IPアドレスとは

IPアドレスは、IP(インターネットプロトコル)において、ネットワーク上で接続された機器と通信する時に使う識別番号のことです。

通信においては、パケットの送信先の特定にIPアドレスを使います。内部のネットワークだけでなく、外部と通信する場合にもDNSサーバにIPアドレスを問い合わせてIPアドレスを取得し通信するなど、必要不可欠な存在です。

いわば、インターネット通信における「住所」のような役割を担っていると言えるでしょう。

「論理アドレス」と呼ばれることもあります。

IPアドレスは「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」の2つが組み合わさって構成されています。

ネットワーク単位で分けられているものが、ネットワークアドレス部です。ここのアドレスが同じであれば同一ネットワーク、異なる場合は別のネットワークです。組織であれば、「会社の部署」といったイメージが近いでしょう。

同一ネットワークの中で、それぞれ具体的に機器を識別するためのアドレスです。組織の中での、ある部署の〇〇さん、というように機器の特定が可能です。

IPアドレスには「グローバルIPアドレス」「プライベートIPアドレス」の2種類が存在します。

インターネット通信を行うために、機器1つ1つに振り分けられるアドレスです。

インターネットにおける「住所」の役割で、このグローバルIPアドレスを元にして通信を行います。

JPNICによってIPアドレスの割り振りが管理され、重複するグローバルIPアドレスは存在しません。

ローカルのネットワーク内において割り振られるIPアドレスです。

ローカルの中で完結するアドレスで、インターネット接続と直接は関係しません。

同一ネットワーク内という範囲では重複することはできませんが、グローバルIPアドレスのようにJPNICの管轄ではなく、自由に割り振ることができます。

組織内における「内線」の役割を担っていると言えるでしょう。