました。たび重なるバージョンアップを繰り返し、現在のバージョンは3.6です。現在ではGoogleで使用される3つの言語の一つとなっていることからも、注目度が高いです。

Pythonの今後

Pythonは現在でも多くの開発案件があり、年収も高い傾向があります。具体的な案件や単価については後述しますが注目度は高いです。調査によるとPythonの2016年度求人割合は18.5%であり、1位であるJAVA(28.8%)に次ぐ2位の結果です。

現在は機械学習やビッグデータに関する案件が増えてきており、Pythonを採用することが多くなっています。この背景から求人率や年収が上がる可能性も出てきますので注目してみるといいでしょう。

Pythonの単価

習得状況や業務経験により単価が変わりますので、あくまでも参考程度として捉えて頂ければと思います。案件サイトでは年収400万円から650万円までの間で募集している状況です。高いところでは1,200万円で募集しているところもありますが相応のスキルと経験が求められるでしょう。

メディアを基にした調査によるとPythonの平均年収は601万円であり、言語別のランキングで2位となっています。JAVAは552万円の6位でC言語は538万円の8位です。ちなみに1位はScalaで626万円でした。

Pythonの案件状況

Pythonが今後多くの開発にかかわる可能性があるとはいえ、現状どのくらいの案件があるのか気になるところです。案件サイトから案件募集状況を見てみましょう。

サイト名 募集数
D社 354件
P社 222件
R社 11件
C社 45件
L社 19件
F社 80件
P社 13件

※データは2018年3月3日時点です。

10件前後の掲載もありますが、中には300件を超える募集をしているサイトも見受けられ、人気のある言語であることが伺えます。こちらの情報はあくまでもインターネットで公開されているものであり、非公開で募集をしている場合もあります。

非公開募集の方が案件の質や単価が高い可能性があるため、会員登録やカウンセリングを受けることで、幅広い対応ができるかもしれません。

どのような業務業種のプロジェクトで用いられているか

Pythonnを採用した開発プロジェクトは多種多様です。WEBアプリケーションや組み込み、デスクトップアプリケーションが主で、ユニークなモノになるとゲーム開発もあります。機械学習やビッグデータに関する業務はまだ少ないですが、今後多くなる可能性を見越して、少しずつPythonの案件を行うと良いことが起こるかもしれません。

またPythonはITベンチャーが採用することが多く、急成長を望む会社を求めているのであれば狙ってみるのもいいでしょう。

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