IPv6とは
IPv6 とは
IPv6(Internet Protocol version 6) は、インターネットプロトコルの一種です。
元々インターネットプロトコルではIPv4というバージョンが世界中で広く使われていましたが、それに変わる新しいインターネットプロトコルということで注目されています。
IPv6 の特徴
元々は、IPv4というバージョンが広く使われていました。
IPv4において使用可能なIPアドレスの個数は約43億個であり、登場当初は43億個あれば充分足りるだろうと考えられていました。
ところが、インターネットが急速に普及したことから、43億個では足りないと懸念されるようになり、より利用可能な範囲の広いIPv6が注目されるようになりました。
IPアドレスの範囲以外にも、IPv6のインターフェースを自動構成する機能などが搭載されています。IPアドレスとデフォルトの経路設定が自動で行われるため、管理者側の手間を大きく減らすことも可能です。
IPv6のIPアドレスの表記方法
IPv6のIPアドレスは、128ビットのデータで表現されます。ただし人間にとっては非常にわかりにくく、IPv4のように表記したとしても冗長になってしまいます。
128ビット分並べられたデータを、16ビットごとにコロン[ : ]で区切ります。そして、区切り1つ1つを16進数表記に直して表現します。
IPv6アドレスは、前半部分はプレフィックス、後半部分はインタフェースIDとして分けられます。IPv4におけるネットワークアドレス部/ホスト部のようなイメージです。
IPv6の利用可能IPアドレスの個数
IPv6の利用可能なIPアドレスの個数は
2^128 = 約3.4×10^38 = 340澗(個)
340澗という人間が想像もつかない量のIPアドレスを使うことが可能です。1澗は[1兆×1兆×1兆]であるため、よほどのことが無い限りはIPアドレスの枯渇は無いと思われます。
IPv6の普及状況
IPv6の普及は徐々に行われているがなかなか進んではいない、というのが現状です。
IPv4とIPv6の間では互換性がなく、設備投資に費用がかかる点、完全移行までは両方のバージョンをサポートしなければならないなどの障壁があります。
GoogleやYouTube、Facebookなど、IPv6に対応しているのは一部のサイトにとどまっています。