支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


Vim

VimはBram Moolenaar(オランダ人プログラマー)によってAmiga向けに開発されました。Windowsを含む様々な環境に埋め込まれ、Unix系オペレーティングシステムではEmacsと並んで広く使用されているテキストエディタとなっています。因みにEmacsとは、その拡張性を特徴としたテキストエディタのファミリーです。そして、Vimは多くのWebサーバとして広く使われているたくさんのLinuxのオペレーティングシステムに標準に搭載されている人気のテキストエディタの一つです。

Vimの特徴

Vimは色々な人に使われるテキストエディタであり、特徴があります。ここでは、いくつか挙げていきます。

Command(コマンド)で操作が出来る

Command(コマンド)を利用する事で色々な操作を迅速に行える事が出来ました。主なCommand(コマンド)はテキストエディタ上のファイル操作、編集、移動などオリジナルのCommand(コマンド)で操作します。

Mode(モード)を切り替えて操作出来る

VimはCommand Mode(コマンドモード)でそうさを切り替える事が出来、これによりキーボードから手を離す事無くほとんど全ての操作が出来ます。しかし、この独特な機能は初めての人を混乱させやすいです。あらゆるエディタは、テキストの挿入とエディタに与えるCommand(コマンド)指示を区別するという意味でMode(モード)を持つと言えますが、他のほとんどのエディタはこのMode(モード)を全く異なる方法で実装しています。VimはMode(モード)毎にキー割り当ても切り替わるという点において独自性を持ってます。これによって、マウスやメニューを全く使わず、最低限のメタキーの使用だけで全ての編集機能を使えるようになっています。Vimには6つの基本Mode(モード)と5つの派生Mode(モード)が存在します。しかしながら、実質使用されるのはノーマルMode(モード):【カーソル移動やテキストの削除、コピーペーストなどの簡単な指示を行います】、ビジュアルMode(モード):【テキストを選択するだけです】、挿入Mode(モード):【実際にテキストを入力します】、Command Line Mode(コマンドラインモード):【ファイルを開いたり、検索、置換などの色々な指示を行います】の4つであり、その他のMode(モード)は重要ではなく、あまり意識されていません。

自由自在にカスタマイズが出来る

Vimの大きな特徴として高いカスタマイズ性を挙げる事が出来ます。オリジナルのVimがどんな環境でも設定無しで全ての機能が利用出来る番人向けのエディタだったのに対し、Vimでは設定ファイルを用いる事でより個人の好みにあったエディタにカスタマイズする事が出来ます。基本的な操作方法を覚える事が出来たら、色々なプラグインを導入してみてください。

動作が軽量

Vimは軽快に操作する事が出来ます。カスタマイズによっては、特定の開発などに特化した統合開発環境(IDE)に酷似している性能ですが、スピードや操作は、EclipseやVisual Studioなどの比ではありません。

CUI(Character-based User Interface)でそのまま利用する事が出来る

VimはGUI(Graphical User Interface)を必要とせずCUIでも動く為、Unix系オペレーティングシステムに標準のエディタとして搭載されている事が多いです。コンピューターの大容量と高速化に伴い、2000年以降のオペレーティングシステムでは、Vimに代わってより高機能なVim、あるいはその機能劣化版が標準装備されるようになってきています。この為、Command Line(コマンドライン)上でVimを実行すると代わりにVimが起動するのが一般的になりました。因みにGUI(Graphical User Interface)とは、コンピューターの表示、操作体系の分類の一つで、情報の掲示に画像や図形を多用し、基礎的な操作の大半をマウスやタッチスクリーンなどによる画面上の位置の指示により行う事が出来る物です。Vimは基本的にCUI(Character-based User Interface)で動作するが、GUI(Graphical User Interface)で動くVimの事をGVimと呼ばれています。特にエンジニアの人にとって重要なのは、このCUI(Character-based User Interface)で操作が出来るという事です。エンジニアの人は自分のコンピューター上でソースコードを書くだけでなく、他のコンピューターにインターネットを介してログインして、、他のコンピューター上で操作を行う事があります。この時、Linuxであれば大体はVimが入っているのでそのまま使う事が出来ます。