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システム開発とパラメータ設計

IT業界で製品開発を行う時、「基本設計」、「詳細設計」、「パラメータ設計」というものがあります。

「基本設計」は製品の土台となる設計、「詳細設計」は基本設計を元に詳細にした設計、「パラメータ設計」はシステムの機能を最適化するための設計です。

製品開発における設計はとても重要な作業となっています。

ここでは「パラメータ設計」、IT業界における「パラメータ」、「基本設計」、「詳細設計」の順番に簡単にですが説明しています。

パラメータ設計とは?

パラメータ設計は別名「ロバスト設計」とも呼ばれています。

パラメータ設計は製造時、製品の市場投入において、製品が様々な誤差要因(ばらつき)を含んだり、厳しい条件に使用されても、問題なく常に安定して性能が保てるように設計を行うことです。

IT業界では主に組み込み式の製品で使用されることが多く、実際に製品を使用した時の結果をテストするためのものとなっています。

ロバスト設計の「ロバスト」とは?

「ロバスト」は英語で頑丈、頑強なという意味の形容詞です。

「ロバスト」の名詞形は「ロバストネス」であり、構造安定性などと訳されます。

「ロバスト」、「ロバストネス」は、設計製造の他、コンピュータプログラムなどの情報工学、統計学、経済学、生物学といった幅広い分野で用いられる概念です。

ロバスト設計は製品開発時に予測ができるばらつきを予測し、目標の品質や性能を達成できるように進めることができます。そのため設計後の試作や生産準備の段階で品質を確保する設計開発では成り立たないプロセスとなっています。

IT業界におけるパラメータ設計

IT業界は大半がソフトウェア開発です。そのため、物理的なテストは少なく、ソフトウェアのテストでパラメータチェックが行われます。

ソフトウェアのテストはプログラミングした通りにしか出力されないためデータのばらつきはでません。ですので、ソフトウェアのテストでパラメータ設計を行う時は、データのばらつきではなく、出力結果を予測したものをまとめます。

ソフトウェアのテストでは実行した結果や個々の処理が正しく行われているか入力した値と出力結果を確認します。その出力結果がパラメータとなります。

処理を実行した時に結果がどのように出力されるのかパラメータを予測し、テストした結果が予測したパラメータと異なればバグなどが発生します。そのため、このバグなどを修正するためにIT業界ではパラメータ設計があります。

IT業界におけるパラメータ

パラメータ設計について簡単にですが紹介しました。続いてIT業界におけるパラメータはどのように使用されるか紹介します。

元々パラメータは媒介変数、補助変数、母数、引数、設定値などの意味を持つ英単語です。

ITの分野ではソフトウェアやシステムに影響を与える外部から入力されるデータなどをパラメータといいます。

IT業界における設計の種類

「パラメータ設計」については先ほど紹介しましたが、IT業界には「基本設計」、「詳細設計」と呼ばれるものがあります。

「基本設計」、「詳細設計」について紹介します。

基本設計

「基本設計」はシステムを実現するためにどのように開発するのかを決める作業です。

開発の工程の内、要件定義の次にある作業となります。

基本設計は、要件定義書にあるシステムを開発するために、どういう方法で具体化し、どういうものを実際に開発を行うかをシステムを開発する前にしっかりと決めて、アウトプットとして形にする作業です。つまり、要件定義で決まった内容を基に各システムの機能をまとめたものが基本設計となります。また、基本設計はクライアントが要求したプログラムがクライアント自身が確認できる最後の機会となります。

基本設計が進んでいくなかで、クライアントに評価してもらい、要望があった場合は基本設計のアウトプットに反映します。

このようにクライアントとのズレを修正します。

詳細設計

詳細設計はシステム開発工程の中で基本設計の次に行うものです。

詳細設計は基本設計をもとに、実際にプログラム開発が行えるように詳細を決める作業です。

詳細に決める作業のため、開発で使用する関数、変数、戻り値、データなども詳細に決めていきます。つまり、各機能がどのように動作すれば良いのか、この機能を満たすにはどう設計すれば良いのかを具体的に落とし込んでいく作業となります。

詳細設計で決まったことがプログラム設計やプログラミング作業に繋がっていくため重要なものとなっています。

まとめ

「基本設計」、「詳細設計」、「パラメータ設計」について説明しました。

システム開発工程の内の「基本設計」、「詳細設計」はとても重要なものとなっています。また「パラメータ設計」はパラメータをを予測し、テストした結果が予測したパラメータと異なりバグなどが発生した時に修正するために使用されます。