JSONとは何か、特徴や使い方について解説
はじめに
JSONとは何かご存知でしょうか。現場でエンジニアとして活躍されている方なら、すぐわかりどういうものなのか説明も容易だと思います。ですが、プログラミング初心者の方は聞いたことがないもしくは、聞いたことはあるけど、どういうものかあまりよくわかっていないし使うこともできないという方が多いのではないでしょうか。そんなプログラミング初心者の方のためにこの記事では、JSONとは何かやJSONの特徴、JSONの使い方を説明していきます。
JSONとは
JSONとは、「JavaScript Object Notation」の略で、日本語に直訳すると「JavaScriptのオブジェクトの表記法」という意味になります。JavaScriptとは、ご存知の通りプログラミング言語の1つです。Objectとは、エンジニア用語です。ざっくり説明すると「もの(何かしらのデータのようなもの)」という意味です。Notationは、日本語に直訳すると「表記法」という意味になります。 これらの意味を踏まえてわかりやすく言うと「人間でも読んだり、作ったりすることができるように考えられたデータフォーマット」です。名前にJavaScriptと入っているので、プログラミング初心者などは、JavaScriptでしか使えないものと思い込んでしまう方が多いようですが、PHPやRubyなどでも使用することができ、特定のプログラミング言語に依存しません。そのため、JSONの基本を理解し、一度習得してしまえば、様々な場所で活用することができます。
JSON特徴
- データ量が軽い
- 言語に依存しない
- 読みやすい構造
JSONの使い方
ここでは、JSONの記述方法とJavaScriptでの使用の仕方について説明していきます。
JSONの記述方法
- {}で囲む
- キー(key)と値は(value)をコロンで区切って格納
- 2で作成したデータをそれぞれカンマで区切る
まず、JSON形式にしたいデータを囲むための{}(波括弧)を用意します。JSONに格納するデータはキー(key)と値(value)という形にする必要があり、キーと値をコロンで区切ります。これで1組のデータが完成します。この時、値には様々なデータ型を指定できるのですが、キーには必ず文字列型を指定します。そして、組みになったデータをカンマで区切ります。以下にJSONでデータを扱う場合のコードの例を記述しました。
{
"memberId":1,
"memberName": "Tanaka Hanako",
"age": 20
}
簡単に上記のコードを解説すると、memberIdというキー名に1という整数の値が入れられています。そして、memberNameというキー名に「Tanaka Hanako」という文字列の値が入られています。最後にageというキー名に20という整数の値が入れられいます。キーも値も文字列を指定する場合はダブルクォーテーションで囲みます。たったこれだけで、様々なプログラミング言語や場面で使用できるという点が人気でJSONは広く使われています。さらにJSONの特徴でも少し紹介しましたが、JSONはXMLに比べてデータ量が軽量です。XMLでもJSONのようなデータ表記はできますが、データ量が重いのです。なので、まとまったデータをやり取りするにはJSONの方がデータ量が軽いので適していると言えるでしょう。
JavaScriptでの使用法
JSONの書き方は前述の説明でなんとなく理解していただけたと思います。次はこれをプログラムのコードの中でどう使用すれば良いか説明していきます。先ほどと同じJSONデータを例に説明していきます。
let member = {
"memberId":1,
"memberName": "Tanaka Hanako",
"age": 20
}
JavaScriptで使用する場合は先ほど説明したJSONの表記法に比べてコードを少し追加しなければなりません。{}の前に「let 変数名 =」を記述します。上記のコードであれば「let member =」がこれにあたります。
そして、JavaScriptでこのJSONデータを扱うには以下のようにコードを記述します。
document.writeln("名前:" + member.memberName);
document.writeln("年齢:" + member.age);
このようにdocument.writeln()関数の引数に、「JSONデータが格納されている変数名.キー名」を渡します。結果は以下のようになります。
名前:Tanaka Hanako 年齢:20
まとめ
いかがでしたでしょうか。プログラミング初心者には使い方が難しそうと敬遠されがちなJSONですが、この記事を読んで以外と簡単なのだなということをわかっていただけたと思います。JSONの特徴で挙げたように、JSONはデータ量が軽量などで大量のデータを扱うときはとても便利です。コードの記述も簡単なので、是非習得して活用してみてください。
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