フリーランスの中でエンジニアの年収って高いの?

最終更新日:2026年8月5日

はじめに

フリーランスの年収は一般的に、正社員よりも高いとされています。しかし、フリーランスといってもその職種・職業は様々です。エンジニアを始め、Webデザイナー、イラストレーター、Webライター、はたまたYouTuberなんて職業もあります。今回はその中でもエンジニアに職種を絞り、数あるフリーランスの職種の中でどれほど年収が高いのかみていきましょう。

基本的なフリーランスの年収は?

比較するためには、基本的なフリーランスの年収を知ることが鍵になります。平均的なフリーランスの平均年収は350万円と言われています。正社員と比較する際、これだけ見ると低いのではと思う方がいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、フリーランスの年収は職種によっても大きく変わり、正直なところ人それぞれなのが現状です。多い人は1000万円稼ぐことだってあるわけです。月によっては収入がほとんどないことだってもちろんありえます。特にエンジニアの場合は、年齢やスキル、経験によって年収が変化してきます。

フリーランスエンジニアの年収

エンジニアの年収はというと、平均700〜1200万円と言われています。(月額60万円〜80万円のレンジが多い傾向にある)スキルや経験、言語の種類によりふり幅はもちろんありますが、他のフリーランスの職種と比較すると高い水準に位置していることが分かります。元々エンジニアという職種が、スキルや経験を重視し、それに応じて案件の金額も変動することに起因しているのではないでしょうか。

職種別フリーランスエンジニア年収比較表

フリーランスエンジニアの年収は職種によって大きく異なります。自分の専門領域がどのくらいの年収帯になるのか、以下の比較表で確認してみましょう。

職種 月額単価目安 想定年収 需要
AIエンジニア / MLエンジニア 80万〜150万円 960万〜1,800万円 ★★★★★
クラウドエンジニア(AWS/Azure) 70万〜120万円 840万〜1,440万円 ★★★★★
セキュリティエンジニア 70万〜110万円 840万〜1,320万円 ★★★★★
モバイルエンジニア(iOS/Android) 60万〜100万円 720万〜1,200万円 ★★★★
バックエンドエンジニア 55万〜90万円 660万〜1,080万円 ★★★★
インフラエンジニア 55万〜90万円 660万〜1,080万円 ★★★★
フロントエンドエンジニア 50万〜80万円 600万〜960万円 ★★★
Webエンジニア(PHP/Ruby等) 40万〜70万円 480万〜840万円 ★★★

※スキルレベル・経験年数・案件難易度によって大きく変動します。あくまで参考値です。

会社員とフリーランスエンジニアの年収比較

同じエンジニアでも、会社員とフリーランスでは年収の仕組みが大きく異なります。単純な数字だけでなく、諸経費や保険の取り扱いも含めて比較してみましょう。

項目 会社員エンジニア フリーランスエンジニア
平均年収 500万〜800万円 700万〜1,200万円
収入の安定性 安定(毎月固定給) 案件次第で変動
社会保険 会社が半額負担 全額自己負担
経費計上 限定的 PC・通信費・研修費等を計上可能
キャリア自由度 会社の方針に左右される 自分で案件・技術を選べる
退職金・福利厚生 あり なし(iDeCo・小規模企業共済で代替)

フリーランスエンジニアは表面上の年収が高くても、社会保険料の全額自己負担や経費、税金の処理が加わります。ただし、経費計上できる範囲が広いため、適切に活用すると実質的な手取りを増やせる点もフリーランスならではの利点です。

年収をあげるために必要なこととは

エンジニアという職種を考えた時、スキルや経験など長い間フリーランスとして働く上で重要な事項がいくつかあります。つまり、その部分を伸ばせば直接的でないにしても年収に反映されてくるわけです。そんな方々に、エンジニアとして年収をあげるため必要なスキルをいくつかご紹介します。

スキルを磨く

今までの経験やスキルを武器として案件を獲得することもあるでしょうが、収入アップを目指すなら自身の成長は欠かせません。新しいスキルを身につけるほど対応できる作業や案件は増える傾向にあるからです。現場でただ仕事をこなすレベルであれば、正社員でも可能ですよね。フリーランスエンジニアに仕事を任せるということは、それなりのスキルや経験を案件先が求めている場合がほとんどでしょう。そのため、あまり触れたことのない言語や元々の経験の延長上の仕事内容をチャンスだと思い身に着ける努力をすれば、更に専門的なスキルを必要とする案件が増えるだけでなく、仕事の幅が広がり案件数の安定にも影響してきます。収入が増えたり、収入が安定することにも繋がるわけです。現場ではなくテレワーク等の働き方であれば、書籍やインターネットを用いた学習や勉強会への参加が有効でしょう。

友好的な関係性を築く

案件元の企業との取引もフリーランスにとって重要な事項の1つです。収入をあげたいという観点から言えば、案件の単価交渉に他ならないでしょう。口先だけのスキルや一人よがりで作業するのでは、相手の信用は得られません。1つ1つの案件に真摯に向き合い、チームなど周りへの配慮をこまめに行うことで良好な人間関係は築かれます。もちろん、エンジニアとしてのスキルを高めようという成長の姿勢も自身の印象を良くしてくれます。関係性が安定していれば、単価交渉もしやすくなりますし、今後の案件が安定するかに関わってきます。

高単価スキルを戦略的に習得する

年収アップの近道として、市場価値の高い技術スキルを戦略的に習得することが効果的です。以下のスキルは特に単価への影響が大きいといわれています。

スキル 単価への影響 習得難易度
AWSアーキテクチャ設計 月+10万〜30万円 中〜高
機械学習・Python(scikit-learn等) 月+20万〜50万円 高
セキュリティ設計・脆弱性診断 月+15万〜40万円 高
React / Vue.js(フロントエンド) 月+5万〜15万円 中

よくある質問(FAQ)

Q. フリーランスエンジニアの年収は本当に1,000万円を超えますか?

はい、可能です。ただし全員が達成できるわけではありません。高い専門スキル(AI・クラウド・セキュリティ等)と豊富な実務経験、そして継続的な案件獲得力が揃って初めて年収1,000万円超えが現実的になります。平均的な水準は700万〜900万円ほどで、スキルアップとともに段階的に年収を上げていくイメージです。

Q. フリーランスエンジニアになるのに必要な経験年数はどれくらいですか?

一般的には実務経験3年以上が目安とされています。ただし、特定のスキルへの特化度や案件獲得力によっては2年程度でも独立できるケースがあります。まずは正社員として経験を積み、スキルと人脈を形成した上で独立するのが最も現実的なルートです。

Q. フリーランスエンジニアになると手取りはどう変わりますか?

表面上の年収は上がりやすいですが、社会保険料の全額自己負担や確定申告が加わるため、会社員と単純比較はできません。目安として、月額70万円の案件であれば年間840万円の売上となりますが、社会保険・所得税・住民税等を差し引くと手取りは600万円前後になることが多いです。青色申告を活用して経費を適切に計上することで、実質的な手取りを増やすことができます。

Q. フリーランスエンジニアの年収を上げるために最初にすべきことは何ですか?

まず自分の現在のスキルセットを棚卸しし、市場で需要の高いスキルとのギャップを把握することが第一歩です。次に、そのギャップを埋めるための学習計画を立て、ポートフォリオや資格取得で証明できる形にしていきましょう。AWSの資格取得や、GitHubでの成果物公開は案件単価アップに直接つながりやすい施策です。

まとめ

この記事のポイント:

  • フリーランス全体の平均年収は350万円だが、エンジニアは700万〜1,200万円と突出して高い
  • AIエンジニア・クラウドエンジニア・セキュリティエンジニアが特に高単価(月額80万円〜)
  • 会社員と比べて収入は高い一方、社会保険の自己負担・税金処理など自己管理が必要
  • 年収アップのカギは「高単価スキルの習得」と「クライアントとの良好な関係構築」
  • 年収1,000万円超えは可能だが、専門スキルの継続習得と実務経験の積み重ねが前提

日々の案件1つ1つを通して技術や経験を確実に積み上げていくことが、年収をあげることへの近道ではないかと考えます。フリーランスという立場に満足せず、相手方への好感度をあげることが今後の仕事の安定にも影響してきます。フリーランスは自分のペースで仕事を進められますが、その分自分でやらなければならないことも桁違いに増えることでしょう。年収が高いからという理由だけでなく、自分のスキルと市場のニーズを照らし合わせながら、長期的な視点でフリーランスエンジニアとしてのキャリアを設計することをお勧めします。

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