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PMP資格の概要について

ここでは、PMP資格(Project Management Professional)について詳しく解説させていただきます。 IT業界において、大規模なプロジェクトを管理することやプロジェクトマネジメントを正しく実行するためには様々な知識や能力が必要とされます。 テクノロジーの進歩が著しい昨今において、プロジェクトを正しく管理し、ビジネスに 対応することは企業として非常に重要であることは間違いありません。 プロジェクトマネージメントにおける専門的な知識をもつことでプロジェクトをスムーズに 運営することが可能となるでしょう。 本文で紹介させていただくPMP資格もその一つとなります。 PMP資格はPMI(Project Management Institute)が主催する資格です。 PMIは世界的なプロジェクトマネジメントの標準策定・資格認定・交流などを行っている組織であり、日本における業務はPMI日本支部が担っております。 PMIは専門家としての信頼性、深い知識、そして収益の可能性の向上という形で 様々な権威を認定することが可能であり、200か国以上で展開していることでも知られております。 試験の開発プロセスは他の認定プログラムとは異なり、教育および心理学のテスト標準に見られるような認定業界のベストプラクティスと整合しており、単純に知識のみを問うのではなくより実践的かつ高品質な内容となっていることで知られております。 PMP資格はプロフェッショナルによって設計された プロジェクトマネジメントのための資格です。 今日の変化する環境でプロジェクトチームを効果的にリードするために必要なソフトスキルの理解、プロジェクトをうまく管理するための技術的側面、プロジェクトと組織戦略、予測、アジャイル、ハイブリッドといったプロジェクト運営に必要な様々な知識を身につけスキルの向上に貢献します。 また、PMP資格は、国際的に認知された ISO9001規格およびISO/ANSI17024規格の認証も受けています。 ISO9001とは、企業の提供する製品およびサービスのおける品質に携わる国際標準化機構によって定められている資格であり、一定の品質を担保されていることの証明となります。また、継続的改善をベースとしてよい製品やサービスを提供するための 仕組みが構築されていることも必要な条件となり、PMP資格はそれらをクリアしております。 PMP資格は「人」「プロセス」「ビジネス環境」の三つの領域によって構成されております。

PMP資格のメリットについて

PMP資格のメリットについて説明させていただきます。 一点目は世界的に権威と信頼性の高い資格であるということです。 PMP資格の資格は日本国内だけでなく世界的な標準の資格であるため、 海外で活躍するエンジニアの方にとっても役に立つ資格であるということになります。 二点目がキャリアアップとなります。 IT業界において資格が重要であることは周知の通りとなりますが、 プロジェクトマネジメントにおける上位資格であるPMP資格を 取得することで第三者に対して知識や経験を証明することが可能となり、 キャリアアップに繋がることは間違いありません。 三点目が実務において役に立つということです。 すでに活躍されているエンジニアにとっても実践的な知識を体系的に学ぶことは大きなメリットと言えるでしょう。

PMP資格の試験について

PMP資格の試験について説明させていただきます。 PMP資格の試験は受験にあたり一定の学歴と職歴の要件を満たす必要があります。プロジェクトマネ ジメントのすべての経験が、申し込み前の8年間に連続して蓄積されたものでなければなりません。 やや複雑なのですが以下の内容を参考にしてみてください。 学歴が中等教育卒業(高校卒業、準学士号または海外の同等資格)の場合は5年・60か月以上にわたる 重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験が必要とされます。 4年制大学卒業(学士号または海外の同等資格)または3年・36か月以上にわたる 重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験が必要とされます。 GAC認定プログラム*による学士号取得または大学院卒業(学士号もしくは修士号、または海外の同等資格)または 2年・24か月以上にわたる重複しないプロジェクトマネジメントの実務経験が必要とされます。

PMP資格は「人」「プロセス」「ビジネス環境」の三つの領域によって構成されております。 「人」は42%の出題比率となります。「人」の領域においては以下の内容が出題されます。 コンフリクトを管理するの項目においては、コンフリクトの原因と段階を把握する、コンフリクトの背景を分析する 、コンフリクト解消の適切な解決策を評価/提言/調整するといった知識が問われます。 チームをリードするの項目では、 明確なビジョンとミッションを設定する、多様性と包括性(行動タイプ、思考プロセスなど)をサポートする 、価値のサーバント・リーダーシップ(サーバント・リーダーシップの信条と チームを結び付けるなど)、適切なリーダーシップ・スタイルを決定する(指揮型、協働型など) 、チーム・メンバー/ステークホルダーを鼓舞し、動機づけ、影響を及ぼす (チーム契約、社会契約、報奨システムなど)、 チーム・メンバーとステークホルダーの影響を分析する 、様々なチーム・メンバーやステークホルダーをリードするための様々な オプションを見分けるといった知識が問われます。 チームのパフォーマンスをサポートするの項目では重要業績評価指標に照らしてチーム・メンバーのパフォーマンスを評価する、チーム・メンバーの成長と育成をサポートし、評価する 、適切なフィードバック・アプローチを決定する 、パフォーマンスの改善を検証するといった知識が問われます。 チーム・メンバーとステークホルダーに権限を与えるの項目では、 チームの強みを基に調整する、チーム・タスクの責任をサポートする 、タスクの責任の実例を評価する、意思決定権限のレベルを決定し、付与するといった知識が問われます。 チーム・メンバー/ステークホルダーを適切にトレーニングするの項目では、 必要なコンピテンシーとトレーニングの要素を決定する、トレーニングのニーズに基づき、トレーニング・オプションを決定する、トレーニングに資源を割り当てる、トレーニングの成果を測定するといった知識が問われます。 チームを形成するの項目では、ステークホルダーのスキルを評価する 、プロジェクトの資源要求事項を推測する 、プロジェクトのニーズに合うよう、チームのスキルを継続的に評価し、 リフレッシュする、チームと知識の移管を管理するといった知識が問われます。 チームにとっての障害や障壁、阻害要因に対処して、除去するの項目では チームにとってのクリティカルな障害や障壁、阻害要因を特定する、チームにとってのクリティカルな障害や障壁、阻害要因を優先順位付けする、ネットワークを活用し、チームにとっての障害や障壁、阻害要因を除去す る解決策を実施する、継続的に再評価し、チームにとっての障害や障壁、阻害要因に確実に対処するといった知識が問われます。 プロジェクトの合意に向けて交渉するの項目では合意するための交渉の範囲を分析する 、優先順位を評価し、最終目標を決定する、プロジェクトの合意に関する目標の達成を評価する 、合意に向けた交渉に参加する、交渉戦略を決定するといった知識が問われます。 ステークホルダーと協力するの項目ではステークホルダー・エンゲージメントの必要性を評価する 、ステークホルダーのニーズ、期待、プロジェクトの目標間の整合性を最適化する、プロジェクトの目標を達成するため、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、影響を与えるといった知識が問われます。 共通理解を構築するの項目では状況を細分化し、誤解の根本原因を特定する、合意に達するために必要なすべての関係者を調査する、関係者で合意した成果をサポートする、誤解の可能性を調査するといった知識が問われます。 バーチャル・チームを関与させてサポートするの項目ではバーチャル・チーム・メンバーのニーズ(環境、地理的要因、文化、グローバルなど)を検討する、バーチャル・チーム・メンバー・エンゲージメントの代替案 (コミュニケーション・ツールやコロケーションなど)を調査する、バーチャル・チーム・メンバー・エンゲージメントのオプションを実施する、バーチャル・チーム・メンバー・エンゲージメントの効果を継続的に評価するといった知識が問われます。 チームの行動規範を定義するの項目では組織の原則をチームや外部のステークホルダーに伝える 、行動規範の順守を促進する環境を確立する、行動規範違反を管理し、是正するといった知識が問われます。 関係するステークホルダーにメンタリングを行うの項目では メンタリングの時間を割り当てる、メンタリングの機会を特定し、実行するといった知識が問われます。 感情的知性の適用を通してチームのパフォーマンスを向上させるの項目では個性を示す指標を使用して行動を評価する、個性を示す指標を分析し、重要なプロジェクト・ステークホルダーの 感情的ニーズに合わせるといった知識が問われます。 以上がPMP資格の「人」の領域に関する出題内容となります。 プロジェクトマネージメントのおいてメンバーの管理やプロジェクト運営のためのメンバー教育などは非常に重要な知識となっております。この領域ではそのあたりにフォーカスし、実践的な知識を体系的に学ぶことが可能となっておりますので、しっかりと学習してみてください。

次に「プロセス」の領域の説明をさせていただきます。出題比率は50%となっております。 「プロセス」の領域においては以下の内容が出題されます。 事業価値の提供に必要な緊急度でプロジェクトを実行するの項目では、 価値を漸進的に提供する機会を評価する、プロジェクト全体を通して事業価値を調べる 、必要に応じて、チームが最小実行可能プロダクトを見つけられるよう、 、プロジェクト・タスクの細分化をサポートするといった知識が問われます。 コミュニケーションを管理するの項目では、すべてのステークホルダーのコミュニケーション・ニーズを分析する、すべてのステークホルダーのコミュニケーション方法、チャネル、頻度、 詳細レベルを決定する、プロジェクト情報を伝え、効果的に更新する、コミュニケーションが理解され、フィードバックが受け入れられたことを確認するといった知識が問われます。 リスクを評価して管理するの項目ではリスク・マネジメントのオプションを決定する 、リスクの評価と優先順位付けを繰り返すといった知識が問われます。 ステークホルダーを関与させるの項目ではステークホルダーを分析する(権力と関心度のグリッド、影響、影響度など)、ステークホルダーをカテゴリー分けする、カテゴリーごとにステークホルダーを関与させる 、ステークホルダー・エンゲージメントの戦略を作成、実行し、その妥当性を確認するといった知識が問われます。 予算と資源を計画し、管理するの項目ではプロジェクトのスコープと過去のプロジェクトの教訓に基づき、予算に関するニーズを見積る、将来の予算に関する課題を予測する、予算の差異を監視し、ガバナンス・プロセスと連携して必要に応じて調整する 、資源を計画し、管理するといった知識が問われます。 スケジュールを計画し、管理するの項目ではプロジェクトのタスク(マイルストーン、依存関係、ストーリー・ポイント)を見積る、ベンチマークや履歴データを活用する、方法論に基づきスケジュールを作成する 、方法論に基づき進捗を測定する、方法論に基づき、必要に応じてスケジュールを変更する 、その他のプロジェクトや事業運営と連携させるといった知識が問われます。 プロダクト/成果物の品質について計画し、管理するの項目では プロジェクトの成果物に求められる品質規格を決定する、 、品質のギャップに基づき、改善のオプションを提言する、プロジェクトの成果物の品質を継続的に調査するといった知識が問われます。スコープを計画し、管理するの項目では要求事項を決定し、優先順位付けする 、スコープを細分化する(WBS、バックログなど)、スコープを監視し、妥当性を確認するといった知識が問われます。 プロジェクト計画アクティビティを統合するの項目ではプロジェクト/フェーズ・プランを統合する 、統合したプロジェクト計画の依存関係、ギャップ、継続的な事業価値を評価する 、収集したデータを分析する、データを収集して分析し、プロジェクトで情報に基づく意思決定を行う 、重要な情報に関する要求事項を決定するといった知識が問われます。 プロジェクトの変更を管理するの項目では変更の必要性を予測し、採用する(変更管理の実務慣行に従うなど) 、変更に対処する戦略を決定する、方法論に従って、変更管理戦略を実行する 、プロジェクトを前に進めるための変更対応を決定するといった知識が問われます。 調達を計画し、管理するの項目では資源要求事項とニーズを定義する、資源要求事項を伝える、サプライヤー/契約を管理する、調達戦略を計画し、管理する、デリバリー・ソリューションを開発するといった知識が問われます。 プロジェクト文書類を管理するの項目ではプロジェクト文書類の管理に関する要件(何を、いつ、どこで、誰が、など) を決定する、プロジェクト情報が最新になっているか(バージョン管理など)、また すべてのステークホルダーがアクセス可能かを確認する、プロジェクト文書類管理の有効性を継続的に評価する といった知識が問われます。 適切なプロジェクト方法論/手法と実務慣行を決定するの項目では プロジェクトのニーズ、複雑性、規模を評価する、プロジェクトの実施戦略(契約、資金など)を提言する 、プロジェクト方法論/アプローチ(予測型、アジャイル、ハイブリッドなど)を 提言する、プロジェクト・ライフサイクル全体を通して、反復、漸進型の実務慣行を 用いる(教訓、ステークホルダー・エンゲージメント、リスクなど) といった知識が問われます。 プロジェクト・ガバナンス構造を確立するの項目ではプロジェクトにおける適切なガバナンスを決定する (再現可能な組織ガバナンスなど)、エスカレーション・パスとしきい値を定義するといった知識が問われます。 プロジェクトの課題を管理するの項目ではリスクが課題になるときを認識する、プロジェクトを成功させるために、最適なアクションで課題に対処する、課題の解決へのアプローチについて、関連するステークホルダーと協力するといった知識が問われます。 知識を伝達してプロジェクトの継続性を確保するの項目では チーム内でプロジェクトの責任について話し合う、作業環境への期待を取りまとめる、知識伝達のアプローチを確認するといった知識が問われます。 プロジェクト/フェーズの終結または移管を計画し、管理するの項目では プロジェクトまたはフェーズを適切に終結させるための基準を決定する、(運用チームまたは次のフェーズなどへの)移管に対する準備状況を確認する、プロジェクトまたはフェーズを終結させるためのアクティビティ (最終的な教訓、レトロスペクティブ、調達、資金、資源など)を完結させるといった知識が問われます。 以上がPMP資格の「プロセス」の領域に関する説明となります。 この領域ではプロジェクトマネージメントの必要なプロジェクト計画、プロジェクト管理、プロジェクト推進や それらに付随する専門知識を学ぶことができます。「人」の領域で学んだ以外の重要な部分は 「プロセス」の領域に集中されているといってもいいので、しっかりと学習を行い準備をする必要があります。

最後に「ビジネス環境」について説明させていただきます。 プロジェクトのコンプライアンスを計画し、管理するの項目では プロジェクトのコンプライアンス要求事項(セキュリティ、安全衛生、 規制順守など)を確認する、コンプライアンスのカテゴリーを分類する、コンプライアンスに関する潜在的脅威を特定する、コンプライアンスをサポートする手法を使用する、コンプライアンス違反の結果を分析する 、コンプライアンスのニーズへの対応に必要なアプローチとアクション (リスク、法的対処など)を特定する、プロジェクトのコンプライアンス順守の度合いを測定するといった知識が問われます。 プロジェクトのベネフィットと価値を評価し、実現するの項目では ベネフィットが特定されているか調査する、進行中のベネフィット実現でのオーナーシップに関する合意を文書化する、ベネフィットを追跡する測定システムが導入されていることを検証する 、価値を示す成果オプションを評価する、ステークホルダーの価値獲得の進捗状況を評価するといった知識が問われます。 外部ビジネス環境の変化によるスコープへの影響を評価し、対処するの項目では 外部ビジネス環境(規制、技術、地理的要因、市場など)の変化を調査する、外部ビジネス環境の変化に基づき、プロジェクト・スコープ/バックログに 対する影響を評価し、優先順位付けする、スコープ/バックログの変更のオプション(スケジュール、コストの変更など)を提言する、外部ビジネス環境のプロジェクト・スコープ/バックログに対する影響を 継続的にレビューするといった知識が問われます。 組織の変更をサポートするの項目では組織の文化を評価する、組織の変更がプロジェクトに与える影響を評価し、必要なアクションを決定する、組織に対するプロジェクトの影響を評価し、必要なアクションを決定するといった知識が問われます。 以上がPMP資格の「ビジネス環境」の説明となります。 出題比率は8%と低いですが、 プロジェクトマネジメントのおいて重要かつ根本的な理解を求められる内容となります。 プロジェクトマネジメントを行う際に注意する必要があるのが、プロジェクトのコンプライアンスや プロジェクトのベネフィットの根本的な理解です。 また、ビジネス環境は常に変化するため外部環境の変化などの情報も取り入れ うまくプロジェクトをコントロールすることもプロジェクトマネジメントの大きな役割です。 「ビジネス環境」では上記の内容を体系的に学ぶことができますので、しっかりと学習を行い試験に備えるようにしましょう。

PMP資格の継続について

PMP資格の継続について説明させていただきます。 多くの認定資格と同様、PMP資格も取得後に一定期間を 経て更新や更新のための学習などの行動を実施する必要があります。 ここでは、PMP資格の継続において必要な情報を紹介させていただきます。 PMP資格の継続のためにはCCR(Continuing Certification Requirements Program)と呼ばれる プログラムへの参加が求められており、これらはプロジェクトマネジメントに従事するプロとして、継続的な教育および職務能力の育成の目的で行われます。 また、PMIではPDU(Professional Development Unit)という単位によって学習時間やサービスの単位を表します。 PMP資格の継続を行うためにCCRサイクルの期間(3年間)に最低でも60PDUを 獲得し、PMIに対して報告を行う必要があります。 CCRサイクルの期間は資格保有者の職務能力の継続的な育成 や個人の学習機会の促進、奨励、学習の意識づけ や職務能力を向上させるアクティビティの実行、その記録を標準化、および学習する目標を明確にしたしくみの提供やグローバル資格としての認識とPMIの資格の価値の維持といった目的によって設置されております。
PDUを正しく理解し実行することは、PMP資格の継続において非常に重要な知識となりますので、説明させていただきます。 PDUは、承認された学習およびプロフェッショナルとしてのサービス・アクティビティを定量化するために使用される測定単位です。 教育カテゴリのPDUとしてカウントされるためのアクティビティは、PMIタレント・トライアングルのスキルエリア、および 各資格の試験内容の概要(Examination Content Outline)に記載されているドメインと知識エリア と関連が深い、もしくはおおむね一致するトピックである必要があります。 PMP資格のためのPDUであればPMP試験の内容がそれに該当します。 また、PDUは活動に関わった時間をPDUとして、例えば1時間であれば1PDUを獲得したというように表現します。 端数も報告することも可能で、報告できるPDUの最小端数は0.25となります。 PDUアクティビティに15分費やした場合は、0.25PDUを獲得し、報告することができます。 報告できるPDUアクティビティに30分を費やした場合は、0.50PDUとなります。 PDUの取得方法にはいくつかの方法があり、PMIにてそれらのルールは定められております。

では、PMIの定めるPDUの取得方法について紹介させていただきます。一点目はコースまたはトレーニングによる取得方法です。 他のベンダー資格や認定資格でも同様のトレーニングを教育時間にカウントするケースは多く、 PMIだけでなく世界中の第三者教育プロバイダーが数多くのコースを提供しており、それに参加することでPDUを取得できます。 具体的にはPMI登録教育プロバイダー(R.E.P.) が提供するトレーニングコースに参加することや、PMI支部が開催する教育イベントに参加すること、 PMI SeminarsWorld®での講師による対面教育コースに参加すること、 オンデマンドe-Learning コースに参加すること、 PMI Global Accreditation Center (GAC) が認定したプログラムによる学術教育に参加すること、他の第三者教育プロバイダーが実施するコースに参加することでPDUを獲得することが可能となります。
二点目は組織のミーティングに参加することです。 PMI支部や第三者機関が年間を通して地域レベルでこれらの活動を主催しており、 それらに参加することでPDUを獲得することが可能となります。 専門職のミーティングに参加することで自身のスキルアップに繋がり、 これらはPDUを獲得する有効な方法の一つです。 PMI支部ごとにイベントが開催されておりますので、 確認して参加してみるといいでしょう。
三点目はオンラインやさまざまな形態のデジタルメディアによる自己ペースで進められる学習活動となります。 自分のスケジュールとニーズに合わせて学習や教育の機会をカスタマイズ することができます。多くのオンラインセミナー、ビデオやその他のデジタルコンテンツがオ ンラインでオンデマンドで利用可能であり、それらに参加することでPDUを 獲得することが可能です。 ProjectManagement.comやPMIのオンライン・コース、PMI登録教育プロバイダー(R.E.P.)といったプラットフォームが提供されております。
四点目は読書です。 自身の専門資格に関する読書を行うことでPDUを獲得することが可能です。 書籍、記事、ホワイトペーパーやブログを読んで情報を得て、継続的な専門職としての能 力の開発を支える自身の成長に繋がります。読書した時間に対して内容などの報告を行うことで PDUにカウントすることができます。
五点目は非公式学習として、体系的なディスカッションに焦点を当てた教育機会を設けることでPDUを獲得することができます。 メンタリングや自分の所属する組織の昼食学習会に参加するなど、教材を使った学習や自習だけでなく 専門的な知識を保有したプロフェッショナルとのディスカッションを行うことで自身を成長させることができます。
六点目は実務者として仕事をすることです。 これは認定資格に関する業務を実施することです。 例えばPMP資格を生かした実務を実施することでPDUを獲得することができます。 ただしこの活動はCCRサイクル内で申請できるPDUに上限があり、 PMP資格であれば8時間というように設定されておりますので、注意が必要です。
七点目がプレゼンテーションの実施となります。 他の人に対して公式なプレゼンテーションを行い、持っている資格に関する知識を共有することで PDUを獲得することができます。 これらは持っている資格に関する内容であれば幅広い範囲でPDUとして承認されます。 例えばPMI支部主催のイベントや専門職のカンファレン スや自分が所属する企業内での講演など多くのプレゼンテーションがPDUとしてカウントされます。
八点目がボランティア活動となります。 PMIでは、専門職を幅広い役割でサポートする数千人のボランティアの活発なコミュニティがあります。これらに参加をしボランティア活動をすることで、PMIの委員会やチームに参加することができ、 PDUとしてカウントされます。 また、PMI以外の非営利組織で自分の専門分野にかかわるボランティアを実施することも PDU(Professional Development Unit)の対象となります。 また、コンテンツ作成や知識の共有を行うことでもPDUを獲得することができます。 以上がPMP資格の継続に関して重要なPDUの取得方法の説明とさせていただきます。

PDUはアクティビティを実施した時にその活動を記録する責任があります。 所定のサイトに対してCCRサイクルが終了する前にPDUを記録し、更新手続きを完了 する必要があります。CCRサイクル内に必要なPDUを取得し記録できなかった場合は、資格は Suspended Status(資格停止状態)となってしまいますので注意する必要があります。
では、PMIの定める資格の状態について紹介させていただきます。 これらはPMP資格だけでなく、他のPMI資格にも適用されます。 Active Status (資格が有効な状態)は、資格を取得した状態を指します。 CCRサイクル終了日前にPDUを取得しそれらを報告、更新費用を支払った状態がActive Statusとして扱われます。 サイクル期間内にCCRプログラムの必要条件を満たせなかった場合、Suspended Statusとなります。停止期間は1年間(12か月)となり、停止期間内に必要なPDUを実施し報告を行い完了するまで資格保有者を名乗ることができませんので、注意する必要があります。 Suspended Statusにならないためには、資格取得後CCRを把握し、計画的にPDUを獲得することがおすすめです。 PDUを取得するためのイベントを年間単位で事前に把握しスケジュールを作成することで、Suspended Statusとなってしまうようなケースを回避することができるでしょう。 Expired Status(資格が失効した状態)は1年間(12か月)の期間内に必要なPDUの獲得および手続きを実施しない状態となります。この状態とならないように注意しなくてはいけません。 せっかく取得したPMP資格を失効せずに運用するためには事前に情報を確認しておくことが重要となります。

PMP資格の学習方法について

PMP資格(Project Management Professional)の学習について説明させていただきます。 基本的な学習方法としては、PMIの発行するPMBOKをベースに学習を進める形となります。 これはPMBOKプロジェクトマネジメントの知識を体系化したものであり、複数の知識エリアから定義され プロジェクトマネジメントの専門用語とガイドラインを提供したものです。 また、過去問題を繰り返し解くということも重要です。 暗記すべき専門用語や単語が出現しますので、暗記に対しても時間を割く必要があります。 どの領域に対してどれくらいの時間を割くかは個人のスキルにより異なりますが、 基本的にはPMIの発行するPMBOKを理解し、過去問題と暗記を実行し、合格ラインに到達するというのが効率的な学習方法と言えるでしょう。

CAPMについて

PMP資格に関連する資格として CAPM(Certified Associate in Project Management)について説明させていただきます。 CAPMはPMP資格と同様、PMIが主催している資格となります。 CAPMはプロジェクト・チーム・メンバーとしてのスキルを問う資格となりますが、比較的経験の浅い方向けの資格となります。 すでにエンジニアやプロジェクトマネジメントとの経験を積んでいる方は当然として、 キャリアステージに関係なく、CAPMは、雇用市場であなたを際立たせ、プロジェクトチームで、またはプロジェクトチームと協力して信頼性と有効性を高める資産となります。 プロジェクトマネジメントとしての卓越したグローバルスタンダードに関する知識を認識しているため、雇用主や組織に対して貢献することが可能となります。 また、プロジェクト管理はあらゆるプロジェクトや開発現場にて必要なスキルです。 そのためIT業界においてプロジェクト管理は急速に成長している職業として知られております。 調査によると、雇用主は2027年まで毎年220万近くの新しいプロジェクト指向の役割を担う必要があると言われており、さらにその需要は高まることは間違いありません。 CAPMを獲得することで、活躍の場が広がり多くのキャリアアップの機会に恵まれることは間違いありません。
では、CAPMの対象者について解説させていただきます。 CAPMはこれからプロジェクトマネジメントを行っていきたい方や さらにキャリアップの足がかりとしたい若手向けの資格であり、学生も対象内です。 大規模なプロジェクトを管理しより多くの責任を負ったり、プロジェクト管理スキルを現在の役割に追加したりする場合は最適な資格と言えるでしょう。
さて、CAPMの資格は150問から構成されますが、その学習方法について紹介させていただきます。 最も一般的な方法はCAPMハンドブックを読むことです。 CAPM試験の出題分野と割合に特に注意を払うことが必要となります。 また、PMBOKガイドの最新版を読むことも重要です。 さらに、PMIが提供するウェブベースの独学講座を受講することや公式の試験対策講座を受講することで効率的に試験対策を行うことが可能になるでしょう。
CAPMに合格した認定保有者は、認定を維持するために3年ごとに15PDU(継続教育)を取得する必要があるため、多くの認定資格と同様、認定を維持するために学習を行う必要があります。 PMIにおいてもPDUは非常に重視されており、 プロジェクト、プログラム、ポートフォリオ管理の世界とそれに関連する分野は絶えず変化し、進化しています。絶えず変化する市場での関連性を維持するために、 最新の開発を常に把握しておくことが重要です。 CAPMにおけるPDUを獲得する方法は複数ありますのでそれらについて紹介させていただきます。
一点目が直接またはオンラインで開催されるインストラクター主導の正式な教育コースまたはクラス により獲得する方法となります。 これらが最もスタンダードなPDUであり、仮想リアルタイムインストラクター主導のコースや PMIグローバル認定センター(GAC)によって認定されたプログラムによる学術教育、PMI認定トレーニングパートナーが提供するトレーニングコース、 PMI認定トレーニングパートナーが提供する、規律あるアジャイルまたはPMP認定トレーニングコース といったPMIの主催コースや他のサードパーティプロバイダーからのコースを 受講することでPDUを獲得することが可能となります。
二点目が、グローバルイベントとなります。グローバルコミュニティを結集する会議やイベント。教育セッション、基調講演などに参加することでPDUを獲得することが可能となります。
三点目がローカルミーティングとなります。PMIの各支店のミーティングやイベントに参加することでPDUを獲得することが可能となります。 また、このようなミーティングに参加することでネットワークを構築することにも繋がり、 キャリアアップや知識を身につけることにも繋がります。
四点目がオンラインまたはデジタルメディアとなります。 PMIの推奨するメディアを通じて自習型学習を実施することでPDUを獲得することが可能です。
五点目がリーディングです。 PMIの提供する認定資格に関するリソースを読むことでPDUを獲得することが可能です。
六点目がインフォーマルラーニングとなります。 インフォーマルラーニングは専門書を読むことやオンラインでトレーニングを受講することではなく、 専門的な人との合流やディスカッションを実施し知見を高めることです。 具体的にはメンタリングや「昼食と学習」セッションなど、専門的なディスカッションを行うことでPDUを獲得することが可能となります。
CAPMにおけるPDUの獲得方法は上記のように認定保有者が学習を行うだけでなく、獲得した知識や知見を職業やコミュニティに対してフィードバックするという方法もあります。 例えば独立し認定された役割で働くことにより、現場で知識とスキルを適用することにより、PDUを獲得できます。 また、獲得した知識を生かしブログやウェビナーといった形のコンテンツでフィードバックを行う方法もあります。 PMI Prの主催するボランティアに参加することもその方法の一つとなります。 以上がCAPMに関する説明とさせていただきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? PMIが主催するPMP資格について解説させていただきましたので、 参考にしていただけましたら幸いです。