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■はじめに

システムエンジニア業界において、フリーランスで働くことの魅力の1つとして「働く場所や時間を固定されず、自由な働き方ができる」ということが挙げられます。 しかしその一方で、フリーランスでありながら契約先企業に常駐するタイプの仕事を好む方もいます。 今回はいわゆる「常駐型フリーランス」と呼ばれるこの働き方について、その特徴やメリットを解説します。

■常駐型フリーランスの特徴とは?

契約先企業に常駐するということで、案件の契約期間中は契約した企業に出勤して業務を行うことになります。 出勤曜日と勤務時間も指定されていることが多く、「週5日の平日勤務、勤務時間は10時〜19時」といった会社員と同じ条件での就業となるのが一般的です。 なお、報酬については月給制ではなく、契約時に定められた金額が契約期間ごとに支払われます。 つまり、3ヶ月の契約であれば就業から3ヶ月後に報酬がまとめて支払われるのです。 この点は成果物完成や業務遂行のタイミングで報酬が支払われる形式が多いリモートワーク案件とは異なり、報酬が入ってくるタイミングがあらかじめ決まっているので、安定的かつ資産計画が立てやすいと言えます。 そして、実はこれ以外にもメリットがたくさんあるんです。

■フリーランスで常駐勤務をするメリットって?

では、フリーランスで企業に常駐して勤務するのは、リモートワークと比べてどんなメリットがあるのでしょうか。

①困った時に相談しやすい

業務中に何かわからないことやハプニングが発生した時、常駐だとプロジェクトメンバーや上長にすぐ相談でき、解決策も早い段階で見つかりやすいです。リモートワークだとそばにいない分どうしてもタイムラグが発生してしまうので、この点は大きなメリットと言って良いでしょう。

②細かい備品は企業側が用意してくれる

ボールペンやホッチキス、メモ用紙といった細かい備品は自分で逐一用意していると案外経費が大きくなってしまうものです。しかし、常駐勤務だとそう言った備品は企業が用意してくれるので、経費もかからず買いに行く手間もかかりません。

③生活リズムが整う

出勤日や業務時間が決まっているということは、それに合わせた生活をする必要があるということになります。つまり、契約期間中はある一定の生活リズムになるので、必然的に生活リズムが整いやすくなるのです。 逆に、リモートワークで好きな時に仕事をする場合は、生活リズムを自分で整えなければならず、より一層体調管理が求められます。

④人脈が作りやすい

フリーランスで働きながら案件を見つけるにあたって、人脈はとても重要です。 エンジニアに限らず、知人のツテを頼ったり、業界の交流会に参加したりと人脈の作り方は様々あります。 常駐型で勤務していると、周囲の人に自分のスキルや人当たりを知ってもらう機会が増えますよね。プロジェクトで求められているスキル以外の能力が求められるなど、それをきっかけに現在就業している企業の他案件に移動できたり、他企業の案件を紹介してもらったりということがあります。

⑤勤務先の企業によっては嬉しい福利厚生が使える場合も

ウォーターサーバーを導入している企業は多くありますよね。それ以外にもドリンクバーを始めとしてお菓子や軽食が用意されていたり、マッサージチェアや仮眠室といったリフレッシュ設備が使える企業もあります。こういった社内における福利厚生は、ほとんどの企業で就業形態に関係なく全員が使えます。 そういった福利厚生が充実している企業への常駐だと、企業に出勤するのが楽しくなりそうですよね。

⑥大手企業の案件にも参画できるチャンスがある

大手企業の場合、案件ごとに「このスキルを持った人が欲しい」とピンポイントに人材が求められることがあります。 求められるスキルにマッチすれば契約となる可能性があり、うまくいけば有名サービスの案件を渡り歩くといったこともできるのです。 いかがでしょうか。リモートワークや会社員とはまた違ったメリットが多数あることがわかりますね。 次に、常駐型に向いている人はどういう人か考えてみましょう。

■どんな人が向いているの?

常駐型フリーランスの場合、まずは上述のように規則正しい生活が求められます。また、常駐型だとプロジェクトチーム形式で働くことが多く、常にプロジェクトメンバーと顔を合わせることになるので、ある程度のコミュニケーション能力や協調性が必要になることはいうまでもありません。 また、業務に関係するスキル(エンジニアの場合はプログラミングや設計など)は自身で学習していく必要があります ここまで書くとハードルが高く感じられてしまいますが、ある程度の自己学習やコミュニケーション能力、協調性はフリーランスに限らずどんな人間でも必要ですよね。 そうした点を踏まえると、一般的な会社員として仕事ができる方なら常駐型フリーランスになっても問題ないと考えて良いでしょう。

■自分は常駐型?リモートワーク?自分に合った働き方を考えてみよう!

フリーランスでの就業の場合、常駐型もリモートワークもそれぞれメリットがあります。自分が求める働き方やライフスタイルとしっかり向き合って後悔しない選択をしましょう。この記事がその選択の一助になれていたら嬉しいです。