【Linux】lsコマンドでファイルの一覧を表示する
【Linux】lsコマンドでファイルの一覧を表示する
lsコマンドとは「list segments」という英語の略で、ファイルやディレクトリの一覧を表示することが出来ます。オプションコマンドを用いることにより、より詳細な情報を確認したり、表示方法を変更することも出来ます。
lsコマンドの基本
lsコマンドの構文は以下の通りです。
$ ls [オプションコマンド] [ファイル・ディレクトリ]
「ls」コマンドはオプションコマンドと、表示するディレクトリを指定できますが、何も指定せずに実行することもできます。何も指定しない場合は、現在使用しているディレクトリ、つまりカレントディレクトリの情報を一覧表示します。実行結果の一例がこちらです。
work テンプレート ドキュメント 音楽 公開
ダウンロード デスクトップ ビデオ 画像
Linuxを起動し、ログイン直後に「ls」コマンドを実行するとホームディレクトリの情報を表示します。筆者の環境では日本語化を行っていますので、ディレクトリ名が日本語のものが含まれています。
オプションコマンド
続いてオプションコマンドを紹介していきます。オプションコマンドはよく知られている、-(ハイフン)+アルファベット一文字のものと、使われる機会は多くないですが --(ハイフン二つ)+英語の二つ使用できるものもあります。短いものをショートネームオプション、長いものをロングネームオプションと言います。
なぜ、あまり使わないロングオプションを紹介するかというと、英語の意味が理解しやすく、オプションコマンドを覚える時に意味も併せて理解することが出来るからです。ロングオプションがあるものは、丸暗記ではなく、操作の意味を理解しながら覚えていきましょう。
-a(--all)オプション
「-a」は非常に使う機会の多いオプションコマンドです。「-a」オプションを使うと、ファイル名の先頭にピリオドがあるファイル、「隠しファイル」も含めてすべてのファイルを表示することが出来るようになります。「隠しファイル」の特徴としては、Linuxシステムの設定ファイルなど、容易に編集すべきではないファイルであることが多いです。
$ ls -a
. .bashrc .pki work 音楽
.. .cache .vboxclient-clipboard.pid ダウンロード 画像
.ICEauthority .config .vboxclient-display-svga-x11.pid テンプレート 公開
.bash_history .esd_auth .vboxclient-draganddrop.pid デスクトップ
.bash_logout .local .vboxclient-seamless.pid ドキュメント
.bash_profile .mozilla .viminfo ビデオ
上記は先程と同じようにホームディレクトリでの表示結果です。一覧の中に.bash_hisotoryファイルがありますね。これはこれまでのコマンドの履歴を保存しておくファイルとなっています。このように、「-a」のオプションコマンドを使用することで、確認できる情報が増えました。設定ファイルの中には、内容が変わるとシステムが正しく動作できなくなることもあるので注意が必要です。
-lオプション
「-l」は「long」を意味していると言われており、情報を詳細に表すことが出来ます。
$ls -l
合計 0
drwxrwxr-x. 2 hoge hoge 72 9月 11 15:55 work
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 ダウンロード
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 テンプレート
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 デスクトップ
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 ドキュメント
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 ビデオ
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 音楽
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 画像
drwxr-xr-x. 2 hoge hoge 6 8月 7 15:34 公開
各情報を見てみましょう。
・合計……ファイルサイズの合計を表示しています。ブロックサイズで表記しておりデフォルトは1 ブロックは512 バイトです。
・drwxrwxr-x. ……ファイルの種類(一番左の一文字) とパーミッション(ファイルに対しての権限)を表しています。
・2……ハードリンクの数
・hoge hoge……所有者(左)と所有グループ(右)を表示しています。
・72……ファイルサイズを表しています。
・ 9月 11 15:55……タイムスタンプを表示しています。
・work……ファイル名を表しています。今回はディレクトリ名が表示されています。
-F(--classfy)オプション
「-F」(大文字)のオプションコマンドでは、ファイル拡張子をファイル名の後に追加して表示するkとが出来ます。
$ ls -F
aaa.txt bbb.txt sample/ test01.txt test02.txt
今回ではテキストファイル「.txt」と、ディレクトリ「/」が存在していることがわかりました。特にディレクトリが「/」ということはしっかりと理解しておきましょう。
-1オプション
ファイルやディレクトリ一つにつき、一行で表すことが出来ます。
$ ls -1
aaa.txt
bbb.txt
sample
test01.txt
test02.txt
-tオプション
「-t」オプションはファイルの更新順に並び替えて表示することが出来ます。今回は「-l」オプションと一緒に使用することで、更新順がわかりやすいように表示しています。
$ ls -lt
合計 16
drwxrwxr-x. 2 hoge hoge 6 9月 11 17:35 sample
-rw-rw-r--. 1 hoge hoge 6 9月 9 18:15 aaa.txt
-rw-rw-r--. 1 hoge hoge 35 9月 9 17:53 test01.txt
-rw-rw-r--. 1 hoge hoge 34 9月 9 17:53 test02.txt
-rw-rw-r--. 1 hoge hoge 4 9月 9 17:45 bbb.txt
--helpオプション
「--help」というオプションコマンドを使用することで、コマンドの使い方のヘルプを参照することが出来るようになります。オプションコマンドの一覧も表示されますので、どんなオプションコマンドがあるか、またオプションコマンドの使い方を確認することが出来ます。英語ではありますが、難しい単語ばかりでもないので、ある程度理解できるように一度確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
「ls」コマンドはLinuxの基礎であり、そして欠かすことのできないコマンドですのでしっかりと使い方をマスターしておきましょう。