・イラストのテイストに流行があるため、今求められているイラストを描けるスキルが必要となる。
・自分ならではのテイストで売るのではなく、クライアントのニーズがあってそれに見合ったものを提供する機会の方が多くなっている。
・企業に所属していなくても作品をSNSやイラスト専門のサイトに投稿して、一般の人にイラストを購入してもらったり、企業の人の目に留まり、仕事につながるケースも増えている。
・2D・3Dデザイナーとしてもポジションによって絵心が必要とされることがある。しかし、技術力が必要となる為、その分野を専門的に学んだ経験が必要となる場合が多い。
・正社員で雇うよりも業務委託や、契約社員が多く、スキルがあればフリーランスとして活躍している人が多い。
・副業で自分の作品を売るという働き方も増えている。
・スマートフォンアプリなどのソーシャルゲームのイラスト制作の仕事が最も勢いと需要がある。
・デザイン関係の仕事においてイラストが求められることも多くある。
などの特徴があります。
アニメ制作や、ゲーム制作業界はもちろんのこと、広報的な役割でイラストを必要とする企業もあるため、イラストを必要とする業界としては多岐に渡ります。アニメーターやゲーム案件のアートディレクターなどは正社員や契約社員で雇う割合が高く、広報活動の一環として使用する場合など突発的な案件はフリーランスの方などが活躍されています。
イラストが採用される理由アニメやゲームの業界はイラストがあることによって成り立っています。また、企業の広報活動などでイラストを採用する場合、文章のみの情報を発信するよりも目に留まりやすく、印象にも残りやすくなります。キャラクターなどがいればそれがそのまま企業のイメージとしての役割も果たします。このような理由から、より自社を知ってもらうためや、イメージアップなどのために採用されます。
イラスト案件の今後イラストが必要とされる業界は以前よりも多くなっているといえます。例えば商品のPRにイラストや漫画を目にする機会も以前より確実に増えました。案件として減ることはありませんが、イラストを描くことを仕事にしたいと思っている人は多くいるので、狭き門にはなります。継続力と＋αの強みが必要になってきます。
イラストレーションの語源は「照らす」という言葉にあるといわれ、「分かりにくいものを分かりやすくする」という意味を持っています。識字率が低い時代、文字に頼らず意味を伝達するために重要なツールがイラストでした。
・先史時代：イラストの始まりは洞窟の壁画だと考えられています。
・15世紀：印刷技術が発明されると新聞や本を大量生産できるようになり、そこで使われるイラストの需要が一気に高まりました。
・19世紀：ヨーロッパではさらに印刷技術が進みポスターが登場し、ますますイラストの商業化、大衆化が進みます。イラストレーターも多く輩出され、有名な作家が誕生しています。
・20世紀初頭以降：アメリカでもイラストレーションの黄金期を迎え、著名な作家が数多く活躍しました。
・1960年代：日本でグラフィックデザインから独立したイラストレーターという職業が認知されるようになりました。
・1964年：イラストレーターズクラブが設立されると、世の中にイラストレーターブームが起こっていきます。
・1990年代：イラストのデジタル化が始まりました。修正に強いデジタルは、あっという間に業界内で主流となりました。
イラストに関する仕事はかなり幅広く、イラストが使われる場面は多岐に渡ります。仕事には以下のような種類があります。
・イラストレーター：ポスター、雑誌、本などの印刷物や、アニメ、ゲームなどのメディアなどで使われるイラストを描く仕事です。ジャンルは幅広く、近年ではデジタルイラストの製作が主体となっています。
・漫画家：出版社や企業からの依頼を受け漫画を描く仕事です。
・キャラクターデザイナー：人物、ロボット、モンスターなど、ゲームやアニメのキャラクターのデザインをする仕事です。
・コンセプトアーティスト：映画やゲームなどの企画会議の中で話し合わせた言葉のイメージを元に、コンセプトアートを描くのが仕事の内容になります。
・CGクリエイター：パソコンで2Dや3Dのイラスト・図を作る仕事です。
・アニメーター(作画)：アニメーション作成のうちの一つである作画を担当し、キャラクターの動きを1枚1枚描く仕事です。
・絵本作家：絵本の絵を描いたり、イラストとストーリーの両方を作ったりする仕事です。
・ファッションデザイナー：服やファッションに関係するアイテムなどのデザインを考案する仕事です。