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【Java】のStringについて

Javaの型は大きく分けてプリミティブ型(基本データ型)と参照型の2種類あります。 Stringは参照型のクラスになります。

◎【Java】の型について

■プリミティブ型(基本データ型)

プリミティブ型というのは、Javaプログラミング言語によってあらかじめ定義された型です。 プリミティブ型には整数型、浮動小数点型、論理型あります。

■整数型

整数型は、整数の値を表しており、小数点の値は含まれません。 例えば、1から10の範囲の整数といえば、「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」の10個の値です。 整数型の種類には、byte、char、short、int、longがあり、 それぞれの型とその型に含まれる値の範囲は、以下の通りです。


byte型・・・-128から127までの整数の値。
char型・・・'\u0000' から '\uffff'までの整数の値。(0~65535)
short型・・・-32768から32767の整数の値
int型・・・-2147483648 から2147483647まで整数の値。
long型・・・-9223372036854775808から9223372036854775807までの整数の値。

■浮動小数点型

例えば1.1や2.5などの小数点以下の値を含む数値が浮動小数点型です。 浮動小数点型の種類には、float、doubleがありますが、それぞれの型とその型に含まれる値の範囲は、以下の通りです。


float型・・・32ビット単精度小数点
double型・・・64ビット倍精度小数点

■論理型

論理型は、真(true)と偽(false)の表記によって示されます。

boolean型・・・真(true)か偽(false)どちらかの値になります。

■参照型

参照型には、「クラス型」、「インターフェイス型」、「型変数」、「配列型」があります。 クラス型とインターフェイス型のデータは、オブジェクトへのポインタで、配列型のデータは配列オブジェクトへのポインタです。 ポインタというのは、データのある場所を示す情報です。 基本型との違いは、基本型は "データそのもの" を表しているが、参照型はデータのある "場所" を参照するためのデータです。

※Javaの文字列はStringクラスのインスタンスになるので参照型です。

◎【Java】Stringクラスについて

Stringクラスとは、文字列を扱うためのクラスです。 内部に文字列を保持し、操作するためのメソッドを提供致します。 「java.lang」パッケージの中にある為、importすることなく使用することが可能です。

■Stringクラスの初期化と代入

文字列を扱う際は変数の定義を行う必要があります。記述は以下になります。

1. String str;

変数の定義と変数の初期化は同時に記述することが可能です。 文字列を代入することの出来る変数「str」を定義し初期値としてsmpleを代入していきます。 「smple」という文字列を代入するには以下の通り記述致します。

1. String str = "smple";

Stringはクラスです。よってクラスからオブジェクトを作成する際は、通常new演算子を使用しインスタンス化を行う必要があります。 しかし、Stringクラスは例外的にnew演算子を使用せず文字列を代入することが可能です。 実は、コンパイラは""(ダブルクォーテーション)で囲われた文字列をオブジェクトとして処理して、 「String str = "smple";」と記述するだけで、メモリ上にオブジェクトが作成されるようになっております。


※通常インスタンス化を行う場合、以下のように記述しますが、Stringクラスは必要ありません。
1. String str = new String("smple");

◎【Java】Stringクラスのメソッド

■isEmptyメソッド

isEmptyメソッドでは文字列が空文字("")かnullかを調べることが可能です。 そこでisEmptyメソッドを使用します。記述方法は以下の通りです。

1. String型変数.isEmpty()

■splitメソッド

splitメソッドを使用すれば文字列の分割が行えます。splitメソッドの記述方法は以下の通りです。

1. String型変数.split("区切り文字")

■concatメソッドとjoinメソッド

concatメソッドとjoinメソッドを使用すれば簡単に文字列の連結を行うことが可能です。 concatメソッドの記述方法は以下の通りです。

1. String型変数.concat(String str)

次にJava8から追加されたStreamAPIのjoinメソッドの使用方法です。joinメソッドの記述方法は以下の通りです。

1. String.join("区切り文字", String型変数1, String型変数2, ・・・)

まとめ

いかがでしたでしょうか。Stringクラスは大変便利で良く使用されるクラスです。 Javaを使用される方は必ず使用するクラスになりますので気になった方はぜひ使用してみてはいかがでしょうか。