【プログラミング初心者・未経験者向け】Progateを使った一歩踏み出す学習方法
Progateを使ったプログラミング初心者の勉強法
はじめに
「プログラミングに興味があるので学習をスタートしてみたい、けれど何をすれば良いのかがわからない」
「プログラミングは私に向いているのかな?」
そんな悩みをお持ちの人は多いと思います。
なにせプログラミングと言っても、プログラミング言語は山のように存在しますし、プログラミングを行うための環境を自分のPC内にセッティングしなければならなかったり、本格的にプログラミング用のPCを買わなければならないのか、という疑問を持ったりもするでしょう。
こうした点から、せっかく興味を持ってくれたというのに、学習の前段階でつまずいてしまうケースは非常に多いです。
しかし、そんな人たちでも「Progate」というサービスを利用すれば、面倒な前段階を大幅に削減してプログラミング学習をスタートすることができます。
プログラミング学習サービス Progate
Progate は、プログラミング未経験者や初心者を対象にした、プログラミング学習サービスです。
その取り組みやすさから、プログラミング学習の敷居を大幅に下げることに成功したサービスです。
学習の流れ
Progateでは、スライドで学習内容を確認し、実際にコードを入力しながら学習を進めます。
コースを選択して学習を開始すると、はじめにスライドが表示されます。
このスライドの内容を確認した後、実際にコードを入力し、正しく書けているかを確認していきます。この一連の流れを繰り返していき、コースを最後まで進めると学習終了となります。
スライドに記されている学習の目的や、現在取り組んでいる内容は、コード入力の段階になっても随時確認することができるため、取りこぼしやもう一度確認したいときにも安心です。
また、コードを実際に手を動かして入力することで、プログラミングをする感覚というものがどういうものかを確認することができます。
Progateを活用しながら初心者を抜け出す勉強法
Progateは初心者や未経験者が初めてプログラミング学習を行うサービスとしては文句なしに有効です。正しく学習を行えば、大きな力になることは間違いありません。
私自身もProgateを活かして学習を進めたので、初心者から一歩抜け出すための学習ステップをみていきましょう。
① コース1つを完走する
「自分自身がプログラミングを行うことに抵抗を感じないか」を確かめます。
Progateのコースを1つ完走してみるだけでも、
「面白い・もっと色々なコースを試してみたい!」と思えるか、「作業みたいであまり面白くない・プログラミングはやはり向いていない」と感じるかを見極める1つの判断材料になります。
仮に面白いとは思えなかったとしても、それがわかったという事実だけで大きな前進です。
② 学習に使ったコードを1から書いてみる
スライドを見ながらで良いので、学習した内容を自分で1から手打ちしてみましょう。
お手本を見ながらそのまま書いたとしても、小さなミスに気づかないでエラーになるコードを書いてしまうことは多くあるのです。
そうなった時、どこをどう間違えたか?と調べる経験が今後のプログラミングにおいても非常に役に立ちます。
③ 自分のオリジナルのコードを書いてみる
ここからはお手本のスライドに頼らず、自分自身で考えて好きな成果物を作りましょう。
今まではProgateに用意して貰ったスライドと問題を使いましたが、これをもとに自分で作れるようにならなければ実力がついているとは言えません。
構文の書き方を復習するためにスライドを開くことはOKです。ただし、それを使って何を作るか?そしてどんな風にコードを使えば良いのかを、考え、ときには調べながら成果物を作っていきましょう。
コースによっては、「道場コース」という自分の実力を試すことができるコースがあります。
例えば、HTML/CSSコースの道場コースでは、それまでのコースで作ってきたランディングページを仕様書と今までのスライドだけを頼りに自分で作ります。
今まで講義の問題をこなして「わかった気」になった人も、この道場コースでは「何から始めたら良いのかがわからない」と感じる人が多くいます。
それだけ、「知識がある」ことと「実際に開発ができる」ことは違うのです。
初心者が一歩抜け出してスキルを本物として身に着けるためには、1つのコースを完走、後その学習内容を活かして、すぐにでも自分の頭で考えて成果物を作る姿勢が大切です。
現場に出るエンジニアに求められることは、知識の量ではありません。実際にコードを自分の頭で考えて、それを書くことができるかが何よりも求められます。
それは言語の知識にも、環境構築という面でも言えることなのです。
Progateで培った知識を、Progateのスライドを見ることなく実際に使えるようになったときに、初心者の域から一歩踏み出せていると言えるでしょう。
有料版にするべき?
結論から言うと、有料版にはするべきです。
無料で受けることのできるコースでも基本的な構文は学習可能ですが、そこからやや踏み入った内容のコースは有料版でなければ受けられません。
ただ、購入したその日から1ヶ月間、月額1078円という価格であるため非常にリーズナブルです。
プログラミングスクールなどに通った場合だと何十万円もかかるケースが多く、これと比較すればいかに抑えられた価格設定であるかがわかります。
仮に合わなかったとしても、約1000円の負担で済みます。
まずは挑戦してみるのはいかがでしょうか。
Progateでプログラミングスキルは身につかないのは本当?
少しプログラミングやProgateそのものを調べたことがある人は、
「Progateをやってもスキルは身につかないよ」
という旨の話を聞いたことがあるかもしれません。
いきなり鵜呑みにせず、そう言われている理由を検証してみましょう。
自分で考えていないから
前述の通り、Progateでスライド確認後に出題されるお題はランダムではなく、2周目以降も同じ問題が出題されます。
答えが既に用意されている問題を何度も何度も解いていても、身についているとは言い難く、別のシチュエーションになったときに何もできないという状態に陥りかねません。
時々Progateを利用しているユーザーの中で
「コース完走したけどよくわからないから後3周します!」
「このコースを10周やりました!」
...というような人がいますが、いわば学校の教科書に付いてくる章末問題の数問だけを繰り返し解いているだけという状態であり、別の問題に対応できなくなってしまっている場合があります。
プログラミングの構文はコードを書いてみなければ身につきません。書きつつ、迷った段階で改めて調べることで、何周もするよりも必要な場面でどのようにコードを書けば良いかがわかるので、より身につきやすいのです。
基本的なコースを10回繰り返すよりも「道場コース」のような、自分で考え、調べる必要がある「地味で大変なコース」を1度経験するだけでも全然違います。
答えが既にわかっている「楽なコース」を歩み続けているだけでは、永遠に初心者の域からは抜け出せないでしょう。
環境構築を行わないから
これはProgate最大の長所であり、同時に難点でもあるのです。
初心者や未経験者がプログラミングを初めて学習するに当たっての壁は前述の通り、環境構築の手間によるものです。ライブラリのインストールやパッケージマネージャなどの知識など、まずは手軽にでも始めたいと考えている初心者にとっては、あまりにも大きな壁です。
この壁を取り払ってスピーディに学習を開始することが可能になっている点は、Progateを利用する理由の1つになり得るくらいの利点なのです。
しかしながら、実際にエンジニアとして本格的にプログラミングを行っていく場合、環境構築はどうやっても自分で行えるようにならなければなりません。誰かがあらかじめ用意してくれるだろうということはなく、むしろ自分でカスタマイズ出来なければ不都合が多くなることもあります。
「いつまでも用意してもらった環境だけでコードを打っている」という状態では、一定のプログラミング構文の知識は付いたとしても、それを活かして自分でアプリケーションやサービスを作る、という段階を踏むことは出来ないでしょう。
Progateでは現在、Web開発パスというWeb開発を行うためのレッスンを効率よく学習できるようにまとめ上げたコースがあります。
この中では必要なモジュールやパッケージのインストールを行う過程を学習できるコースもあります。
ただ、コースの一番最初のような段階で出てくるようなものではなく、ある程度進めなければなりません。
自分で環境構築を行うのは容易ではなく、初心者・未経験者が手を出すのはとても難しいものですが、ある程度学習が進んだら是非挑戦してみましょう。
まとめ
Progateはあくまでプログラミング学習のスタート地点でのサービスです。
学習の手始めはProgateを利用したとしても、そこから一歩踏み出せるか否かは、学習者自身の意思によります。
自分で色々成果物を作るといっても、初めのうちはわからないことだらけで、何度もエラーにぶつかって挫けることになるでしょう。
そこを乗り越えられるように、うまくProgateを利用して初心者からステップアップしましょう。