TensorFlowとは

TensorFlow(テンソルフロー、またはテンソーフロー)とはGoogleが開発し公開されているオープンソースのソフトウェアライブラリです。大規模な数値計算を行う場合に用いられ、主に機械学習や深層学習に活用します。 Windows/macOS/Linuxの各OSに対応しており、プログラミング言語はPython/Java/Go/C/C++に対応しています。機械学習に用いるためにPythonから利用されることが多いライブラリです。そもそも開発された目的が、人間の学習パターンや論理的思考をマシン上で検出・解釈をするニューラルネットワークの実現のための要求を満たすことであるため機械学習との相性はとても良くなっています。

事前にデータをクリーニングすると機械学習・深層学習との相性がとても良くなります。それにより『顔認識・音声認識・画像検索』等の、いわゆる『AI』と呼ばれる技術が本領を発揮することになります。TensorFlowはAI技術の性能向上を担っています。あくまでもTensorFlow自体の大部分は数値計算であるため、実際のAI技術と呼ばれる部分は別に用意する必要があります。ですが、AI技術において肝となる部分が、どれだけ正確な値を検出できるデータを用意できるかという点であるため、それを比較的容易にしているTensorFlowはある意味AI技術の根幹をなしていると言えます。

TensorFlowにはプレースホルダという概念があるため実際にコーディングする際に組み込みやすくなっています。プレースホルダとはいわゆる値の仮置きのことです。プレースホルダを定義する方法が最初から用意されているため、コーディング時に値の代入方法を思索する必要がありません。加えて、定義時に要素数を明確に宣言することも、Noneを用いて不定にすることも可能なためより汎用性が高くなっています。データクリーニング時は様々な大量のデータを処理するため、それに柔軟に対応するための重要な概念と言えます。

また、tensorboardというデータフローを可視化する機能が搭載されています。この機能を利用することにより、データの流れを調べる際にコードを読み解くだけでなく図で把握することができます。デバッグ時のデータの後追いの時など人間がボトルネックとなっている状態の時にも効果を発揮するためTensorFlowを活用するためには必須の機能です。