ABAP案件について
ABAP案件のフェーズ

ABAPはSAPの新規導入、既存の運用・維持改善において必要になります。また、R/3のサポート終了に伴う移行作業もこれから多くなります。

ABAP案件の特徴

・SAP製品で用いられるSAP独自の言語である。
・特定のプラットフォームに依存せず、開発と運用ができる。
・言語仕様を変更したり、ランタイムのアップデートをしたりする際、影響を受けずにリリースできる。
・他の言語を利用する場合に比べて、自社でリリースやアップグレードサイクルをコントロールできるメリットがある。
・世界中の多くの大企業のシステムでも用いられている。
・開発者が少ない言語である。
・SAP製品そのもののの知識が必要となる。
・SAPのサポートページは翻訳されていない英語での情報が多いため、英語力も必要になる。
などの特徴があります。

ABAP案件の相場

ABAP案件の相場は30~70万円(/月)程度です。 ABAPを使用できるエンジニアの数が少ないため、少々高い相場になっています。案件や経験年数によっては年間1000万円を超えるものまであり、これからも相場は上がっていくことが予想されます。

ABAPが採用されている業界/業種

ABAPの技術が必要となるSAPは企業の業務を統合して一括管理する社内システムのため、幅広く様々な業界で使用されています。国内のERM市場において、シェア率首位を獲得している点(2018年時点)がそれを裏付けています。

ABAPが採用される理由

ABAPはSAP製品を操作する専用のプログラム言語のため、SAP導入案件では必須の技術となります。SAPを導入する企業独自の設定を実装することを目的に用いられます。SAP製品自体が大企業などで多く導入されているため、それに伴いABAP案件も多いといえます。

ABAP案件の今後

SAPはかなりのシェア率を誇るERPなので、新規導入のほか既存の運用・維持改善の点でもまだまだ需要はありそうです。また、2025年でR/3のサポートが終了するため、移行に関する案件も多くなってくると予想されます。元々ABAPは使用できるエンジニアの数が少ないため、需要は多いといえます。

ABAP案件に就くには

ABAP案件では、機能追加の際にも完全に独立した機能を1から作ることは滅多になく、基本的にはSAPの機能の一部に依存する形で開発が行われます。そのため言語自体の書き方のほか、頭に入れておく知識量としては多くなるでしょう。ABAPエンジニアとして働くには、ABAPだけではなくSAP製品そのものへの理解がとても重要となるといえます。

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ABAPとは
ABAPの概要

ABAP(Advanced Business Application Programming 読み:アバップ)とは、SAP SEの製品でのみ用いられるSAP独自の言語で、1979年より活用されています。SAPに特化した専用の言語で、Javaなどの有名言語に比べると認知度はそれほど高くありません。元々は、構造化プログラミング言語でしたが、拡張によりJavaなどと同じようにオブジェクト指向の言語となりました。2025年にはR/3のサポートが終了となるため、SAP案件は増加傾向にあるといえます。
SAPは導入する際、その企業に合わせた設定が必要になるのですが、その方法がコンフィグ(カスタマイズ)と、ABAP開発(アドオン開発)の2ステップとなっています。ABAPはシステムの製作やアドオン開発で使用され、コンフィグだけではどうしても実現できない機能を追加するために用います。

ABAPプログラムの3つの種類

ABAPはプログラムの特徴ごとに、以下の3つのタイプに分けられます。
1.レポート:データ出力を目的としたプログラムです。データを出力し、一覧として表示します。レポートプログラムの中でも動作の仕方により、更に大きく3つに分けられます。「ユーザーにプログラムを実行する条件を選択させ、プログラムを実行するもの」「実行条件の入力無しでプログラムが実行されるもの」「データを出力し表示した後、データの更新などができるもの」です。
2.バッチインプット:大量のデータをまとめて処理するプログラムのことで、バッチ処理を実現することができます。大量のデータを一度にまとめて処理できるので、作業時間の短縮ができます。また、作業が自動化されるため人の手を使わずに実行でき、時間帯も関係なく処理することが可能です。
3.Dynpro(ディンプロ):対話型の画面入力に関するプログラムのことです。対話型とは、ユーザーが入力した内容に応じて、画面表示がされていくことをいいます。検索エンジンなどがこの対話型の画面入力に当たります。SAPではDynproを使用することによって対話型のプログラムを実現します。Dynproは前述したレポートやバッチと比較すると開発数は少なく難易度も高いプログラムです。

ABAPのプログラムタイプ

プログラムタイプはプログラムを作成する際に選択が必須となる項目のことです。プログラムタイプによって、プログラムが実行される際の処理を制御しています。プログラムを登録しようとした際に表示されるポップアップにてタイプを選択することができます。プログラムタイプは以下の8つです。
・TYPE 1: 実行可能プログラム
・TYPE M: モジュールプール
・TYPE F: 汎用グループ
・TYPE K: クラスプール
・TYPE J: インタフェースプール
・TYPE S: サブルーチンプール
・TYPE T: タイププール
・TYPE I: インクルードプログラム
実行可能プログラム・モジュールプール・インクルードプログラムの3つが多く使用されます。