エンジニアになるにはどうすればいいの?
ITエンジニアになろう!
はじめに ~ ITエンジニアになりたい人へ ~
本記事ではITエンジニアになるにはどうすれば良いかということと、必要なスキルや能力、費用などについて解説します。
皆さんはITエンジニアという仕事に興味がある方、現在就職しているが、ITエンジニアに転身したいと考えている方であると思います。著者である私自身も他業種からIT業界への転身を目指してエンジニアになった身ですから、共感していただける部分も多いと思います。
そもそもITエンジニアってどんな職業?
我々ITエンジニアは、テクノロジーを活かして「世の中の様々な悩み」や「あったらいいな」を実現するための技術者集団です。
プログラミング技術やインフラの知識などを活かして、WEBサービスやIoTなどの様々な分野に反映させています。
一般的な学校教育の過程では学習する機会が少ないプログラミングという領域を専門にしているため、相対的にエンジニア一人に対する価値は上昇しています。
昨今では、2030年にはIT人材が約80万人不足するという分析データも一部では存在しており、需要の割に求められるスキルの高さが垣間見えるでしょう。
昨今では、エンジニアスクールがオンライン・オフライン問わずたくさん創立されつつあり、実際に仕事の合間を縫って(あるいは仕事をやめてでも)時間を作りスクールへ通うという方もいます。少しエンジニアについて検索をかければ、たちまちGoogleのアルゴリズムに反映されて、YouTubeの広告に「エンジニアになるには、〇〇〇〇::〇〇〇〇」といった広告が出てきます。それだけ多くの人々から関心を向けられ、需要があるという職業になっているのです。
どうしてエンジニアになりたいのかを考えよう ~ 動機が不純でも構わない ~
みなさんはどうしてエンジニアになりたいと思ったのでしょう?
本格的にITエンジニアを目指す人は、採用面接対策として回答を考えている方もいるでしょう。
本記事は採用面接ではないので、自分の気持ちに正直になって考えてみてください。
「エンジニアになって困っている人の悩みを解決したいから」「将来が不安で、手に職をつけたいから」「仕事で簡単なマクロやVBAを組んでみてから興味を持ったから」「昔からパソコンを使った作業が好きだったから」「人と接するお仕事が苦手だから」
いろいろな動機があると思います。ちなみに筆者である私がエンジニアを目指した理由は
"お金を稼げるから"
もちろん細かな動機もたくさん存在しますが、エンジニアを目指した動機はお金です。エンジニアという職業は、うまく営業し技術を使うことができれば高収入が狙えるのです。
エンジニアに求められる技術は幅広く、ついていける人が少ないと言う点で希少価値が非常に高いです。その分お金を稼ぐと言う意味ではうってつけなのです。
エンジニアになるには動機はなんでも良いのです。世間一般で言う不純な動機であっても問題ありません。大事なのは最初の気持ちとその後の学習次第なのですから。面接対策は後でも構いません。
インフルエンサーが「エンジニアは簡単になれる上に高収入を狙える」と言うが本当?
とはいえ実際エンジニアになるには簡単な学習だけすることは現実的なのでしょうか?
有名なインフルエンサーの中には「エンジニアは簡単になれる上に高収入を狙える」とアピールしている人が何人か存在します。実際にエンジニアとして活動されている人もいて、自身の経験を元にしてアピールしている場合がほとんどです。インフルエンサーの発言を鵜呑みにすれば、エンジニアになるには簡単だと錯覚を覚えるでしょう。
しかしながら、独学で簡単にエンジニアになれるほど簡単なものではないのです。
幅広い知識と技術が求められる
エンジニアに求められる能力というものの一部を以下にまとめます。
- エンジニアにできる限り求められる知識の"一例"
- ・プログラミング能力(Ruby、Python、Go、Java)
- ・フロントエンドの能力(HTMLやCSS、JavaScript)
- ・フレームワークを使う能力(Ruby on Rails、React、Laravelなど)
- ・ターミナルの知識(黒い画面を弄れること)
- ・インフラやサーバの知識(AWS)
- ・バージョン管理ツールの知識(GitやGitHub)
- ・エラーでも諦めない心
これがほんの一部なので、少なくとも「簡単に」エンジニアになるには非常に難しいことなんだと理解していただけたと思います。
これだけ要求される能力が多いからこそ、市場価値が相対的に高まり、エンジニアの単価も高くなるのです。学習時間を投資するだけの価値は非常に高いでしょう。
すぐに高収入にはなれない
高収入を狙える、と言う点も「簡単に」は達成できないと思ってください。
皆さんが理想とする「自分の好きな時間にだけ働くことができる」「月単価100万円以上」のエンジニアは確かに存在します。しかしながら、そのようなエンジニアは一握りであり、弛まぬ努力と現場経験を積んだ上で、自身の市場価値を高めてきたエンジニアたちです。現場未経験のエンジニアがいきなり高額な案件を受けることは難しいでしょう。
みなさんも仕事を依頼する立場として考えていただければ想像は容易いと思います。
高収入と言う触れ文句に釣られて脱サラしたばかりの新人エンジニアに対して月額100万円も払ってお仕事を依頼したいでしょうか?経験豊富で、どんな難しい要求であっても一緒に考えてくれて実装してくれるエンジニアがいたらそちらに依頼すると思います。
つまり経験がものをいう世界、経験値を得て実績を作るまでは、高収入を実現するというのは再現性が薄く難しいのです。
もちろん未経験からフルリモート月100万円の案件を獲得できたという人もいるでしょう。しかしながら、「あなたにそれができますか?」と問われて自信を持って「はい」とは言えないはずです。(再現性が欠ける、と言います。)
それでもエンジニアになるにはどうすればいい?という人へ ~ 現実的な方法 ~
簡単にはなれないと後から判明してエンジニアを諦める人も多いです。逆に言えば、そこを乗り越えて高収入エンジニアにさえなってしまえばいいのです。現実的は方法としてはどのようなものがあるでしょうか?
実際高収入を実現しているエンジニアというのは、""会社に所属していない(=会社に中抜きされる分がない)フリーランス"か、あるいは"自分で会社を経営しているエンジニア"です。「自分の裁量で仕事をコントロール」できる立場に自ら置かなければならないのです。
エンジニアになって高収入・自分の好きな時間にだけ働くといった生活の実現を目指すならば、「起業」もしくは「フリーランスエンジニア」になることです。ただし、起業にはそれなりの計画性・資金力・人脈が必要ですし、失敗したときのリスクは計り知れません。まずはフリーランスエンジニアを目指しましょう。そのためにはどうしたら良いのでしょうか?
エンジニアの養成スクールに通おう
前述の通り、エンジニアには様々な知識や技術が要求されます。これらの学習を一人で行うのは、費用面・精神面どれをとっても非常に大変で、膨大な時間を要します。無理に独学に拘った結果、うまく進められず時間とお金を無駄にする人も多いです。ましてや働きながらの社会人は時間を作るのも苦労します。毎日遅くまで残業して疲れ切った身体で、新しい勉強をして、エラーと格闘するというのは精神的にハードです。
そんな人には、エンジニアの養成スクールに通うのがオススメです。
利点1 : スクールがカリキュラムを用意してくれる
スクールではカリキュラムがあらかじめ組まれているため、何をどの順番で学習するのが最も効率が良いかを自分で考える必要がなくなります。カリキュラムに沿って学習することに集中すれば、たちまちスキルが身についていることでしょう。
スクールによっては、IT関連企業への就職斡旋を行っているスクールも存在します。就職支援を行ってくれるスクールに就職活動を任せることで、自分はエンジニアの学習に集中し、学習を終えたらすぐにスクールが用意してくれた就業先で働くというキャリアアップコースを歩めます。
もちろん最終的な目的は高単価のフリーランスですが、学習目的で1年程度「踏み台」として企業を経験するという方法でフリーランスになるという人もいます。
利点2 : スクールの課題をそのままポートフォリオとして使える!
エンジニア養成スクールに通う最大の利点です。
エンジニアとして働く際に、ポートフォリオが要求されることがあります。自分の実力がどの程度存在するかを証明するもので、顧客が誰に依頼をするのかの判断をポートフォリオが左右していると言っても過言ではありません。
実力のわからないエンジニアに仕事を依頼するリスクというものは大きいため、依頼予定のエンジニアがどの程度のものを作れるのかをポートフォリオの質を基準に判断します。
しかし、学習と仕事を並行しながらポートフォリオを作り、転職活動も行うというのは非常に大変です。
スクールに通うことで、スクールから出される課題をそのままポートフォリオとして使うことができるのです!
例えばスクールのカリキュラムには、「Ruby on Railsなどでメルカリクローンのフリマアプリを作成する」といったものがあります。このようなスクールの課題をそのまま"heroku"などのサーバにデプロイすることで、手軽にポートフォリオとすることができるのです!
面倒なポートフォリオを作成する手間をスクールで学びながら作れるので、非常に価値があると言えるでしょう。
お金を貰いながら研修させてもらえる会社に入る
未経験エンジニアを積極的に採用して、社内研修を経てエンジニアに成長させるという会社も存在します。
この試みを行っている代表的な会社...株式会社アクロビジョン
アクロビジョンでは、未経験エンジニアであっても最低1ヶ月、長くても3ヶ月の社内研修を受けることが可能です。ここでプログラミングの基礎を学び、実際の現場(光学機械の仕様設計に基づき開発されたプログラムの検証テスト業務など)に送り出されて仕事を行うという過程を取っています。とても素晴らしい会社ですね。
スクールに通うための金額をなかなか捻出できないという人は、研修付きの会社に一度入社して、そこでピンからキリまで全て教えてもらうという姿勢で臨むと良いでしょう。
いかがでしたか?
独学でエンジニアになるには非常に難しく、またよく言われているほど短期間でなれるものではないということがみなさんにもこれでよくわかったと思います。それでも、迷っている時間が惜しいですので、挑戦してみると決めたら直走ってみましょう。