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AWSとは

今回はEBSについて記載していくのですが、その前提としてAWSについても簡単に解説していきます。AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称です。

AWSで何ができるのか

AWSではできることがいくつかあります。
Webサイトの運用:Amazon EC2でインスタンスを作成し、Webサイトを運用することができます。Amazon EC2は必要なリソースを必要な分だけ使用することができるサービスのことで、レンタルサーバーのように仮想サーバーとして運用することができます。
データのバックアップ:高いセキュリティ、スケーラビリティ、データ転送のしやすさなどを活かして、データのバックアップや復元にAWSを活用することもできます。
ビッグデータの分析:データを取り込み、Amazon S3などを使用して保存し、機械学習による分析を行うことができます。
IoTソリューションの構築:AWSのIoTサービスを活用して、予測品質管理、モニタリングやヘルスモニタリング、トラフィックモニタリング、ホームオートメーションなどのIoTソリューションを構築することができます。マイクロコントローラーのオペレーションサービスであるAmazon FreeRTOS、コネクテッドデバイスに対してローカルコンピューティング、メッセージング、データキャッシング、同期、機械学習などの機能を実装できるAWS IoT Greengrass、IoTの膨大なデータを分析できるAWS IoT Analyticsなどのサービスがあります。
業務アプリケーションの利用:AWSを使用して業務アプリケーションを利用することもできます。Amazon RDSを利用した場合、パッチ更新・レプリケーション、リードレプリカの作成・運用後のサーバーのスペック変更などを容易に行うことができます。
AI機能の利用:リアルタイムのパーソナライズレコメンデーションサービスであるAmazon Personalizeや時系列予測サービスのAmazon Forecastなどの機械学習サービスを利用することもできます。

EBSとは

そもそもEBSとはAmazon Elastic Block Storeの略で、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) と共に使用するために設計された、スループットとトランザクションの両方が集中するどんな規模のワークロードにも対応できる、高性能なブロックストレージサービスです。EBSには多種多様なワークロードが幅広くデプロイされています。EBSでは4種類のボリュームタイプが選択できるので、必要に応じてコスト効率よくストレージを維持することができます。

EBSを利用するメリット

EBSを利用することのメリットとして、使いやすさと高可用性と高耐久性、安全性、それと5つのボリュームから選択事による優れた費用対効果があります。更に、高い拡張性や他のAWSサービスとの連携も可能なため、EBSはかなり良いと言えます。

EBSを利用するデメリット

EBSというかAWSを使う際のデメリットとして、機能が多すぎることが挙げられます。多くの機能がある、ということは良いことでもありますが、社内のITインフラを整備する担当者がAWSを使おうと考えても、すぐにAWSの全貌をつかむというのは簡単ではないでしょう。

ほかのストレージサービスとの違い

AWSはAmazon Simple Storage Service (S3)やAmazon Elastic File System (EFS)などの他のストレージサービスも提供しており、データを保管するという意味においてはEBSと同じです。しかしこれらはEBSとは種類が異なるので、アクセス方法などに違いが出てきます。Amazon S3はオブジェクトストレージと言われる種類であり、オブジェクト単位でデータの読み書きを行います。Amazon EFSはファイルストレージと言われる種類であり、ファイル単位でデータの読み書きを行います。これらのストレージに対してEBSはブロックストレージと言われる種類であり、ブロック単位でデータの読み書きを行います。それぞれのストレージによって向き不向きがあるので要件などと見比べてどのストレージを利用するのか検討するのがとても重要となっております。

まとめ

EBSは比較的使いやすいストレージであり、高性能です。また、ボリュームタイプも複数あるのでこれだけである程度のサービスに対応することはできるでしょう。しかし、AWSのストレージはそれぞれで適切なものを利用しないと十分なパフォーマンスを引き出すことができません。なので要件をよく確認し、それぞれに適切なストレージを利用しましょう。今回はEBSについて多めに記載しましたが機会があればS3や、EFSに関する記事も書きたいです。