AWSにおける今後の案件展望

最終更新日:2026年8月5日

■AWSの代表的なサービス

まずはAWSの代表的なサービスをいくつかみてみましょう。

・Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)

AWS上に構築できる仮想サーバーです。WindowsやLinux、Red Hat などの様々なOSのサーバーがWeb上で数クリックするだけで構築できます。インスタンスタイプ(スペック)を後から変更できる柔軟性も大きな特徴です。

・Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)

オンラインストレージサービスです。イレブンナイン(99.999999999%)の堅牢性を誇り、データ消失のリスクを限りなく低下させることができます。保存できる容量が無制限というのも魅力の一つです。

・Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)

フルマネージド型のリレーショナルデータベースサービスです。利用開始後すぐにデータベースが利用でき、インストールや冗長化などの作業は必要ありません。バックアップやパッチ適用はAWS側で自動で行ってくれます。

・AWS Lambda

サーバーレスでプログラムを実行できる環境を提供するサービスです。実行環境の準備を気にせず、すぐに開発に取り組むことができます。セキュリティ設定も含まれているので安心です。

上記に挙げたサービスはAWSが提供しているサービスのほんの一部です。現在提供されているサービス数は200種類を超えており、さまざまなニーズに対応できます。

■どんな案件があるの?

AWSの案件にはどんなものがあるのでしょうか。

①新規AWSサーバー構築案件

新たにAWSサーバーを構築します。ネットワークやストレージの設定・選定から、障害監視やセキュリティ設定まで幅広い作業を行います。

②オンプレミスサーバーからのシステム移行(リプレイス)案件

既存のオンプレミスサーバーで構築されたシステムをAWSサーバーに移行します。単純移行ではなく、AWSの各種サービスを組み合わせて最大限に活用できるよう設計することが大切です。

③実装・性能テスト案件

設計が完了した後、設計通りにAWSサーバーを実装し、性能テストを行います。セキュリティ検証・バックアップ復元・高負荷テストなど、通常運用以外の状況も想定して実施します。

④運用・保守案件

AWSサーバーの正常運用が続けられるよう保守作業を行います。リソース使用状況の定期確認、障害発生時のインシデント対応・管理も担当します。

■AWSの主要サービス比較表

AWSが提供する主要サービスのカテゴリ・特徴・主な用途を整理しました。案件選びやスキルアップの参考にしてください。

サービス名 カテゴリ 主な特徴 代表的な用途
Amazon EC2 コンピューティング 仮想サーバー・インスタンスタイプを柔軟に変更可能 Webサーバー・アプリケーション実行環境
Amazon S3 ストレージ 容量無制限・高耐久性(イレブンナイン) データバックアップ・静的コンテンツ配信
Amazon RDS データベース フルマネージド型RDB・自動バックアップ対応 業務システムのDBサーバー・MySQL/PostgreSQL等
AWS Lambda サーバーレス サーバー管理不要・イベント駆動で実行 APIバックエンド・自動化処理・データ変換
Amazon VPC ネットワーク 仮想プライベートネットワーク・セキュリティ制御 システム間の安全な通信・アクセス制限
Amazon CloudFront CDN グローバルCDN・低レイテンシーでコンテンツ配信 Webサイト高速化・動画配信
AWS IAM セキュリティ ユーザー・権限管理・MFA対応 アクセス権限の細かな制御・セキュリティ強化
Amazon ECS/EKS コンテナ DockerコンテナやKubernetesの管理・オーケストレーション マイクロサービス・コンテナアプリの本番運用

■開発系エンジニアにもAWS知識が有効な理由

上述の①〜④はクラウドエンジニアとしてAWSを使用する場合の案件ですが、開発系エンジニアでもAWSの知識があると案件獲得につながることがあります。

例を挙げると、Amazon EC2を利用しているシステム開発企業の多くはAWS Lambdaを使って開発を行っています。このような企業では、エンジニア募集の際のスキルセットにプログラミング言語に加えてAWSが追加されるケースが増えています。また、AWSの知識があると「そのサービスがAWSのサービスを組み合わせて実現できるか」といった検討もできるようになり、提案力が高まります。

■AWS関連の案件は増えそう?〜将来的な展望〜

AWSは世界中で数百万人のユーザーが利用しており、日本でも10万人以上のユーザーがいます。そのユーザー数は年々増加しています。導入しているのも大企業からスタートアップまで様々です。

導入企業のすべてが十分な人員リソースを持っているわけではなく、将来的にオンプレミスサーバーからクラウドへの移行を行う企業も増えると予想されます。今後もAWS関連の案件は増え、AWSエンジニアの需要も大きくなると考えて良いでしょう。

■よくある質問(FAQ)

Q. AWSエンジニアになるためにはどんな前提知識が必要ですか?

ネットワーク・サーバー・セキュリティなどインフラの基礎知識があると有利です。オンプレミス環境での経験がある方はその知識が直接活かせます。未経験からの場合は、まずLinuxやネットワーク基礎を学んだうえでAWSの無料枠を使った実践学習がおすすめです。

Q. AWSの案件はどの種類から始めるのが向いていますか?

未経験〜経験浅めの方には「④運用・保守案件」から入るのが一般的です。既存システムを触りながらAWSの操作感を掴んだ後、徐々に構築・移行案件にチャレンジするルートが多く取られています。

Q. AWSの知識はどの程度あれば案件参画できますか?

最低限AWS 認定クラウドプラクティショナー(CLF)相当の知識があれば、運用・保守の補助として参画できるケースがあります。より主体的に案件をこなすにはAWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)取得レベルが目安です。

Q. AWSの案件はフルリモートで参画できますか?

クラウド系の作業はWeb上で完結するため、リモートワーク可の案件が多い傾向があります。ただし、プロジェクトの初期フェーズや顧客との打ち合わせでは対面が必要なケースもあります。求人票でリモート可否を事前に確認することをおすすめします。

■まとめ

  • AWSはEC2・S3・RDS・Lambdaをはじめ200種類以上のサービスを提供しており、案件の幅が広い
  • AWSの案件は「構築→移行→テスト→保守」の4タイプに大別され、スキルレベルに合わせた参画が可能
  • 開発系エンジニアでもAWSの知識があると案件獲得・提案力アップにつながる
  • AWSユーザー数は年々増加しており、オンプレミスからクラウドへの移行需要が今後さらに拡大する見込み
  • AWSの知識を身につけることはエンジニアとしての市場価値を高める有効な投資になる

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