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  • キッティングの仕事内容と特徴について

キッティングについて

企業がスムーズに運営されるためには社内のインフラを整え、社員の活躍をバックアップする部隊の存在が必須です。 そのようなバックアップを担う職種としては「社内SE」「ヘルプデスク」「IT事務」が該当しますが、 彼らの仕事内容の中の一つがキッティングと呼ばれる作業になります。 キッティングの仕事はPCやデバイスを導入後、適切な形でセットアップし社員が利用できるように準備・管理を行うことが主な業務となります。 キッティングは企業内部の社員が行うケースも多いですが、昨今では外部からの派遣を受け入れ人材を補強して作業を行うケースや完全に外注して作業を行うケースも増えております。 企業においてPCや社用デバイスの新規購入・入れ替えの作業などは定期的に発生するイベントとなりますので できる限り業務の支障がないように迅速かつ正確に行う必要があります。 特に大企業の場合、新入社員の入社や社員の部署移動は頻繁に起こることと、関連するPCや社用デバイスの数が多いことも特徴です。 そのためキッティング業務を行う際には注意をしながら正確な作業を行う必要があります。 ここでは、キッティングについて詳しく解説させていただきますので、是非参考にしていただければ幸いです。

キッティングの仕事の手順について

キッティングの仕事内容と手順について説明させていただきます。 冒頭で説明した通り、キッティングが必要になるのは新入社員の入社時や部署移動などのイベントによりPCの導入やセッティングの必要性が発生した際です。 また、定期的にIT機器の買い替えを行う際やオフィスの開設や移転時にもキッティング業務が必要となってきます。 ここではキッティングの仕事内容と手順について詳しく説明させていただきますので、参考にしてみてください。

PCの開封、通電

キッティングの仕事を行う手順の一点目がPCの開封、通電を行うことです。 梱包された状態のPCを解き、電源が正しく入るかという点について確認を行います。 また、開封された状態のPCに破損や不備がないかという点についても確認を行う必要があります。 また、キッティングの仕事として各PCにラベルを貼付するということも重要な業務です。 これはPCに不具合があった際にユーザーからの連絡を受け、PCを判別する必要を行う必要があるからです。 ラベルを貼付する場所や方法についてはキッティングを行う際のマニュアルやルールで決められている ことがほとんどのため、そのルールに従いPCの管理を行っていきます。

OSインストール

キッティングの仕事を行う手順の二点目がOSのインストールを行うことです。 OSのインストールについては指定の手順や方法がマニュアルに示されているケースがほとんどですので、 それに従い作業を進めていくようにしましょう。

アカウント設定

キッティングの仕事を行う手順の三点目がアカウントの設定を行うことです。 会社でPCを使う際にはアカウントの設定は重要になりますので、間違いがないように注意しながら進める必要があります。

ネットワークセットアップ

キッティングの仕事を行う手順の四点目がネットワークセットアップを行うことです。 インターネットの接続確認と、社内wifiやキッティングを行う際のマニュアルやルールに記載してある指定の接続方法で利用できるようにセットアップしていきます。 キッティング完了後、社員がすぐにPCを使えるように全てのネットワークに接続できるように手配を行うケースがほとんどです。

セキュリティ対策セットアップ

キッティングの仕事を行う手順の五点目がセキュリティ対策のセットアップを行うことです。 セキュリティ対策を怠ると社員が閲覧したサイトやメールなど想定外の場所からウィルスに感染を起こすことや、 思いもよらない重大なトラブルに発展してしまうケースもあります。 キッティングを行う際のマニュアルやルールをしっかりと読み込み、正しい手順でセキュリティ対策をセットアップするようにしましょう。

動作確認

キッティングの仕事を行う手順の六点目が動作確認を行うことです。 電源スイッチ・マウス・キーボード・付属設備などが正しく動作するかを確認します。 キッティングの手順の最終工程として確認漏れがないように作業を行います。

管理番号確認、記帳、報告

キッティングの仕事を行う手順の七点目が管理番号確認、記帳、報告を行うことです。 PCを判別するための管理番号やラベルを登録し、記帳し担当者が管理をスムーズに行えるように 報告を行います。 特に多くの台数をキッティングした場合、トラブルや不備がでる確率が上がるため PC導入後にしっかりとした管理を行えるように準備をしておく必要があります。

キッティングとクローニング

キッティングとクローニングについて説明させていただきます。 キッティングの手法には二つあり、手動で行う方法とクローニングで行う方法です。 手動でキッティングを行う方法については、一台一台のPCに対して人間が手動でセットアップや確認などの必要な対応をしていく方法となります。 一方でキッティングをクローニングで行う方法としては、マスターPCを作成しマスターデータを端末に配信することで、 一台一台のPCをキッティングする手間を省略するという方法になります。 キッティングをクローニングで行うことに関してはメリットとデメリットが存在しますので、説明させていただきます。

メリット

クローニングでキッティングを行うメリットについて説明させていただきます。 クローニングでキッティングを行うメリットは短時間で大量のPCを同時にキッティングすることが可能となる点です。 また、クローニングは以前からキッティングではよく使われる手法のため実績がありノウハウが蓄積されているため、 クローニングの知見がある技術者が対応すれることで安心してキッティング作業を行うことができるという点もメリットと言えるでしょう。

デメリット

クローニングでキッティングを行うデメリットについて説明させていただきます。 クローニングでキッティングを行うデメリットはマスターPCの作成に時間がかかるということです。 また、クローニングを使いセットアップを行う際には一定の技術や知識をもった技術者が対応する ことが必要になる点もデメリットと言えます。 そのため、キッティングを行う際に手動で行うか否かという判断についてはキッティングを行うPCの規模・期間・担当者の技術力などを総合的に判断して検討をする必要があります。

キッティングの仕事の特徴について

キッティングの仕事の特徴について説明させていただきます。 キッティングの仕事自体は未経験でも対応ができる作業となります。 ただしPCやITに関する基礎的な知識・ビジネスマナー・コミュニケーション能力などは 必須となります。 キッティングの仕事を経験をしてヘルプデスクやインフラエンジニアとしてキャリアアップを していくケースも多いため、難易度の低い仕事ではありますがしっかりと正確な作業をする 力を身につける必要があります。 キッティングの現場では丁寧や仕事ができる人や几帳面な人が優遇されます。 高い技術力よりも正確にミスなく作業を行う人が現場では重宝されますので、 淡々と仕事をこなすことができる人は性格的に向いていると言えるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか? キッティングの仕事内容について詳しく説明させていただきましたので、参考にしていただければ幸いです。