支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


業務委託におけるスキル見合い

業務委託やフリーランスのエンジニアの方が参画される業務を探されている場において、技術者や作業員を募集している仕事を見ていると「スキル見合い」という言葉が出てきます。このスキル見合いとは一体何なのでしょうか?この記事ではスキル見合いについて説明していきます。

スキル見合いとは?

スキル見合いとは端的に言ってしまえば「報酬や契約の締結は技術者のスキルを見て決めますよ~」ということです。スキルを見て決める、と言葉では響きが良く聞こえますが実際にどのようして技術者のスキルを評価するのか?という方法は多岐にわたります。その理由としては、進行しているプロジェクトによってどのような人材が求められるかが変わってくるためです。プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしてのスキルを有している人材が欲しいのか、もしくは幅広い言語を扱える人材が欲しいのかはその時々によって変化します。

スキル見合いはエンジニアとしての単価に大きくかかわってきます。例えば「月給はスキル見合い」などのように記述があった際にはどのように感じるかは人それぞれだと思います。上限が無いと感じる方もいれば、月給がとても安く感じる方もいるかと思います。多くの場合は事前にある程度の金額は決まっており、そこからスキルに応じて給与を上下させる形が一般的です。ですので、最近では「月給 25万円(スキル見合い)」と表現されることが多くなってきています。この場合は「基本的には月給25万円支払いますが、スキルに応じて多少給与が上下しますよ」という表現になります。下限が設定されており、そこから報酬が上乗せされていく形が多いですが、完全にスキル見合いで報酬を決定する場合もあります。その場合は下限設定は無く上限設定が決められており、業務内容の出来栄え等の成果次第で報酬が変わってきます。エンジニアとしての腕の見せどころではありますが、下限が設定されていないので成果がイマイチの場合は報酬が安く見積もられてしまいます。

スキル見合いの場合、支払われる報酬は実はスキルのみで決まるものではありません。全く同じスキルや業務経験を持っている方でも報酬が異なる場合が存在します。その違いは、どれだけプロジェクトの根幹にかかわる業務を任されているか、に依ります。多くの場合、従事する組織の規模によって違いが発生すると思われがちですが、実際はプロジェクトの根幹にかかわる業務なのか、末端部分の業務に関わっているのかに依存します。別の言い方をすれば、どれだけエンドユーザーに近い業務を担っているか、に依ります。基本的にはエンドユーザーから遠くなれば遠くなるほど、報酬としては安くなる傾向にあります。大企業といった組織から委託された業務の方は報酬が高いのは多くの場合、業務委託元の大企業がエンドユーザーであるためです。末端になるほど、そこに割かれるべきコストは削減されてしまうため、支払われる報酬もそれに応じて低くなってきます。

スキル見合いで重視される項目、重視すべきポイントとは?

業務の委託元である組織がどういったスキルを持った人材を欲しているのか、に大きく左右されるところは大きいですが、システムエンジニアとしては開発スキルが高いほどにエンジニアとしての単価は高くなっていく傾向にあるようです。扱える言語やミドルウェアが幅広いことは勿論、業務上の経験としてプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーとしての経験の有無、過去にどの程度のプロジェクトに参画していたのか、百人規模で関わる大規模なプロジェクトなのか、はたまた数人規模の少数で行うプロジェクトなのか、といった点が開発スキルの評価の対象となります。現在の傾向としてはスキルとして「どんな資格を持っているのか」というよりも「どのようなプロジェクトに参画してきたか」という経験の方が重視される傾向にあります。

基本的に求められるスキルとは、資格などの机上で書ける「スキル」ではなく、開発現場や組織においてプロジェクトにどのように関与してきたのか、貢献してきたのか、といった意味での「スキル」が重要視されます。貢献度というのもあいまいな部分がありますが、チームにおいてメンバーの取りまとめを行ってきた、といった内容や、システムやアプリケーションの開発において納期や品質の達成にどういった貢献を行った、といった内容まで幅広く存在します。技術者としての高い能力は勿論評価の対象にはなってきますが、チームにおいてどのような貢献を行いプロジェクトを円滑に進めたか、リリースを行う先の顧客と友好な関係を築き円滑に話を進めたか、といったコミュニケーション能力なども評価の対象になってくる点がポイントです。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか?この記事ではスキル見合いについて紹介させていただきました。あくまでも一例であり、この記事で挙げた点以外で評価を行っておられる組織も存在します。スキル見合いは難しく考えず「報酬などに関しても決められていない部分が多いので一度相談しましょう!」といった内容だと考えれば不安も少なくなるかと思います。この記事が参考になれば幸いです。