支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


Colaboratoryとは


Colaboratoryとは

Colaboratoryとは、実行環境をクラウドに、ノートブックの保存環境をGoogle Driveに持つJupyterノートブックのことです。2019年10月時点で作成できるノートブックはPython2・Python3です。Pythonのソースコードを作成・実行することができ、さらに共有編集が可能です。

Colaboratoryは実行環境がクラウド上に存在します。そのためクライアント側のコンピュータスペックに左右されずに処理を実行させることが可能です。機械学習などを実行する場合、大量のデータを処理することになります。機械学習は処理自体も重たい場合があり、データが大量だと低スペックマシンでは処理が滞る場合があります。Colaboratoryの場合処理を全て任せ、結果だけを受け取ることができるため処理の内容に応じてマシンスペックを用意する必要がありません。 クラウド上に用意されているもう一つの利点は、自分で実行環境を用意する必要がない点です。必要なソフトウェアのダウンロード・インストール作業を省くことが可能です。また、自分で環境を用意する予定だが現時点ではまだ環境が整っていない場合に代替環境として利用することも有効な手段と言えます。

注意点として、Colaboratoryには強制シャットダウンされる条件が定められています。セッションが切れてしまった場合、実行中のものがあったとしても90分後にシャットダウンされます。セッションが切れる条件として、sleep状態に入る、ブラウザでタブが開かれていないなどが該当します。また何も実行されていない場合も同様です。シャットダウン前にタブに再接続すればカウントはリセットされます。 接続から12時間が経過した場合にもシャットダウンが実行されるため注意が必要です。

またノートブックに加えて、データの格納先としてGoogle Driveを選択することが可能です。ローカルのように扱うことができます。この場合、容量の上限に注意が必要です。作業中に上限に達した場合、データが正しく保存されません。あらかじめデータ容量増加課金などの対応が必要です。