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  • Javaの文字列切り出しや操作につい

データ内容の操作とは

情報を収集した直後のデータは生データの状態です。様々なベクトルから意味合いが抽出できるほどの情報の塊ですが現在のコンピュータは、それを丸投げされてきちんと咀嚼できるほどの性能ではありません。何を中心に分析するかという『目的』を明確にした上でプログラムが組まれ、そのプログラムはどういう形であればきちんと理解できるかを把握してデータを事前に『整形』しておいてあげることでプログラムははじめて期待通りのデータ抽出を行ってくれます。プログラムの精度によってはある程度のあいまいさの吸収を期待できますが、人間レベルの確度にまでは至っていないため事前にデータ内容を操作して調整しておくことがどちらにしろ必要です。文字列のデータ操作について、Javaでデータ操作を行う場合について記述します。

データ操作はどんなとき使うのか

データは内容が詰まりすぎているとプログラムは上手に理解できません。またプログラムがもとめるデータとしては『内容が不足している』場合も同じく良くありません。データの過不足を埋めるためにデータを切り出し・追加してプログラムの要求に答えるのがデータ操作を行う理由です

要素ごとにカンマ区切りされた文字列データなど『詰まりすぎているデータ』の場合、データを切り出して分割してあげないと、たいていのプログラムは利用することができません。この場合プログラムの求めている細かさにデータを切り出してあげる必要があります。

また同じデータ切り出しでも要所だけを抜き出して利用する場合があります。この場合は『抽出』する使い方にあたります。文字列データの中からピックアップして利用する場合に必要となる方法です。

時にはデータの結合が必要になる場合もあります。データベース等を利用している場合名称等を細かく管理している場合があります。データは細かすぎても扱うのがたいへんになる状況もあります。その時は文字列データを事前にまとめてしまうことで扱いやすくなることがあります。人物の名称の場合、苗字と名前の2つがあります。そのまま扱うと2つの文字データを同時に関数間を移動させたりする手間が発生することが考えられます。苗字と名前の順番が狂ってもいけないので、扱い方を慎重にしないといけません。場合によっては要素の順番が狂わない保存方法であるかどうかの検証が必要になることすらあります。苗字と名前をあらかじめ結合しておけば手間が大幅に軽減されます。一度に扱うデータ数が多ければ多いほどプログラムは複雑になります。データを結合することで簡単にデータ管理ができることがあります。

Javaの文字列操作

split

splitはJavaの文字列操作の中でも簡単に扱える類のものです。split使用時に区切り文字として使用されているものを指定することで、そのルールに則って文字列を分割してくれます。受け皿として配列を用意しておき代入することで、分割された文字列データ群を入手することができます。splitの利点はルールに従って利用することで簡単に分割が実行できることです。配列に格納することができるので、配列データ利用時もルールに則った記述をすることで手軽に再利用できる点にあります。分割時も再利用時も少ない記述で実行できるためとても利用しやすい手法です。注意点はルールに則って全てを準備する必要がある点です。splitが簡単に扱える理由はデータの中身に着目する必要がないからです。そのためデータ自体に一定の法則性が含有されている必要があります。まず区切り文字が区切り文字以外の用途で使われていないことが必要です。カンマを区切り文字にしていた場合、文字データとしてカンマが使われていると、配列内容が破綻します。また、データ内容の順番が狂っていた場合も以後の処理で不都合を生じさせます。split使用時は処理前データの整合性が重要になります。

concat

Javaの場合concatを利用することで文字列を結合させることができます。文字列が不必要に分割されていると管理が難しくなります。適所にconcatを利用することで手間を減らすことができます。

substring

Javaのsubstringは文字列から任意の箇所を指定して抽出することができます。文字列中の余計な部分を外すことができるためデータの精度を上げることができます。注意点は抜き出す箇所を引数で指定する必要がある点です。必要または不必要である箇所がどこかを事前に特定しておかないと適切に利用することができません。

まとめ

文字列を適切に処理することによってプログラムが効果的に文字列データを扱えるようになります。データの分割時は注意点が多く事前のルール設定や分割箇所の事前特定など、手間を加えることで適切に利用できるようになります。実際にプログラムに組み込む場合は、ルール通りのデータになっているかチェックする機能を加える必要があるケースが多々存在します。