最終更新日:2026年8月5日
■資格取得と年収の相互関係について
グローバルナレッジ社※1が行った調査によると、AWS関連の資格が高収入資格のランキングに複数ランクインしています。「高収入のエンジニアはAWSの資格を持っている確率が高い」とも言えますが、実際のところ資格の保有と年収はどのような関係があるのでしょうか。今回はAWSの資格について、そして資格と年収の関連性について解説します。
※1 アメリカのIT人材育成専門企業。エンジニアの年収とIT関連資格の相互関係に関する調査を継続的に行っている。
■たくさんあります。AWSの資格!
AWSの資格は「基礎・アソシエイト・プロフェッショナル・専門知識・Associate Challenge」という区分に分類されています。では、どんな内容の資格なのか、大まかにみてみましょう。
◆基礎:AWS 認定クラウドプラクティショナー(CLF)
AWS認定資格の中でもエントリーレベルの資格です。AWSに限らずクラウド全般の知識が問われるため、エンジニア以外でも営業やWebマーケターなど、クラウドの知識を深めたいIT業界で働く方々も数多く受験されています。
◆アソシエイト:AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)
AWSを用いたクラウド構築などの実務経験が1年程度のエンジニア向けの資格です。AWSの基本的なサービスの知識に加え、安全で高セキュリティなアプリケーションを設計・展開するための最適な方法を示すスキルが問われます。「AWSエンジニアの入門資格」とも呼ばれます。
◆プロフェッショナル:AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(SAP)
AWSを用いた実務経験が2年程度のエンジニア向けの資格です。設計・運用・トラブルシューティングに加え、ネットワークやデータベースの知識など、AWS認定資格の中でも最も広範囲かつ高度な知識が問われます。
◆専門知識:ネットワーキング/データ分析/セキュリティ/機械学習 など
特定の専門領域に特化した資格群です。自分の業務担当分野の資格を取得することで、その分野における高度な知識を証明できます。AWSエンジニアはキャリアの方向性に合わせて選択することが多いです。
■AWS認定資格 難易度・特徴比較表
主要なAWS認定資格の難易度・受験料・対象者を一覧で比較しました。資格取得の計画を立てる際の参考にしてください。
| 資格名(略称) | レベル | 難易度 | 受験料(税抜) | 主な対象者 |
|---|---|---|---|---|
| クラウドプラクティショナー(CLF) | 基礎 | ★☆☆☆☆ | 約15,000円 | IT業界全般・クラウド入門者 |
| SAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト) | アソシエイト | ★★☆☆☆ | 約20,000円 | 実務1年程度のAWSエンジニア |
| DVA(デベロッパー – アソシエイト) | アソシエイト | ★★☆☆☆ | 約20,000円 | 開発系エンジニア・アプリ開発者 |
| SOA(SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト) | アソシエイト | ★★★☆☆ | 約20,000円 | 運用・保守担当エンジニア |
| SAP(ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル) | プロフェッショナル | ★★★★☆ | 約40,000円 | 実務2年以上のAWSエンジニア |
| DOP(DevOpsエンジニア – プロフェッショナル) | プロフェッショナル | ★★★★☆ | 約40,000円 | DevOps実務者・CI/CD担当 |
| DAS(データ分析 – 専門知識) | 専門知識 | ★★★★★ | 約40,000円 | データエンジニア・分析担当 |
| MLS(機械学習 – 専門知識) | 専門知識 | ★★★★★ | 約40,000円 | MLエンジニア・AI開発者 |
※受験料は変動する場合があります。最新情報はAWS公式サイトをご確認ください。
■資格を取っておくと年収はアップする?
IT業界では資格を取得すると給与にプラスして「資格手当」がつく会社が多く、結果的に年収が上がるケースが多いです。資格手当の金額は基本的に資格の難易度に比例しており、数千円〜数十万円とかなり幅広くなっています。
また、転職の際にはやはり資格を持っていることが強みになります。大企業であればあるほど資格所持を一定の基準として重視する傾向があります。AWSは年々利用者が増えており、AWSエンジニアは需要が拡大しているため、資格はアピールポイントになります。
直接的に年収がアップしなくとも、将来のキャリアプランにおいて年収アップを見越して資格を取得しておくことは大いに有効です。
■AWSの資格を取得するとお得なことが!
AWSの資格を取得すると年収アップ以外にもお得なことがあります。
①デジタルバッジ
ソーシャルメディアやメールの署名に認定デジタルバッジを付けることができます。説明せずとも認定資格を持っていることを伝えられます。
②模擬試験が無料・試験が割引価格で受験できる
AWS認定試験の模擬試験は通常有料ですが、資格保持者は無料で受けられます。また、認定資格自体も割引価格で受けられるので、継続的な資格取得を目指す際の経済的負担が減ります。
③イベントへの招待
AWS re:InventやAWS SummitといったAWS主催の大きなイベントで「AWS Certificationラウンジ」が開設されます。このラウンジは認定資格を持っている方限定で入場でき、情報交換の場としても活用されています。
④限定コミュニティへの参加
ビジネス特化型SNSであるLinkedIn内の認定資格所持者限定コミュニティへ参加できます。様々な人脈が広がることが期待できます。
⑤限定商品が買える
AWS認定資格者限定のグッズストアで買い物ができます。手元に限定アイテムがあるとちょっとしたステータスを感じますよね。
■よくある質問(FAQ)
Q. AWS認定資格はどの順番で取得するのがおすすめですか?
まずCLF(クラウドプラクティショナー)でクラウドの基礎を固め、次にSAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)を取得するルートが一般的です。その後は業務内容に合わせてSOA(運用)・DVA(開発)・SAP(プロフェッショナル)へとステップアップしていくのが効果的です。
Q. AWS認定資格に有効期限はありますか?
はい、AWS認定資格の有効期限は3年間です。再認定(更新試験)を受けることで継続できます。AWSはサービスのアップデートが頻繁なため、定期的な学習と更新がキャリア維持につながります。
Q. 資格がなくてもAWSエンジニアとして働けますか?
実務経験・スキルが証明できれば資格なしでも案件参画は可能です。ただし、特に転職や新規案件の入場審査では資格保持が有利に働くことが多く、資格取得を推奨します。特にSAAはAWSエンジニアの「共通言語」として広く認知されています。
Q. AWS認定資格の勉強はどれくらいの期間が必要ですか?
CLFは1〜2ヶ月、SAAは2〜4ヶ月程度が目安です。AWS公式の学習パス(AWS Skill Builder)や、Udemy等の学習教材を活用しながら、AWSの無料枠(Free Tier)を使った実際の操作を組み合わせると効果的に学習できます。
■まとめ
- AWSの認定資格はCLF・SAA・SOA・DVA・SAP・DOP・専門知識など多様なラインナップが揃っている
- 資格取得により「資格手当」や転職時の評価向上など、年収アップにつながるルートが複数ある
- 特にSAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)はAWSエンジニアの登竜門として広く認知されている
- 資格保持者はイベント参加・模擬試験無料・コミュニティ参加など年収以外のメリットも多い
- 資格取得は3年ごとの更新制のため、継続的なスキルアップと合わせて計画的に取り組むことが重要
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