ブロックチェーンってご存じですか?
皆さんブロックチェーンって聞いたことはありますか?聞いたこともなければ名前だけ聞いたこともある方もいると思います。実はこの技術は画期的ですごいんです。そんなブロックチェーンを簡潔にご紹介いたします。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは既存の「P2P通信」「暗号技術」「コンセンサス・アルゴリズム」という3つの技術を組み合わせた自律分散型(非中央集権型)の技術で、正しい取引データを記録した台帳を皆で同じものを持ち、皆で確認していく仕組みです。 そしてその取引の記載された台帳を皆が確認出来たら、一定量をまとめて1つのブロックを作りそれをどんどん繋げていきます。このように皆が並列で繋がって同じ台帳を確認し共有して、そしてそれを過去から未来まで繋げていくこのデータの管理の仕組みがブロックチェーンです。
メリット
ブロックチェーンのメリットとしてはいくつかあります。それは「中央集権型ではない」「個人間取引が可能」「データの改ざんが不可能」などが挙げられます。ではそれらをひとつひとつみていきましょう。
中央集権型ではない
中央集権型では管理者は好きにルールを決めれますが、利用者は文句は言えても管理者を制する力はないので結局そのルールに従うほかありません。中央集権型ではそういった管理者による独裁の可能性があります。 一方、非中央集権型では多くの利用者の間でブロックチェーンを共有しあうため、特定の管理者による独裁的にコントロールされないのです。
個人間取引が可能
例えばAさんに100万円を貸してと言われたとします。Aさんが友達なら信用できて貸せますが、もし初対面なら騙される可能性があり怖くて貸せませんよね?今までは仲介者に手数料を払って間に挿んで取引していました。そういった余計な費用がどうしても発生してしまいます。 しかしブロックチェーンではそういった取引データはすべて第三者が確認し保存され改ざんできないようになっています。たとえAさんが借りた覚えがないと嘘を言ってもブロックチェーンには取引した情報が残っているので嘘だと照明してくれるわけです。 そうすることで手数料などの余計な経費を使わずに安心して個人間で取引できるのです。
データの改ざんが不可能
今までのメインサーバーにすべての情報を集める中央集権型では、サーバー攻撃を受けるとデータを改ざんされたりする危険性がありました。しかしブロックチェーンでは皆で同じ台帳を持って管理しているので1つの場所でデータを改ざんしたとしてもすぐにわかります。もし改ざんしようとするならば、そのブロックチェーンにかかわっているPCすべてにハッキングし、データを改ざんしないといけません。小さなコミュニティならそれも可能でしょうが、これが世界中で利用されているものなら莫大なPCと繋がっていますからほぼ不可能です。
デメリット
一見完璧に思われるブロックチェーンにもデメリットは存在します。それは「データを修正できない」「情報が全世界に公開される」「処理速度が遅い」が挙げられます。これらもひとつひとつみていきましょう。
データを修正できない
先ほどメリットで改ざんが不可能と紹介しましたが、これはデメリットにもなります。 正しい情報なら変更する必要もないのでいいのですが、もしその情報が間違っていたら?それを修正するにはそれに繋がっているすべてのPCの情報を修正しないといけませんので、実質不可能に近いのです。
情報が全世界に公開される
ブロックチェーンは取引データを皆で確認していく仕組みだとご紹介しましたが、実は閲覧者を限定できないので誰でもみることができてしまいます。ですので他の人に知られてはいけない機密情報などを格納には向きません。(正しくは閲覧者を制限できるプライベート型のブロックチェーンがありますが、今回は割愛させていただきます。)
処理速度が遅い
ブロックチェーンは取引データを皆で確認してから格納されますので、どうしても処理速度が遅くなってしまいます。そして取引データを確認するのはそれぞれ繋がっているPCなので計算速度はそのPCに依存していますのでそれも処理速度が遅い要因になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?本記事は簡潔にわかりやすくご紹介できるように必要最低限の情報でご説明しました。もっと詳しく知りたい方は是非ともご自分で一度ブロックチェーンについて調べてみてください。ブロックチェーンはもっと奥が深く面白い技術だとおもいます。それを少しでもわかっていただけましたら幸いです。