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関心が高まっている「プログラミング」

プログラミング言語のフレームワークは全くのプログラミング初心者にとってはよくわからない、難しそうなものと感じてしまうかでしょう。言語の学習を進めるに連れて必ず現れ、とりあえず「使用すると役立つもの」「作業を効率よくできるもの」といったような認識になってしまいがちです。しかし、開発においてプログラミング言語のフレームワークは必ずといっていいほど利用されています。どのようなものなのか、理解しておいて損はありません。この記事ではフレームワークとはどのようなものかについてと人気言語であるJavaのフレームワークであるSpring Frameworkについて紹介します。

フレームワークとは

まず、簡単にいうとフレームワークは「Webアプリケーションやシステムを開発するのに必要な機能が用意されている枠組み」です。つまり、フレームワークにはあらかじめWebアプリケーションやシステムの利用されやすい機能が複数準備されているので、一から全て作る必要がなくなり、かなり作業時間を短縮することができるのです。また、フレームワークを利用すると多人数での開発において、コーディングが人それぞれ変わったり、個性的でわかりづらいコードになりづらいです。コードが個性的で他者が理解できなかったり、解釈を間違えてしまうとバグの元になってしまいます。フレームワークを使うことで機能部分のコーディングが統一されるのでフレームワークの仕組みさえ理解できていれば全員が理解しやすいコーディングになります。
このように、フレームワークはプログラミングを複雑にするものではありません。利用されやすい機能を簡単に実装できるようにし、その部分のコーディングの内容を統一してくれるのでむしろ初心者こそ積極的に利用していき、扱いになれておくべき仕組みです。

Spring Frameworkとは

Spring Frameworkは長い期間常に人気があるプログラミング言語、Javaの開発環境で使用できるフレームワークで、省略してSpring(スプリング)とも呼ばれています。リリースされたのが2004年と大変歴史が長い言語ですが、今現在においてもバージョンアップが続けられておりこちらもJava言語同様長い間利用されている人気が高いフレームワークで主にWebアプリの開発で使用されています。 このSpring FrameworkはAOPとDIと呼ばれる概念で構築されています。AOPは「Aspect Orientation Programming」の略、DIは「Dependency Injection」の略でそれぞれ「アスペクト指向プログラミング」、「依存性の注入」のという訳になります。「アスペクト指向プログラミング」は元のソースコードに変更を加えずに新たな処理を追加することに重きを置いている指向で、誤った処理を減らし可読性がよく、シンプルにまとめられたプログラムを作るための指向です。
一方の「依存性の注入」は依存性があるプログラム(クラス)をそれぞれ独立させ、システムの開発や改修をしやすくするフレームワークであることを示しています。

Spring Frameworkを扱うメリット、デメリット

Spring Frameworkでは「Spring MVC Test」という専用のテストプログラムを使用することができます。このテストプログラムを利用することにより、1つ1つの処理がうまくいっているのかを確認する単体テストではなく、無事に一連の処理を終えるかどうかを確認できる結合テストを行うことができるので、バグを防ぎながら開発を進めることが可能になります。 また、Spring Frameworkは機能の拡張性が大変優れており、大規模な開発において柔軟に対応することができ、仕様変更等にも対応しやすいのでWebシステム、Webアプリケーション開発に向いています。
しかし、幅広い開発に対応できる分全体を把握し辛くなってしまいがちで、バグなどの不具合があった場合は日本語の情報が少なく情報を得るのが困難というデメリットがあります。したがって機能の拡張性が高いので様々なことに対応できますが、その分習得までの難易度は高いフレームワークだと言えます。

Spring Frameworkまとめ

Spring Frameworkは長い間使用され続けているJava言語のフレームワークで、プログラムをまとめてシンプルにしやすく、システムの開発や改修をしやすくなるフレームワークですが、機能の拡張性が高い分習得までの難易度はやや高く、日本語の情報が少ないため情報を集めづらいというデメリットがあるフレームワークです。習得までの難易度は高いフレームワークですが習得することで開発の効率、正確さは向上し、プログラムで実現できる事も飛躍的に増えるのでJava言語に関心にある方は是非習得を目指してみてください。