プリセールスエンジニアの仕事内容について

プリセールスエンジニアの仕事内容

この記事では、プリセールスエンジニアの仕事内容について説明していきます。

プリセールスエンジニアの仕事とは

プリセールスエンジニアの仕事は、IT技術によって提供を行うサービスの内容を分かりやすく顧客に説明し、プレゼンを行い、営業職に対しITに関してのサポートをする業務になります。自社が手掛けるITサービスをお客様に販売する際に、営業職の知識だけでは正確に説明できない場合があります。このような場合に、IT知識で営業のサポートを行うのがプリセールスであり、顧客先に同行し、顧客に対して分かりやすくサービス内容を説明する役割を担います。ITサービスを導入するとなるとコストがそれなりにかかってくるので、お客様にとっては、より正確に機能を把握してから購入したいと考えるのは当然のことであります。実施したいことは全てできるのか、また予想される成果を出せるポテンシャルをもつサービスであるのかなどを、ITの観点からプリセールスエンジニアが的確にプレゼンを実施することで、契約成立へと導きます。

プリセールスエンジニアはあまり聞きなじみのない職種ではありますが、日本においても大企業などで導入されつつあります。むろんITサービスを販売している企業であれば、分かりやすく技術の説明をする必要がありますが、ベンチャー企業や中小企業においてはプリセールスを営業職が兼任する場合も多くみられます。

プリセールスエンジニアの仕事に必要なスキルについて

プリセールスエンジニアの仕事では、ITの知識やスキルが必要になるのは言うまでもありません。これはプリセールスエンジニアにとって土台となるスキルです。さらに単純にITの知識があるというレベルではプリセールスエンジニアは務まりません。機能を分割し、分かりやすくお客様に説明することができ、ITに関する様々な質問に対しても回答できるスキルが必要になります。お客様の中にはITに関する知識が全くない場合もあり、ITサービスがなぜ必要なのか、ITサービスによって業務がどのように効率化できるのか、などの説明を想定しておくことが重要になります。したがって、ITの知識やスキルだけでなくIT技術をお客様に対し、分かりやすく説明できるコミュニケーション能力やプレゼン能力も必須となります。

プリセールスエンジニアの仕事に向いている人材について

プリセールスエンジニアの仕事に向いている人材は、「説明」が得意な人です。何かを人に「説明」することにより満足感を得られる人に適する職種であると考えられます。また、プリセールスエンジニアは常にIT知識を勉強する必要があるため、繰り返し知識のアップデートを行うことができる人に向いているといえます。IT技術は、日々急速に進化しており新技術やサービスが次々に出てくる分野であります。この最先端の技術を日々吸収しようとする好奇心は、プリセールスエンジニアの仕事に就くうえで非常に強い武器になります。

逆にプリセールスエンジニアに向いていないのは、人と会話するのが得意ではない人です。先ほども述べたように、プリセールスエンジニアはITの知識があるだけでは仕事が務まりません。プリセールスエンジニアは営業と同行する仕事であるため、営業とのチームワークも非常に大切になります。チームワークが良くなければ、それがお客様に伝わってしまい、契約を成立させることが難しくなってしまいます。

しかし、ただ話すのが苦手という理由だけでプリセールスエンジニアの仕事が絶対にできないかというと、そういうわけでもありません。営業とのチームワークを築き、会話をリードしてもらいながら重要な箇所を分かりやすく説明を加えていくというスタンスであれば、プリセールスエンジニアとしての任務をこなすことが出来るでしょう。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回はプリセールスエンジニアの仕事内容について説明しました。プリセールスエンジニアはITに関する豊富な知識が必要なため、業界未経験の場合は難易度が非常に高く、一般的にはPG（プログラマー）や、SE（システムエンジニア）の経験がある人が就くことが多い職種です。また以前は提案フェーズごとで担当者を切り分け、効率性を上げるというのは主に外資系企業で多く見られたため、プリセールスエンジニアは外資系のIT企業で活躍する職種でした。しかし、最近は顧客の業務が複雑化し、この複雑化した業務を持つ企業一つ一つで対応していく傾向があるため、日系のIT企業にいてもプリセールスエンジニアのポストがを作られています。したがって、プリセールスエンジニアの需要は高まってきており、求人数も増え、採用活動が盛んに行われている傾向があります。そしてプリセールスエンジニアの職に就いた後は、そのまま長い間プリセールスエンジニアとして活躍する人も多数いる一方で、他のキャリアとして、企業の抱えている問題の解決方法の提案を行うITコンサルタントへのキャリアパスも可能です。皆様がプリセールスエンジニアの仕事を目指す際の参考になれば幸いです。