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マクロとは?

マクロ機能の略でIT用語の一つです。複数の手順をまとめ、ワンクリックで記録された手順を行ってくれる機能です。マクロを使用することで、作業時間を削減し、ミスも減らすことができる優れものです。

WordやGoogleのスプレッドシートなどにもマクロ機能があり、それぞれで使用方法は変わってきます。今回はよく使われているMicrosoft Excelのマクロ機能の使い方と通常記録、相対参照記録について見ていきます。

また、マクロをネット検索すると、VBA(Visual Basic for Applications)という単語も一緒に出てくるでしょう。マクロ機能は複雑な手順を実行してくれるもので、VBAはその操作を指示するプログラム言語です。プログラム言語と言われると「難しいのだろう…」と思ってしまいますが、マクロ機能は、VBAの知識が無くても誰でも使用できるので、その使い方について学んでいきましょう。

※使用した環境はMacOSのため、他の環境(Windowsなど)を使用されている方と表示が異なる場合があります。操作手順などは同じなので、参考にしてみてください。

マクロの使い方

マクロの記録方法

マクロはとても簡単です。記録をして、使いたい時に使う!これだけです。

  1. ①表示タブのマクロの記録をクリック
  2. ②記録したい操作をする
  3. ③記録終了をクリック

マクロの使用方法

  1. ①マクロの表示をクリック
  2. ②使用したいマクロを選択して実行、もしくは、記録時に設定したショートカットキーを入力

たったこれだけでマクロを使うことができるのです。


それでは、ここから画像付きで詳しく説明していきます。

初めに、表示タブを選択し、右端にある”マクロの記録”をクリックします。すると”マクロの記録”というダイアログが表示されます。そこでは、マクロの名前、ショートカットキー、保存先、説明を保存することができます。


OKボタンを押し、記録したい操作を行いましょう。ここでは、例としてAからGのアルファベットを入力します。 記録したい操作が終了すれば、”記録の終了”をクリックします。シート下に表示されている■からでも記録を終了することができますので、好きな方から記録を終了してください。

これで、記録の完成です。 記録の際の注意点として、記録中は行った操作が全て記録されるため、記録前にどのようなものを記録するか、手順など事前に確認しておいたほうがいいでしょう。


次はマクロの使用方法について見ていきましょう。

使用方法も簡単です。右上に表示されている”マクロの表示”をクリックすると、記録したマクロのダイアログが表示されます。使用したいマクロを選択し、”実行”ボタンを押せば完了です。


今回は使い方を学ぶために簡単な文字列の作成でマクロを記録しましたが、他にもフィルターや検索、置換、表の作成なども記録をすることができます。

いかがですか?マクロの使い方は覚えましたでしょうか?


相対参照での記録

マクロはワンクリックで簡単に操作を実行できるものですが、セルの位置が必ず固定されています。そこで、別のセルを指定してマクロ機能を使いたい!という時は、相対参照でマクロを記録しましょう。

こちらも方法は簡単です。まず”相対参照で記録”をクリックをしてから、前文で紹介した手順に沿って記録をするだけです。”相対参照で記録”のマークが薄い灰色になっていると、それを選択しているということになるので、必要無い方はもう一度クリックして元に戻しましょう。

別のセルを指定して相対参照で記録したマクロを実行すると、指定したセルの位置から同じ文字列を表示させることができます。


表のベースや決まった文字などの定形型を記録したい場合は、相対参照で記録をしたほうがセルの位置に捉われずに実行できるので、ご自身が使用したいケースに沿って使い分けるといいでしょう。


これでマクロの記録と実行は完璧です。


マクロの削除方法

記録したものを消したい、記録中に操作を間違ってしまったため、やりなおしたい!という場合は、下記方法で削除をすることができます。

”マクロの表示”から、今まで記録したマクロが表示されます。消したいマクロを選択し[ー]を押すと、削除が可能です。 記録中に操作を間違ってしまった場合は、一度記録を完了させて削除をしましょう。 記録したマクロを少し変更したいという方は、”マクロの表示”の編集ボタンから編集することができます。ただ、編集機能はVBAの知識が必要となるので、難しい方は、削除をしてもう一度記録をするといいかもしれません。


ここまで、マクロの使い方についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?IT用語となると、なんとなく難しそう…と懸念してしまいがちですが、マクロは初心者でも簡単に使うことができる機能です。 日々の業務でマクロを利用しながら、作業効率アップを目指しましょう!