【Java】コンパイルと実行
Javaのコンパイル方法について
Javaコードは、Javaの実行環境である「JVM」によって実行されます。ですが実行を行う前にソースコードをclassファイルへ「コンパイル」する必要があります。 classファイルはJVMが解釈できる形式の、「0」と「1」からなるバイト形式で構成されています。 まず、ファイルをコンパイルする時のために作成するソースファイルの名前には、拡張子を「.java」 にする必要があります。 その後、コンパイルを行いますが、コンパイルはjavaのコンパイルツールであるjavacコマンドを使用することで行います。 また、コンパイルはjavaの開発キットである「JDK」をインストールしておく必要があります。なぜならjavacツールはJDKに同梱されているからです。 javacコマンドの構文は以下の通りです。
コンパイルが必要なプログラミング言語はたくさんありますが、Javaは少し特殊になります。 Javaは「OS依存しない」という特徴があります。 Windows、Mac、Linux関係なくプログラムさえ記述すればで動作することができますが、 そのため、特定のコンピュータが理解可能な「機械語」に変換するのではなくて、 どのコンピュータでも理解できる「中間言語」を作成します。
【サンプルコード】Javaのコンパイル
2.
3. public static void main(String[] args) {
4.
5. //コンソールに"HelloJava"と出力する
6. System.out.println("HelloJava");
7.
8. }
9. }
上記、コードが記述されたHelloJava.javaファイルを作成し保存します。 その後、コマンドプロンプトで以下を入力し実行します。
コンパイル後、エラーメッセージの表示がなければコンパイル完了で、HelloWorld.classファイルが作成されます。
Javaの実行方法について
Javaファイルの実行はコンパイルが成功して、classファイルが作成されたら可能となります。 下に記したコードは実行時のコマンドの構文です。 実行時の注意点としてjavaコマンドの後に記述するJavaファイル名には「.java」や「.class」などの拡張子がコンパイルの場合とは異なり不要となります。
【サンプルコード】Javaの実行
2.
3. public static void main(String[] args) {
4.
5. //コンソールに"HelloJava"と出力する
6. System.out.println("HelloJava");
7.
8. }
9. }
コンパイル
コンパイル後の実行
実行結果
実行できない場合の対処
原因
Javaファイル名の指定が異なっている。
ソースコードの記述、文法が間違っている。
Javaファイル名の指定が異なる。
コマンドプロンプトで実行する場合、Javaファイル名の指定には「.java」「.class」などの拡張子は不要です。 Javaファイル名に相違がないか、拡張子まで入力いないか確認する必要があります。
ソースコードの記述、文法の間違い。
ソースコードの記述に誤りがある可能性があるため、ソースコードをもう一度確認する必要があります。
Javaのコンパイル及び実行方法の練習問題
2.
3. public static void main(String[] args) {
4.
5. //コンソールに"HelloJava"と出力する
6. System.out.println("HelloJava");
7.
8. }
9. }
上記のコードを実行する為に適切なコマンドはどれですか。1つ選択してください。
A. javac Hello.java
B. javac HelloSample.java
C. java Hello
D. java HelloSample
Javaのコンパイル及び実行方法の解説
javaコマンドを使用し、クラス名であるHelloSampleのみを指定しているため正常に実行できます。よって正解は「E」です。
【Java】コンパイルと実行についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。Javaのソースコードの動作するためにはコンパイル及び実行する必要があります。 正しくコンパイル及び実行ができればJavaは「OS」に依存することなく動作することが可能なので、とても優秀なプログラミング言語といえるでしょう。 みなさんの中でご興味がある方は一度、Javaを使用しソースコードを記述してみてはいかがでしょうか。