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無料のITスクールに通って大丈夫?

はじめに

ITエンジニアってどんな職業?

この記事を読んでいる方は、ITエンジニアという仕事に興味がある方、現在就職しているが、ITエンジニアに転身したいと考えている方が中心だと思います。ここ数年注目されることが増えてきた職種であり気になっている方も多いでしょう。

昨今ではITスクールがたくさん存在しているため、実際に利用するかを迷っている方もいると思います。少しITスクールについて検索をかければ、たちまちYouTubeの広告に「エンジニアを目指すなら、〇〇〇〇::〇〇〇〇」と言ったように出てきますね。いかにも簡単になれるかのような錯覚を植え付けられます。しかしながら、そのようなスクールは100万円単位の簡単に払えないような金額を要求されるところも多く、手軽に試せない現状があります。

一方で、無料のITスクールは利用するだけの質が伴っているかどうかという点でも不安に思うでしょう。

そこで、本記事ではITエンジニアになるために必要なこと、有料・無料のITスクールに通うことについてを解説します。

インフルエンサーがひた隠しにする罠 ~ 簡単にエンジニアにはなれない ~

インフルエンサーがよくアピールしている

「エンジニアは簡単になれて高収入が狙える」

という触れ文句があります。

確かにITエンジニアという仕事は幅があるものの、皆さんが理想とするような「残業一切しない」「週40時間未満の就業」「月単価100万円以上」のエンジニアは大体がフリーランスか、あるいは自分で会社を経営しているエンジニアです。そのような人たちは確かに共通して「自分の裁量で仕事をコントロール」しています。

一昔前に言われていた「残業が多い」「激務」「なのに安月給」と言ったイメージをITエンジニアに対して抱いている方もいると思いますが、どこかの企業に属するITエンジニアがそれらに当てはまります。このようなITエンジニアは一会社員と立場が変わらないため、少なくともイメージしているよりは「簡単」でもなく「高収入」を実現しているわけではありません。

ゆえに、エンジニアになって高収入を実現しつつ、悠々自適な生活を送るためには、目指すべきは「起業する」もしくは「フリーランスエンジニア」になることです。果たしてそれで起業しようという人はおそらく難しいでしょう。それなりの計画性が必要ですし、失敗したときのリスクは計り知れません。少なくともこの記事を読んでどうするかを悩み込んでしまうような人には起業はオススメできません。

まずはフリーランスエンジニアを目指してみるのがオススメです。

では、フリーランスのエンジニアになるために必要なスキルとはなんでしょう?

エンジニアになるためには

インフルエンサーの罠はここに隠されています。エンジニアに求められる能力というものは皆さんが想像する以上に広く、量が多いです。

    ITエンジニアに求められる知識の"一例"
  • ・プログラミングスキル(RubyやPython、Go、Java、PHPなど)
  • ・フロントエンドのスキル(HTMLやCSSなど、JavaScriptも)
  • ・プログラミング言語のフレームワークの知識(Ruby on Rails、React、Laravelなど)
  • ・インフラやサーバの知識(サブネットの知識やAWSなど)
  • ・自走能力

これらはほんの一部分であり、少なくとも「簡単」だと感じた人は少ないでしょう。

これだけ要求される能力が多いからこそ、単価が高くなるいうことです。学習価値も当然高く、学習時間を投資する価値は非常に高いわけです。

しかしながら、これらの学習を一人で行うのは、費用面でも、精神面でも非常に大変で、さらには膨大な時間を要してしまいます。無理に独学で頑張ろうとした結果うまく進めることができずに潰れてしまい、かけた時間とお金をドブに捨てる人が後を立ちません。

スキルを身に付けるために ~ ITスクールに通おう ~

独学で必要な知識を獲得してエンジニアになることがいかに大変かということがよくわかったかと思います。ましてや働きながらの社会人は時間を作るのも苦労します。毎日遅くまで残業して疲れ切った身体で、新しい勉強をして、エラーと格闘するというのは精神的にハードです。

そこで役に立つのが「ITスクール(エンジニアスクール)」です。

ITスクールに通うメリット

①「独学ではどこから手をつけて何を学べば良いのかわからない」という悩みが解消される

スクールに通う1番のメリットは「どの順番で」、「何を」学習すれば効率が良いかを、カリキュラムに沿って学習することで解決することが可能なところです。しっかりしたスクールであれば洗練されたカリキュラムに加えて、自分の興味のある分野を中心に学習することができます(例えばRuby特化型コースや、インフラコースなど)。

さらに優良なITスクールであれば、IT関連企業への就職斡旋を行っているスクールも存在します。このような就職斡旋を行うようなスクールは企業との営業力やパイプが強く、誰もが名前を知るような優良企業への合格実績を持つといったパターンも非常に多いわけです。もちろん目指すところは高単価のフリーランスではありますが、IT系の仕事のやり方を覚えるという意味では、学習目的と割り切って1年程度だけ「踏み台」として企業を経験してからフリーランスになるという人も多いです。そういった目的でIT関連企業への就職活動を行うということはおかしなことではありません。

学習をしながらの企業への就職活動やフリーランスへの活動というものは非常にハードであり、一人では挫折してしまいかねません。面倒な転職活動はスクールに全部任せてしまうことができる、これがITスクールのメリットと言えるでしょう。

② 転職活動用のポートフォリオを作れる

ITエンジニアとして働くには、成果物、つまりポートフォリオが必要です。自分の実力がどの程度存在するかを証明するもので、提出を求められることも非常に多いです。顧客としては実力のわからないエンジニアに仕事を依頼するリスクというものは大きいため、依頼するエンジニアがどの程度のものを作れるのかを知るために、ポートフォリオの質が重要視されます。

しかし、学習をした後に働きながらポートフォリオを作り、転職活動も行うというのは大変です。

スクールの課題をそのままポートフォリオとして使える!

例えばスクールの課題では、「Ruby on Railsを使ったインスタグラムクローン」や「メルカリクローン」などを作成するといったものがあります。このように、スクールの課題をそのまま"heroku"などにデプロイすることで、手軽にポートフォリオとして世界中に公開することができるのです!

面倒なポートフォリオを作成する手間をスクールで学びながら作れるので、非常に価値があると言えるでしょう。

無料でお金を書けなくても、インターネットで学べるのでは?

残念ながら無料で学習することは非常に難しいでしょう。あのProgateでさえプログラミングのコアなコースを学ぶためには、月額約1000円のプレミアムプランに加入しなければなりません(それでも十分安いです)。また、Udemyなどの動画教材も、セール時を狙えば非常に安い金額で購入できますが、それでも無料ということはできません。何かを学ぶためには無料というわけには行きません。そこだけは覚悟しておいて欲しいです。

それでも、スクールにお金をかけるのはやはり抵抗がある人が多いでしょう。例えば某動画サイトなどに広告を出しているスクールには1週間でプログラミングを学べるコースがありますが、24万円かかります。まとまったお金がないという人には難しいかもしれません。

ですが、キャッシュバックキャンペーンが用意されているスクールに通って、学費を返金してもらえるギリギリを狙えば、実質無料で学習を進めることも可能です。

無料のスクールが存在しないわけではない

実は学習者に費用負担がほとんどかからないスクールもインターネット上には多数存在します。そのカラクリは「企業斡旋」です。

いわゆる職業紹介、リクルートサービスを兼ねているスクールのことで、優秀なIT人材に育てたのちに、IT人材を必要とする企業と面接し、採用に至った場合に企業側から報酬として一定の金額を受け取るといったシステムです。

IT人材の育成のために、経営維持の費用を企業への紹介費用で賄うことで、利用者はタダ同然で学習できるという環境が揃っているわけです。利用してみるのも一考でしょう。

ITスクールに通うために仕事を辞めるべき?

これは個々人の経済事情にもよるため、無謀に計画もろくに立てずに仕事をやめてしまうのはお勧めできません。完全未経験者がプログラミングに手を出してみたものの、やはり向いていなかったという人は存在します。勢いで仕事をやめてしまった人は露頭に迷ってしまいます。

挑戦しない人は何も手に入れられない

しかしながら、手をこまいていても何も始まらないのも事実です。そういった時に、この記事を読んだ目的を思い出していただきたいです。

低収入で、ひどい残業をしている、その状況を変えたくてITエンジニアへの転身を考えたのではないでしょうか?

むしろ、今まで何にも挑戦してこなかった、ただなんとなく日々の仕事をこなせればいい...そんな気持ちでいたから、今カモにされているのではないですか?

もちろん挑戦しないということも手段の一つです。ですが、何かを捨てられない人は何も得ることができません。

これをどのように感じるかはみなさん次第です。挑戦することで、今の生活からさらに悪化することを恐れ、挑戦しないで今の生活を維持するというのも選択肢としてはありでしょう。それでみなさんがどのように感じ、後悔せずに過ごせるかはみなさん次第です。

いかがでしたか?

簡単にITエンジニアにはなれないからこそ、時間を使って学習するという大切さがみなさんにもこれでよくわかったと思います。ぜひ、検討してみてくださいね。