クラウドサーバーって？

最近よく耳にする「クラウドサーバー」という言葉ですが一体何か理解していないという方も多いのではないでしょうか？IT業界に限らず幅広く利用されるようになってきたクラウドサーバーですが、そもそもクラウドサーバーとは何か、また何ができるのかといったことをまとめました。

クラウドサーバーを理解しよう

クラウドサーバーとは、クラウド上にある仮想サーバーのことで、自社でサーバーを保有せず、事業者が保有しているサーバーを利用することです。インターネット上にデータを保存するときなどに利用されます。クラウド上に保存したデータはインターネットを経由することでいつでもどこでも見ることができます。クラウドサーバーを利用するにはオンライン環境とアカウントが必要です。

※クラウド:インターネット上にあるサービスをインターネットを通じて利用できるサービス
※仮想サーバー:1台のサーバー上で複数のOSを動かして複数のサーバーとして運用する仕組み

クラウドサーバーの種類

クラウドサーバーが広まる前は、サーバーの利用にはオンプレミスといって機器を購入して設置していました。しかし毎回機器を購入すると数十万～数百万のコストがかかります。それを解消するために作られたものがクラウドサーバーです。ここでは主なクラウドサーバーであるPaaS(パース)とIaaS(イアース)の違いや特徴についてご紹介します。

PaaS(パース)

PaaSは開発用のプラットフォーム(基盤となる動作環境)を提供しているサービスで、アプリケーションやソフトウェアの開発に利用されます。開発に利用されるので、IT業界に関わる人以外にはあまりなじみがないサービスです。

PaaSの例は、Amazon Web Services(世界最大の通販サイトが提供するクラウドサーバー)・Google App Engine(検索エンジンである「Google」やメールサービスである「Gmail」などのGoogleが提供するクラウドサーバー)・Microsofe Azure(Microsoftが提供するクラウドサービス)などがあります。

IaaS(イアース)

ネットワークやサーバーなどの情報システムの稼働に必要な通信回線などのITインフラ(基盤)を、インターネット上のサービスとして遠隔利用できるようにしたサービスのことです。

IaaSの例は、Amazon Web Services(世界トップシェアをはかりサービスの種類が豊富) )・Google Cloud Platform(機械学習の技術の利用可能でビッグデータを保有している企業向け)・さくらクラウド(低価格で災害に強い、日本産)などがあります。

この二つの違いは、PaaSはプラットホームだけではなくITインフラも提供しています。しかしIaaSはITインフラ部分のみの提供です。

クラウドサーバーのメリット・デメリット

クラウドサーバーを利用する時のメリットとデメリットを挙げてみました。

メリット

• 柔軟性がある(期間を指定して利用可能)
• 必要なサービスのみを選択して利用可能
• セキュリティ面がしっかりしている
• サービス利用開始するまでがスムーズ

デメリット

• 継続的に利用する時の費用が高い
• 初心者には複雑
• 専門知識がないと利用困難

クラウドサーバーと物理サーバーの違い

クラウドサーバー

クラウドサーバーは仮想サーバーともいわれます。複数のサーバーを一つにまとめて一つのサーバーを作ります。メリットは、サーバーをいくつも準備する必要がないのでスペースやコストがかからないことです。サーバーの保守が必要ないこと、導入に時間がかからないこと、スペックの変更ができることも挙げられます。

物理サーバー

物理サーバーは「物理的に存在するサーバー」です。サーバーコンピューターそのもののことを指しサーバーのハードウェア上で直接実行されるシステムのことです。メリットは、自社のエンジニアがカスタマイズすることができる柔軟性があります。クラウドサーバーの対義語です。

まとめ

クラウドサーバーとは自社でサーバーを保有せず、事業者が保有しているサーバーを利用することです。1台のサーバー上で複数のOSを動かして複数のサーバーとして運用するのでサーバーの場所やコストがかかりません。

PaaSとIaaSについてご紹介しましたが、2つの違いは、PaaSはプラットホームだけではなくITインフラも提供しています。しかしIaaSはITインフラ部分のみの提供している点です。クラウドサーバーのメリットは、柔軟性があり必要なものを選択できるのでセキュリティ面がしっかりしているということです。反対にデメリットは、継続して利用するには費用が多く掛かるということや専門知識がないと利用することが難しいため初心者向きではないことです。

今回は「クラウドサーバー」について簡単にご紹介しました。様々なクラウドサーバーがありますがそれぞれの特徴に合わせて使い分けることができますので用途に合わせて利用してみてはいかがでしょうか？