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diffとは


diffとは

diffとはUNIX系OSのコマンドの一つです。特徴は差分を表示できる点です。よく使われるケースは編集前と編集後のファイルを比較対象として設定し、どの部分が変更されているか調査する場合です。他には、ファイルをコピーし、コピー元とコピー先のファイル内容に差分がないことを確認する時にも用いられます。また、差分を取ること、差分がないことを確認すること自体を指してdiffと呼ぶことがあります。

diffコマンドは、比較する2つのファイルを入力として指定し、行番号と差分内容が記述されたファイルを出力します。1番目に指定したほうのファイル(以下ファイル1)を基準とし、2番目に指定したほうのファイル(以下ファイル2)で変更、追加、削除された場合、その内容が出力されます。なお、変更のない部分は出力されません。 変更箇所がある場合、[ファイル1行番号]c[ファイル2行番号]と変更詳細、 追加箇所がある場合、[ファイル1行番号]a[ファイル2行番号]と追加詳細、 削除箇所がある場合、[ファイル1行番号]d[ファイル2行番号]と削除詳細、 以上の内容がファイルに記述されます。 diffを、以下に解説する-yオプションを指定せずに使用した場合、出力ファイルの容量は小さくなりますが差分箇所がわかりくい表示となります。

-yオプションを使用することにより2列表示に変更することが可能です。このオプションにより変更されていない箇所も表示がされるようになります。その分ファイル容量は大きくなりますが、差分箇所を把握しやすくなります。また、加えて--left-columnオプションを付与することにより差分がない場合、ファイル1のみ表示されるため差分箇所の可読性が上がります。 確認する時には-yオプションを付け、差分を保存する場合はオプション無しで実行するなど、場合分けをすることにより可読性と容量節約の両方の恩恵を受けることが可能です。